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17.名前を、でっち上げることにした

 黙って見つめ返すと、場を沈黙が支配した。


 私が『人』ではないと知られたときに、私は処分されるかもしれない。

 それは、困る。

 私は、私にすべてを託した兄弟たちのために、生き延びなくてはいけない。


 肺という機関に空気を送る。

 声帯の状態を確認する……問題なさそうだ。


 私は人の経験値として生まれた。ならば「経験値」と名乗るか……

 それではさすがに安直だ。ならば、

「ふーど……です」

 情けない声が、小さな口から漏れ出した。

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