↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/179

十四話 襲撃

俺とメリアはギルドに入った。

「おい、あれって…」

「ノイドに勝ったやつだ」

「あのノイドを…」

依頼書を見ているとそんな声が聞こえてきた。

「何だか視線を沢山感じるんだけど」

「アイツに勝ったからじゃない?」

「確かに弱くはなかったけど…そこまで驚くことか?」

「さぁ知らないわよ」

メリアは興味なさげに(かぶり)を振った。

「この依頼にしよう」

俺は依頼書を一枚取った。

「三級危険種ロックリザードの討伐依頼ね、いいわよ」

メリアに了承を得たところで受付に向かった。



「ちょっと居すぎじゃない?」

メリアは呆れるように言った。

目の前にはロックリザードの群れが大量にいた。

(だが俺達の敵じゃない)

「メリア、どっちが多くロックリザードを討伐出来るか勝負しないか?」

俺は少し思い付いたことを言った。

「いいわよ、その勝負受けるわ」

メリアはニヤリと笑った。


俺とメリアは同時に地面蹴りロックリザードの群れに突っ込んだ。

「行くわよ、"光を集え・我が剣と共に・飛光剣”!!」

メリアが銀光剣を召喚して飛光剣を十本呼び出した。

「シッ」

俺は短く呼吸して《蒼の雷眼》を意識して月夜に魔力を流しロックリザードを斬った。

蒼色の雷が(ほとばし)り近くにいるロックリザードも倒した。

(雷が広がる!?)

俺は目の前の事に驚いたがすぐに思考を切り替えた。

(雷の斬撃イメージして!)

「魔刀技 蒼雷斬!!」

蒼雷の斬撃が幾つも現れロックリザードを斬り裂いた。


(流石アレスね、雷の眼を使いこなし始めてる)

メリアはアレスの戦いを見ながら思った。

(ラミエル様の光なんだったらよりイメージを大切に!)

メリアは思考を切り替えて自分の光をイメージした。

(飛光剣を媒介にして魔法を撃つ!)

「"我が光は剣と共に・光剣雨(シャインスコール)”!!」

光剣が幾百も現れロックリザードに降り注いだ。

「フゥッ」

メリア自身も銀光剣と飛光剣を使い片っ端からロックリザードを斬り倒した。

「"蒼雷よ・薙ぎ払え・蒼天雷(ブリッツボルト)!!”」

(アレスの魔法?)

メリアは飛光剣に戦いを任せアレスを見た。

アレスの周りに蒼雷が迸りロックリザードをなぎ倒していた。

(凄いけど私だって簡単には負けてあげないんだから)

メリアは自分の内を見た。

(ラミエル様の力は《光を操る》という事は…)

メリアは閃きを得た。

(光で何でも作れる!)

「"我が光は我と共に・光翼(ウイング)!!”」

メリアの背中から一対の翼が顕現した。


その瞬間メリアは地面を飛び立った。

(知ってる私はこの空の感覚を!)

「我が光よ集え・百光線(サウザンド・レイ)!!」

メリアの周りに出現した幾百の光球から光線が放たれた。

それはロックリザードを貫き薙ぎ払った。



二時間後そこは戦場跡のようになっていた。

(実際魔物を討伐した訳だが…)

簡単に言うとメリアと俺の魔法が予想以上だったのだ。


「あはは、やり過ぎたね」

メリアが苦笑いしながら言った。

「倒したんだからいいけど、次から抑えてないとな」

「戦う中で何となく光の使い方が分かったから全力でやったらね?」

「気持ちは分かるけど、まぁそれはともかく()()凄いな」

俺は話題を変えメリアの背中から生えている光の翼を指した。

「うん、多分だけどこれはラミエル様の翼を光で再現してるんだと思うよ、実際光魔法の威力上がってたし」

「確かに空も飛んでたもんな」

翼を生やしたメリアが降りてきた時は本当に驚いた。

「あ、勝負は私の勝ちだよね?」

「仕方ないな、メリアの勝ちだよ」

「やった」

メリアは嬉しそうに言った。


「それはともかくこれどうするか?」

俺は目の前に広がる数百体のロックリザードの死体を見ながら言った。

「お金には今のところ困ってないし片付けるのは一苦労よ」

メリアは面倒くさそうに言った。

「ギルドに戻って人を呼ぶしかないな」

「その意見に賛成よ、私が行こうか?」

メリアが提案してきた。

「それじゃあ頼むよ」

「了解よ」

メリアは光の翼をはためかせて飛び去った。


「改めて見ると凄いな、この数」

俺は目の前に広がるロックリザードの死体を見ながら言った。

「何でこんなに居たんだ?」

(戦っていた時は気づかなかったがこの数がファリスに攻めて来たら一大事だ)

