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モヒ「今の子ども相手でも通じるネタってなんやろな」

ザキ……アニメオタク。人気作品は一通り確認するタイプ。対象年齢は問わない。でも女性向け作品とか少女漫画原作はあまり得意ではないため、一話目の雰囲気で判断しがち。ものによっては一話目すら見ないが、それは作品が悪いのではなく相性の問題だと認識している。


モヒ……マンガオタク。いろいろな雑誌、メディアで作品を探す日々を送っているので、多くの作品で古参であるという逸材。有名になると自分のことのように嬉しくなる一方、消えていった好きな作品もたくさんあって複雑な心境。なので有名作については「もっと前から知っている」と言える。


ロキ……ラノベオタク。自分の手で新規開拓をするのが楽しみなタイプなので、有名になった作品をまだ買っていなかったときはとても悔やむ。有名になる前に見つけてやりたかったと思っている。一方で自分がラノベオタクになるより前の有名作はあまり読めていない。新規開拓が優先。


ヒメ……ヲタクオタク。基本的には流行を後追いするタイプ。面白い作品や良質な作品だけに触れていたい。他者のオススメが合わないときもあるが、そのときは相手の好みを把握できただけでも良しとする度量があるので、このスタンスでトラブルになったことはない。


モヒ「こないだ従弟の小学生に会うてんけどさ」


ロキ「え、何? 犯罪の話?」


モヒ「なんでや。そうはならんやろ」


ロキ「モヒが小学生の話始めたら、なんか犯罪かなってなるやん」


モヒ「ならんやろ。俺に小学生の話は許されへんのか」


ザキ「まあまあ。せめてその小学生が男子か女児かだけでも聞いたろーやないか」


ロキ「せやな」


モヒ「今さらっと女児言うたぞコイツ。そこはスルーなんか? 正気か?」


ロキ「ザキはまあほら、人畜無害そうなフリしてエロマンガとかでいろいろやってるタイプの顔やから今さらと言うか」


ザキ「そんなこと思っとったんか!」


モヒ「ならスルーになるという結論が怖い。野放しか?」


ザキ「仮定を前提に話せんとって欲しいんやけど?」


ロキ「今の流れで有耶無耶にしようとしたみたいやけど、忘れてへんからな。そのイトコの性別は?」


モヒ「いや、男の子やから!」


ザキ「まさか、そういう趣味とは……」


モヒ「どう言うても詰んでたんやないか……理不尽」


ヒメ「話が一向に進まないのだけれど、その小学生がどうかしたの?」


モヒ「ああ、そうそう。その小学生が最近読んでるマンガとか、見てるアニメとかについて語ってくれたんやけどな?」


ロキ「小学生にも布教してんのか。手が早いな」


ザキ「いやらしいわ」


モヒ「今まで気づいてなかっただけで、俺ってめちゃくちゃ嫌われてんの?」


ロキ「なに言うてんねん。愛ゆえや」


モヒ「なんでやろ。いじめっ子の常套句にしか聞こえへん」


ヒメ「……話が! 進まないのだけれど!?」


ロキ「ごめんなさい」


モヒ「()く、話します」


ザキ「そーだそーだ! ちんたらすんな嘘ですごめんなさい黙ります!」


ヒメ「……」


モヒ「えっと、でな? その見てる作品とか読んでる作品が、俺らも小さい頃は見てて今は見んくなった作品とかが多くてさ。今の世代の子には、どこまで話が通じるんかなーとか、むしろ俺らはどこから話について行けんくなるんかなーとか、考えてんよ」


ザキ「ほう」


ロキ「ふむ」


モヒ「……」


ザキ「……」


ロキ「……」


ザキ「……で?」


モヒ「いや、……そういうこと、みんなはどう考えてるかなーって、聞きたくて。そんだけ」


ザキ「関西人のくせにオチもつけんと話したん?」


モヒ「自分も関西人やのに関西人への偏見がひどい! すべての会話にオチがあると思うなよ!?」


ザキ「ここまで引っ張ってんからオチはつけなあかんかったやろ!」


モヒ「引っ張ったのは俺のせいちゃうけどな! 普通にさらっと話すつもりやったわ!」


ロキ「……せやな。まあジャ〇プ発の人気作は見てる思てもええやろな。あとは『名探偵コナ〇』と『ドラえも〇』と『クレヨ〇し〇ちゃ〇』、『サザエさ〇』、『ちびまる子ちゃ〇』あたりでどうやろ?」


ザキ「同じ記号に同じ言葉を入れなさいっていうクイズかな?」


モヒ「急に真面目に考察し出して草。でもありがたいから余計なこと言わんとこ」


ヒメ「……もう言っているじゃないの」


ロキ「てか、この辺の話、前もせんかった?」


ザキ「前したんはあれやろ。オタクと一般人の境界の話」


モヒ「ああ、ギンがおったときのやな。そういや、そんときもその辺のラインナップやったな」


ロキ「おじいちゃん世代から子どもまで幅広くカバーしてこその国民的アニメやからな」


ザキ「おじいちゃんはどうやろ……『サザエさ〇』くらいかもよ?」


モヒ「おじいちゃんはええねん。子どもに通じる話が聞きたい」


ロキ「あとは、戦隊ヒーローとかライダーとか、特撮系のやつらやな。あと『ア〇パ〇マ〇』」


ザキ「あぁー。……ぶっちゃけ何歳まで見てた?」


モヒ「……四歳?」


ロキ「たぶん三歳やな」


ザキ「小学生の従弟はもう卒業してるかもなあ」


モヒ「……なんか、長く続いてる作品を『卒業』するんって、そう考えると切ないな」


ロキ「モヒ……」


モヒ「いつまで経っても面白い作品は面白いし、それは誰に憚ることもないやんか。ずっと見続けて、いつしか『大きいお友達』と呼ばれるようになって、そんで最近から見始めた子らとも一緒に話ができたら、それって素晴らしいことやと思わん? 長編作品は世代を超えるんや!」


ザキ「夢いっぱいに語ってくれてるとこ悪いけど、今の感性は子ども向け作品と合わんくなってんとちゃうかな?」


モヒ「……大人になるって、悲しいな」


ザキ「あっさり認めたな……心当たりがあったか」


ロキ「でも、感性が変わったことでかえって面白くなった作品もあったやろ? ええんとちゃうかな、それで。いくつになっても面白い作品があるみたいに、自分の年齢が変わることで面白くなる作品もあるやろ」


ヒメ「……そういえば、『星の□子さま』は小さい頃に読んだときと、大きくなってから読んだときで、感じ方が変わるって聞いたことがあるわね。……また読んでみようかしら」


ザキ「……」


モヒ「……」


ロキ「……」


ヒメ「……どうしたのよ? 急に黙っちゃって」



ザキ・モヒ・ロキ「「「小さい頃に読んでないなって」」」



ヒメ「………………小学生から出直してきなさい」


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