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星が落ちる沖縄  作者: 藤苺めぇ


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1/3

空のカウントダウン

沖縄の冬は、基本的に暖かい。


夜でも湿った空気が残り、海から吹く風は少し生ぬるい。

だからその夜、空から落ちてきたものを見たとき、沙紀さきは最初、それが何なのか理解できなかった。


白い粒が、ゆっくりと落ちてくる。


フロントガラスに触れて、溶けた。


「……雪?」


沙紀は小さく呟いた。


沖縄で雪。

それだけでもあり得ない。


だが、もっと奇妙なことが起きていた。


空に、数字が浮かんでいる。


ぼんやりと青白く光る数字。


10


それがゆっくりと変わる。


9


「……なに、あれ」


通りを歩いていた人たちも立ち止まる。

スマホを構える人、指をさして笑う人、ただ空を見上げる人。


数字はまた変わる。


8


雪は少しずつ強くなっていく。


その時、遠くの空が光った。


雷でもない。

花火でもない。


星だった。


いや――


星が近すぎる。


沙紀はハンドルを握りしめる。


空の星が、まるで地面に落ちてくるような距離に見える。


そしてカウントは続く。


5


4


雪は、もう吹雪のようだった。


沖縄の街灯の下で、白い雪がぐるぐる舞っている。


沙紀のスマホが鳴った。


ニュース速報。


「世界各地で同時に異常気象が発生しています」


次の瞬間。


空の数字が 0 になった。


そして――


遠くの空で

何かが燃えながら落ちた。

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