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星が落ちる沖縄  作者: 藤苺めぇ


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3/3

星が近すぎる夜

夜は深くなっていた。


空はもう、星で溢れている。


普通の空ではない。


宇宙の中にいるような感覚。


沙紀は丘の上に座り、車にもたれていた。


遠くでサイレンが鳴る。


街の方では火が上がっている。


それでも、この丘だけは妙に静かだった。


ラジオから声が流れる。


ノイズ混じりのニュース。


「天文学者の発表によりますと――」


「地球の軌道が変化している可能性があります」


「現在、地球は未知の重力に引き寄せられています」


沙紀は空を見上げる。


星が近い理由。


それは


星が近づいたんじゃない。


地球が宇宙に落ちている。


空の奥に、大きな渦が見える。


銀河のような渦。


恐怖が胸を締め付ける。


でも同時に


信じられないほど綺麗だった。


星の光が海に落ちる。


蛍がゆっくり飛ぶ。


青白い花が揺れる。


沙紀は小さく笑った。


「……世界の終わりって」


「意外と綺麗なんだね」


空には、無数の星。


手を伸ばせば触れそうなほど近い。


その夜。


沖縄の空は


人類が見たことのない宇宙になっていた。

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― 新着の感想 ―
確かにSFでもあるんだけど、どちらかと言えば、 幻想小説、幻想文学だね、これは。 そう捉えて読むと、とてもしっくり来る。 で、幻想小説の場合、その幻想に魅力があるかが、 俺の勝手な評価基準になる。 …
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