アレスはそれを二人だけで倒しことを忘れている。

「確か魔物は魔力が沢山ある所に集まるってメリアが言ってたな」

(周囲を見る限りそんなものはないが…)

刹那、脳内にスパークが走った。

俺は反射的に跳び去った。

俺が先程までに居た場所が吹き飛んだ。

「なんだと!?」

先程までに誰もいなかった場所にローブを被った男達が立っていてアレスを見て驚いた。

「隠密魔法の状態から放った爆裂魔法を避けただと!?」

「何者だお前ら!」

俺は月夜を抜き、問いかけた。

「これから死ぬ貴様が知る必要ない!」

男達は短く詠唱をして魔法を放った。

(コイツらかなりの手練だ!、本気で行く!)

アレスは眼を魔力と闘気で強化して蒼雷を月夜に迸らせて雷と風の魔力で身体強化をおこなった。

「魔技 疾風迅雷(タケミカヅチ)!」

アレスの全身から雷と風が迸った。


瞬間男達にはアレスが消えたように見えた。

「ぐはぁ」

一瞬でローブの男たちの一人の後ろに移動し斬り捨てた。

「「な…」」

男達は一瞬呆然とした。

まさかまだ青年と思われる男に仲間が一瞬でやられるとは思っていなかったのだ。

「戦いの最中に意識を逸らすとはな」

一瞬で移動したアレスがまた一人斬り捨てた。

「う、狼狽えるな相手は一人だぞ!囲んで潰せ!」

集団のリーダーと思われる男が言った。

「コイツあの忌み子の連れのクセに!」

男の一人が言った。

(忌み子?)

「何だそれは?」

俺は気になり一度止まって聞いた。

「何だ知らないのか」

リーダーの男が呆れるように言った。

「あの一属性しか持っていない女のことだよ!」

「あのような者、人間ではない!」

男達は嘲るように言った。

「だが見た目だけは良いからな主がお求めなのさ」

リーダーの男は言った。

「お前らはグラト魔法王国の奴らか」

俺は何となく合点が言った。

「だが貴様は必要ない、連れである貴様を殺した後あの忌み子を捕らえてやる」

リーダーの男はひどく楽しそうに言った。

「言いたい事はそれだけか」


「何?」

男は不思議そうに聞き返した。

「お前ら覚悟しろよ」

瞬間アレスの全身から蒼い雷が迸った。

周囲に放射状に広がった。

「何コイツ!?詠唱も無しに!?」

男達が驚いていたが気にしない。

「メリアを、俺の恋人をバカにする奴は許さない」

俺は月夜の剣先をリーダーの男に向けた。


アレスは地面を蹴った。

男達は咄嗟に詠唱して防御魔法を使おうとした。

「遅い!」

蒼雷を纏ったアレスは構成途中の魔法ごと男を一人斬った。

「なんだと!?」

さらに蒼雷が飛び散り魔法を分解した。

「双魔刀 蒼天!」

俺は身を捻りながら龍星(オロチ)を抜き蒼雷の魔刃を放った。

二つの剣閃がさらに男達を二人斬った。

「何なんだコイツは!? くそ、"炎よ集え・爆ぜよ・業火球(バーストフレア)!”」

リーダーの男と残った男達は魔法を放ってきた。

「ふっ」

俺は眼から蒼雷を迸らせ消し飛ばした。

「魔眼持ちだと!?」

男の一人が驚くように言った。

(あと三人か)

俺は残りの敵数を数えた。

「全て斬る」


俺は再び雷の速度で移動した。

「コイツ!、"炎よ・火矢雨(フレアスコール)”!」

「"風よ・風矢雨(ウインドスコール)”!」

「土よ・岩矢雨(ロックスコール)!」

男達は空を埋め尽くすほどの矢を出した。

「死んでしまえ!」

リーダーの男が叫んだ。

「遅いな」

俺は眼を闘気で強化し矢を避け刀で斬り伏せながら進んだ。

「ば、化け物め」


「違うなお前達が弱いだけだ」

最後にリーダーの男を斬り捨てた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。