研究所に怪盗あらわる!?
ここから数話は本編とはあまり関係ありません(少しは絡んでますが...)
ハッキリ言って作者が魔理沙を出したかっただけです(キパッ
そんなお話ですがお付き合い下さい。
一方その頃河城ファクトリーのにとりは、永琳と慧音に頼まれたゲームを、さとりに頼まれた地下センターの改造を、空に頼まれたマッサージチェアをそれぞれの担当責任のスタッフと打ち合わせをしていた。
地下センターは少してこずっているようだがそれでも道筋は付いているとの報告があり、マッサージチェアについては特に問題が無いとの報告だった。
一番の問題はゲームの開発責任者からで、なかなか進まないのでにとり自身にも開発に参加して欲しいとの事だった。
もちろんこの案が責任者から出る前からにとり自身も参加する事は考えていた。
そしてにとり自身も、人間の里からゲーム機本体とゲームを取り寄せ実際に遊んでみたりしていた。
実際に遊んでみてにとりは
「人間って凄いモノ開発するんだな~。これは妖怪だって負けていられないぞっ!」
と思いながら実はゲームを楽しんでいた。
ゲームをしながらもゲーム機本体とゲームの事を考えていたのだが、何時の間にか徹夜でゲームにハマってしまう日もあった。
ゲームを徹夜でやってしまったある日の昼下がり、ゲーム開発の事を自分の開発ルームで椅子に座りながら考えていると、にとりは何時の間にかウトウトしてしまった。
普段は絶対に寝る事は無いのだが、その日は部屋の中が眠くなる陽気と昼食後の満腹感、更には徹夜でゲームにはまり過ぎてしまった為、ついつい寝てしまった。
にとりが椅子で寝ていると、部屋の扉がノックも無しに静かに少しずつ開いていった。
そして開いた扉の隙間から中の様子を伺うように覗く少女がいた。
その少女は、黒く三角にとんがった帽子を被り、白のブラウスの上に黒いサロペットスカートの様な服を着て、スカート部分に白のエプロンを着けた少女だった。
手には年季の入った竹箒を持っていたが、忍び込むにはいかにも邪魔そうだった。忍び込む為に何処かに隠せばいいものを、その少女はなぜか手に持って来ていた。
『だZe~☆だZe~♪』
と小声だがなぜかノリノリでその部屋の様子を伺っていた。
その少女はなぜその部屋の様子を伺っているのか?
泥棒なのか?それともその部屋の主を狙う暗殺者なのか?
見た感じは普通の魔法使いの少女なのだがいったい何が目的で覗いているのだろうか?
その少女の名前は「霧雨魔理沙」普通の魔法使いの少女だ。しかし魔理沙がなぜ、にとりの開発ルームに忍び込んでいるのかと言うと、魔法使いのくせににとりの発明品などを盗み出そうとしていたからだった。
幻想郷では魔理沙の盗癖は有名で、紅魔館の大図書館を始め各地で魔理沙には手を焼いていた。
今回魔理沙が狙ったのは最近にとりもハマっている人間界のゲーム機だった。
魔理沙は
『にとりの奴、わたしに隠れて面白い事してるって噂だZe☆わたしだって人間界のゲーム(魔理沙は人間だが幻想郷生まれの幻想郷育ちの設定で)ってのをやってみたいZe☆』
と呟きながらにとりが部屋で寝ているにもかかわらず物色し始めた。
相変わらず『だZe~☆だZe~☆』となぜかノリノリでいる魔理沙だった。
魔理沙がにとりの部屋でガサゴソと暫くやっていると、物音でにとりが目を覚ました。 しかし、まだにとりは寝ぼけているらしく、部屋の中に自分以外の人がいるとは思わずまた眠りについた。
一方、魔理沙も探すのに夢中でにとりが目を覚ましたのに気が付かなかった。
はじめはにとりから離れた棚等を探していたがノリノリでいる魔理沙は徐々ににとりの近くまで来ていた。
ふとにとりは、何かの気配に気が付き眠い目を擦りながら
『そこにいるのは誰...?』
と少し大きめの声で言った。
いきなりのにとりの声にビックリした魔理沙は一瞬「ビクッ」となった。しかもそのまま息を潜めていればいいのに思わず
『にゃ~ん...』
と猫の鳴き真似をしてしまった。
それに対してにとりはやはり寝ぼけているのか
『なんだ...橙か...』
と特に気にしない様子だったが、にとりは思い直して眠い頭で考えてみると橙がこんなところにいるのはおかしいと思い今度はさらに大きな声でもう一度
『誰っ...!?』
と聞き直した。
流石に今度は魔理沙もヤバイと思い、そっと息を潜めた。
次回『強敵はニート』は...
魔理沙危機一髪!?
実はにとりにばれてます?
魔理沙の運命は?
次回予告『霧雨窃盗団危機一髪!?(仮)』
この次もご期待下さい。
注意:作者のやる気の為、温かい感想お待ちしていますm(_ _)m