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おかねもち、といったこ


「あの子はお金持ちだからいいわよね」


 がっこうのおともだちのことをママはそういった。


 おかねもち、ってなに?


「お金持ちはすっごいのよ」


 すごい?


「そう、ハイブランドのステキなバックやかわいいアクセサリーがたくさん買えるの。それにおいしいものだってお外でたくさん食べられるのよ」


 すごい!

 でも、ママがおかねもちっていったこはぜんぜんすごくない。

 キーホルダーもたくさんもってないし、いいにおいのする消しゴムだってもってない。シールだってぜんぜんもってない。


 ママはおかねもちはすごいっていった。でも、ママがおかねもちといったこはすごくない。


 わたしよりすてきなものをもっていない。


 でも、ママがいっていたからあのこはおかねもちなんだ。


 そして、ママがいっていたから“おかねもち”はすごいんだ!


「おかねもちだからいいよね」


 おかねもちはすごい!だってママがそういっていたから。


 ああ、おかねもちになりたい!だって、わたしたちよりすごいんでしょう?




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