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奴隷狩りに遭遇した

 アイーダさん達の冒険者ギルドを飛び出してから、森に潜みながら移動を続けていた。


 今後の為には冒険者ランクを上げた方がいいから、大きめの核をいくつか納品しないといけない。


 それだと、拠点の町からは少し離れないと大型の魔獣はいない。


 身を隠す意味で、ちょうどいいタイミングだと、大型狙いでその地を探していた。


 極力人に会うことを避けて歩みを進めて、食べ物を補充するためだけに、途中で見つけた小さな村に立ち寄った。


 そして、自分の運の悪さを呪いたくなった。


 とても運の悪い事に、その村がたまたま奴隷狩りに襲われていたから。


 怪我をしたくないから無駄な抵抗をするまでもなく、あっという間に村人に混ざって拘束されていると、


「お前がちょうどいいな」


 ()()()を見回していた、いつお風呂に入ったのか分からないような男に顔をしかめる。


 そいつが目の前に立ったから余計に不快だった。


 森に籠もっている私ですら、水浴びしたりと小綺麗にはしているのに、リシュアの時ですらルゥと一緒に綺麗でいるように心がけていたよ!


「俺?」


 目の前の男に、現実逃避から意識を戻す。


 奴隷狩りの野盗は、男のふりをした私を上から下まで見て、気持ちの悪い笑みを向けてきた。


「ちょうどお前みたいな見た目の奴を、依頼主が探しているんだ。何でも、どこかのお貴族様のお嬢様が逃げだしたらしい。ほら、こんな感じの」


 ピラっと、似顔絵を目の前に出してきた。


 あー……


 私だ……


 村人さん、たまたまでも巻き込んでごめんなさい。


「俺は、男だ」


 でも、もちろんその子とは関係ないと、アピールする。


「そこはどうでもいいんだよ。用事があるのは、首から上だ」


 おおう。


 生死問わずで、首だけ持っていく気なのね。


 男達は仕事が上手くいきそうだと、ニヤニヤしている。


 野盗の数は9人。


 縛るのに骨が折れそうってだけで、どうにかできそうではあった。


 村人も一か所に集められているのは幸いだ。


 魔法からもれた誰かに見られなくてすむ。


 早速ストップの魔法をかけて、隠し持っていたナイフで縄を切った。


 魔法の持続時間が延びているのはいいけど、自分よりも大きな男達を縄で拘束していく作業がやっぱり大変だった。


 そして全員縛り終えて、床に転がる野盗を眺める。


 よし。


 魔法の効果が継続されている今のうちに、できるだけ早くこの場から離れたい。


 村の人の拘束は解いたので、後はここの村人が煮るなり焼くなり好きにするだろう。


 私の死体を必要としていたとは認めたくないけど、そうなら、もう、本当にいい加減に諦めてくれないかな?


 私の死体を見たいのは、誰なんだろう……


 子爵家が一番あり得るだろうけど。


 死んだって事を、誰かに納得させたい?


 この間の騎士らしき人達と、あの奴隷狩りの連中の依頼者はまた別なのかなと移動しながら考えていた。














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