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主人公が双剣を使う姿を見せられなくてすみません。

あと3話ぐらい進めば見れるかもしれません。

ではどうぞ。

白い城、それはまるでその城の中が見えるほど純粋に汚れ1つなく透明に近い、そして賑わう市場、城にそってずらぁと屋台が並ぶ。

屋台で品物を売っている人は客を招く為に品物を手にして客を呼び止めたりわざわざ看板を手にもって大声出して客を呼んだりとそりゃあ歓喜に賑わう街。


だと俺は期待を胸に閉まって少しワクワクしてたんだが…

とんだ期待外れだった。

はぁとため息を吐く。

いや、城は綺麗だよ、今行ったように汚れ1つ無いように見えるしそれはそれはとても存在感に溢れている城だ。


でも何だよこの覇気のない街は、見る限り人々は凄いどんよりしているぞ。

さっきの騎士と比べて、回りにいる人は如何にも安っぽい鎧にボロボロになった靴、着てるものを変えないということはそのぐらいに貧困生活を送っているのか?

ああ、騎士で思い出したんだがテイラの尻尾は何とか毛皮の服に隠すことが出来た。

出来たんだが抱きついたその後、テイラの表情が少し赤くなったんだが機能性か。

そんな隣にいるテイラを見るとこの雰囲気を黙視して固唾を飲んでは驚いている。

てことは元からこんな雰囲気をした街ではないと言うことだよな。

となるとやはり王が原因か、国民がこんな姿をしているのに王が動かないとは。

おっと国民に同情している暇はないな。


「おいテイラ、俺には目的を果たす為にまずはギルドに入りたいのだが案内してくれ」

「あ、はい、わかりました」


この街の雰囲気でなのか、情けない声で返事を返し案内をしてもらう。


「あれ? でも城にようがあるんじゃないのですか?」

「んー、当分は行かない、いや違うな、いけないんだ」


まぁ俺も着いた早々城に入ろうと思ったんだがこの街に入って城に入れる可能性が0になった。

見ての通りこの街がこんな苦しそうな生活をしてるのに王は方ったらしにしている。

そんな王が城に入れてくれるのか? いや、百歩譲ってそれはあり得ないな、もしそんな見ず知らずの人を城に入れる優しさがあるなら国民がこんな姿になるまで見捨てないだろう、


一度殴り込みでもしようと思ったがそんなことしたら宗教の奴に逃げられるかもしれねぇから下手には動けない。

そこで考えたんだが冒険者で名を通せば城からスカウトされるかも知れないと言うことだ、優秀な冒険者を逃がすことなど欲丸出しの王がするはずがないと俺は思いこうしてギルドに向かっている。

しばらく案内されながら歩いて行くとギルドに着いたのだが


「これは何というか、ぼろいな」

「…はい」


目の前に木で建っているギルドは痛々しくも木が剥がれていたり、少し傾いたりとこれは戦争時の建物か? と思わせるほどボロい。

俺ははぁと溜め息を吐き落胆しながらも、動くだけで壊れそうな扉を開けて中に入る。

中に入ると多数の冒険者がこの世の終わり的な表情をしている。

おいおい何だよこの重い空気は、ここだけ重力が何倍もの力が働いているようだ。



そう思いながら俺は受付であるカウンターへと向かう。


「そこのそこの綺麗なお姉さん、冒険者になりたいんだがどういった受付を済ませれば良いのか教えてはくれませんか?」


俺はこの暗い空気を消すために明るく振る舞う。

するとカウンターにいる可愛らしい女の子、ざっと15歳ぐらいか、光を差さない瞳で俺を見つめる。


「えーと…もう一度言ってもらえますか」

「…よしテイラ後は任せた」

「何か、面倒事だけ私を押し出していませんか?」


目を泳がし誤魔化す夏樹に張れてますよというテイラ。

気を取り戻して次はテイラが女の子に話掛ける。


「冒険者になりたいんですけど、ここの街ならなれますよね!」


びびってるびびってる、1歩引いてるから。

マスク被ってるお前けっこう迫力あって怖いからな。


「…えっ? 冒険者になりたいんですか!」

「はい」


女の子は驚きの表情をして、口をパクパクと開いたり閉じたり、冒険者になるのにそんな驚くほど有名なのか?

