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16.自己紹介を、強いられた

 知らない場所に連れられた。

「狩り場で拾ったの。私が育てることにするわ」

 相手の顔色を確認すると、困惑しているようだった。


「育てると言っても……」

「あなたは何も心配しなくて良いわ。それでこの子を私の養子にしたいのだけど」

「養子……ねえ。その子の名前は?」

「そうね、そういえば。あなた、名前は?」


 どうやら私に聞いているらしい。

 名前とは『人』が持つ個体番号のようなものだ。


 そんなもの、私が持つはずもないのに。

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