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エイジェンマ・フラグメント  作者: 狭凪
4.Pnuise Eiovresmbr

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はきかけるどうぐ

 手に持った鎗――[浄化の呪鎗:枯毒]を振り回すと柄の部分がワームモドキに当たり吹き飛ぶと同時に、錐の先から紫色の液体が周辺に散らばります。

 [浄化の呪鎗:枯毒]は円錐に何枚もの刃が集まっている馬上鎗とでも言いますか、良く漫画で馬に乗っている西洋の騎士が持っている鎗のシルエットなのですがこっちの方が凶悪そうです。もとより普段武器を使わない僕ですが、さらに専用のスキルでの補正が無いので突き刺すより振り回すしか扱えません。と言いますか、前にこんなメイスを見たことがあります。


「アラバスターが戻ってきたら練習ができるゲームでも聞いてみましょうか?……いや、なにか変なゲームを勧められそうですね」


 改めて比礼を技文字で強化して、鎗と刃で心臓へと近づきます。通路の半分くらいあるクラゲ型の免疫モンスターのマクロファージが悠々と飛び回る部屋の中で、天井まである心臓が入った結晶に鎗を叩きつけますが相当硬いようで弾かれてしまいます。

 ここまで来てこれでは外で頑張っているマッコウに顔向け出来ませんね。一応マッコウにコールしてみますが返信が来ません。外からの応援は無理そうです。


「考えてるんだから邪魔しないでくだ、さい!」


 鎗にMPを込めて思いっきり振り回すと周囲に毒が飛び、鎗に当たったモンスターも毒まみれとなって吹き飛んだ先で散らします。


「もう、無限湧きにはうんざりですよ。お腹には溜まらないし、食いでが有りそうなのは近寄りませんし。ならこうです」


 鎗を逆さにして垂を持ちながら、パーカーの裾を開けて防御力が一番薄いヘソから突き刺してMPを流します。背中まで貫通していてHPがかなり減りましたが、枯毒のお陰で回復していきます。


『うおぉぉぉお!?いきなりなんだぁっ!?なんかすんなら一言くれよガシュガシュ!!』

『わぁぁぁぁあ!?毒液が口やエラから逆流して出てきたぁっ!?ザシュザシュ』


 ワニトロスたちと共有している胃にこれで通じたみたいで、大量の液体を吐き戻しながら暴れています。

 部屋の中に撒き散らされる枯毒が床に溜まり、下から湧いてくる免疫モンスター達を汚染します。現れてから数秒は元気に動きますが、その後に動きが鈍くなり次々と光になっていきます。ついでに麻痺毒も混ぜておきました。

 こんな光景前にも見たことがあるような無いような。まあ、置いときましょう。


「今日はアラバスターから貰った毒の大盤振る舞いです。【吸引チャージ】【嘔吐撃砲グラナート】」


 さすがに上位種の様なマクロファージ似のモンスターなどには効きづらいのかわかりませんが、軽いものを一気に集められる【吸引】で周囲の毒を集めて吐き出すことで強力にかつ確実に当てて行きます。

 これでようやく心臓に()が届くまで邪魔がなくなりました。


「【誇大咬口ビックマウス】。わっ硬い!?」


 大きい歯のエフェクトが噛み付いた瞬間、結晶より先に付き刺さりませんでした。つい硬いと言ってしまいましたが、これは硬いと言うよりは何て言いましょうか。


「毒が付着してない?これってもしかして届いて無いみたいですか?」

「おいおい大丈夫かよ。壊せないのか?ガシュガシュ」

「回復アイテムがあるからと言っても無制限で居続けると言うわけには行きませんからお早くザシュザシュ」


 よく理屈がわかりませんが、あれだけ吐き散らかした毒の飛沫でさえも結晶に付着してないので届いていないのでしょうか……?


「あっ、もしかしてこれってあれですか?」

「おいおい、そんなこと無いよなガシュガシュ」

「まさかそういうことですか!?ザシュザシュ」

「似たようなものを見たことがあるから間違いありません。ここグラスの中です!」


 グラスの中、と言うよりも注いだもので形が浮かび上がるグラスに似ていると言うことです。


「つまり、ここに侵入した時点で普通なら硬い防御壁と単純な物量で圧し殺す様な仕組みだったのでしょう」

「なるほど、そんな弱点をエサにしたトラップだったのかガシュガシュ」

「それなら侵入されたとしても気付かず物量に圧され、気付いたとしても逃げることが出来ないはずだったんでしょうねザシュザシュ」

「ですね。ここに来たのが僕達だったのが運の尽きですね」

「まあ、俺たちもハマった罠なんだがなガシュガシュ」


 ワニトロスがなにか言っていますが近くに来てくれたので、両方パペットに戻して要らない装備は外して収納して(食べて)両手にはめ直します。


「2人が居ないと使えないのが難点ですが、ここで使うのが良いでしょう」

「そうだな。こんな面倒なのはアラバスターに投げたいからなガシュガシュ」

「あの人は簡単に攻略してしまうでしょうザシュザシュ」

「では行きますよ!【膳淵より躙る喰暴(ワニトロス)】」


 必殺技(Firstブロウ)を発動してグシャグシャグシャと3口で心臓へとたどり着き、4口目で心臓を破壊、周囲の海獣の身体が徐々に光へ変わっていきました。討伐完了です!

エイジェンマ・フラグメント溢れ話



」]

|◎フ <心臓の防御壁


本編で言っていた通りに飲み物を注ぐと浮かび上がるグラスの感じでグラスの中外が別々になっているため、部屋の中に入ると外的要因が無くなり見えている心臓に攻撃が届かなくなる。


てゆ~か、空間断絶?



P.S.(ついでに)

ワニトロスの必殺技はちょっとした彼のアバターの謎にしている部分に関わってくるので省略。後で出すよ。


P.S.(それとは別で)

【嘔吐撃砲】がうまく出来たと自負している

嘔吐→吐く


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