回りの奴等も目を全開に開けているし。

いや、街がこんな状態に陥っているんだ、恐らくは依頼内容が悪いものだらけなんだろう。

だから今時入るなど珍しい、そんなところか。


「本当に、入ってくれるんですか?」

「よしテイラ、バトンタッチ」

「お願いします」


手をパチンと当てる。

俺はカウンターに両ひじを乗せて女の子にいう。


「俺達は冒険者に入ってやらなくちゃいけない仕事があるんだ、入れてくれないか?」

「えーと、あなた方は今この街の現状を知っていながらもギルドに入るつもり何ですか?」


女の子半信半疑で目を細めて俺を見つめる。

実にもったいねぇな、こんな暗く演じるんじゃなくてもっと明るく振る舞ったほうが可愛らしいのにな。

おっと話がすれたな。


「現状なら俺達は知っている、それでも俺達は入るんだよ」

「…わかりました。ではこちらの紙にサインをしてください」

「サンキューこれにサインすればいいんだな」


テイラも紙を渡されて、俺と同じ風に名前を書いてサインする。

武器は何を使うのかと言われたので俺はバット、と書いた。

女の子は首を傾げては何ですかと聞く。

この世界には野球は存在しないのか、どうしような、剣を使うか、いやでも剣なんて当然振るったことなんてないし、そこら辺はテイラと相談するか。


ちらっとテイラの書いてある紙を除くと武器は短剣と書いてある、まぁ腰にもそんなものを携えているし当然だな。

うむ、次は出身。

日本で良いよな、別に隠す事でもないし。


「よし、書いたぜ」

「私も書き終えました」

「ではこちらで預かりさせてもらいます」


俺達は紙を受付の女の子に渡し、それを女の子は重視、読み終えたのか次は針を差し出す。


「ではこの紙に1滴血を垂らして下さい」


言われた通り、血を垂らして紙に染み込ませる。


「はい、これで冒険者になれました、明日にはカードが発行されています、では細かな説明を」

「ああ、説明はいいや、それより今からでも依頼を受けれるか」


説明は本に書いてあったから別に問題ないないな、後でテイラにも読ませるか


「はい、それでしたらあちらにあるボードがクエストボードになります、しかしカードが発行されていないので明日以降になります」

「分かった」


終わった所で俺達が去ろうとした瞬間、俺の視界に受付の女の子が俯く姿が見えた。

あまり女の子のそんな姿をみたくないんだよな、と思いながら、テイラをそこで待っているようにといいつつ女の子の所へと向かう。

女の子は俺が近づいてくる事に気づき、直ぐに顔を上げる。


「な、何でしょうか」

「辛いのか、この街がこんな現状になっていることに」


その言葉に女の子の心にズキッと痛みがきた。


「止めてください、辛いなんてそんなこと思って…」

「いや、目を泳がしてる時点でその言葉は嘘だよ」


女の子はまた顔を俯かせる。


「話は変わるけどよ、お前ら獣人族の事をなんて思ってる」


いきなりそのような事を言われて後ろにいるテイラは動揺する。

返す返事は期待をしていない、人間は確かにいい人もいるけど多くの人は私達を苦しめた! 心の中でテイラは叫ぶ。

だが女の子の返ってきた言葉が予想外で更にテイラは動揺する。


「私達は獣人族に悪い事をしたと思っています、それはたとえ王の決めた法律だったとしてもけっしてやってはいけないことをしてしまいました」

「えっ」


1歩テイラの右足が下がる。

回りにいる皆も女の子の放った言葉に続き頷く。


「どんな仕打ちを受けても私達は何も言えません、それはそうと何でこんな話をするのですか?」

「ああ、それは俺のパートナーが獣人族だからさ」


手を両手に広げいう。

歯を見せて笑うとテイラが隣に来ていることに俺は気づいた。

その時にテイラはマスクを被っておらずダンと両手で机に押し叩く、女の子と回りにいる人達は獣人族がこの街にいることに驚きな表情を見せるが問答無用にテイラは言葉を放つ。


「反省しているのですか」


剣幕の形相でいい声のトーンもかなり低い、拳を強く握り歯で唇を噛んで自分が暴走をしない為に止めているようにみえる。

女の子はその怒りに震えている声にいつ手を出されるか分からないので身体が震えながらも返事をはいと返す。


「…なら良いです、私達獣人族は済んだことをネチネチと引きずるほど哀れな種族ではないので、その答えだけ聞けたので…許します」


まぶたをすぅと閉じて深呼吸。

まぶたを開けると同時に僅かに笑みを見せるテイラは女の子に手を伸ばし握手を求める。

女の子は涙腺に限界がきたのか、ポロリと涙を流しありがとうの言葉に手を伸ばす。

でここで夏樹はうんうんと頷きこういう。


「まぁよかったじゃねぇか、人の真実が分かって、テイラの話を聞いて腐ってるなと思ったけど、反省することが出来たんだからお前ら人はまだくさってねぇよ、腐ってるのは理不尽な法律をつくった王だ」


きょとんとするテイラと女の子、そして回りにいる皆もきょとんとして夏樹の話を聞く。


「だから俺も一人の人類として、この街を賑やかにしてやるよ、約束だ」


言葉を残してテイラに行くぞといい、今度こそギルドを出た。




























特別コーナー




テイラ(ああ、ビックリした。夏樹さん急に抱きつくものだから)


夏樹「おいテイラ、また尻尾出てるぞ」


テイラ「ひゃあ!」 (触らないでくたさいぃ!)


また顔が赤くなるテイラであった。

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