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50話㉘

 煌大と陸遄はカフェテリアで清恵と亞矢が来るまでコーヒーを飲んでいた。そこに周一、明梨、白瑛、紅葉、果凛がやって来て、彼らと一緒に時間潰しをしていた。そんな彼らの所に白崎会長と綿鍋風紀委員長、大門寺会頭がやって来た。煌大たちはいきなりやって来た会頭に挨拶をした。だが、煌大だけは会長と風紀委員長だけには挨拶をしなかった。会長と風紀委員長は煌大が挨拶しないことに眉をひそめた。煌大はそんな二人を無視して大門寺会頭に


「大門寺会頭・・・どうしてここに」


「いや、何、お前たちがいつも一緒にいることに気になってな」


 煌大たちは会頭の問いに陸遄が


「俺たちは親同士の関係で知り合っただけですよ」


「そうか・・・お前ら・・・親同士の関係で知り合ったと・・・因果なものなんだな」


「えぇ・・・そういったものです」


 会頭が言ったことに白瑛が補足的に応えると今度は会長が問いかけてくる。悪い微笑みで


「煌大くん・・・」


「昼間に話しましたよね・・・会長・・・まだ聞きたいですか」


 煌大が言ったことに会長と風紀委員長はギクッとなったが、すぐに煌大に言い返した。


「そう言わずにさあ・・・煌大くん・・・さっさと吐いちゃってよ」


 会長はきりきりと吐かせようと煌大に近づいていく。煌大は会長と風紀委員長の背後にいる人物を見てあることを問いかけた。


「会長・・・お仕事の方は大丈夫ですか?」


「大丈夫よ・・・向こうは鈴鹿ちゃんに任せて・・・だから・・・きりきりと吐きなさい」


「そうですかぁ・・・つまり私がいないと滞ると言うことですよねぇー・・・会長?」


 白崎会長は背後から聞こえる声にビクッと震え後ろに振り向くとそこに一花先輩がいた。一花先輩は会長の襟首を掴んで引きずりながら生徒会室に向かった。綿鍋風紀委員長はいきなりのことで驚きを上げていたら


「委員長」


「なんだい?」


「今日は非番ですか?」


「そうだが・・・」


「だったら委員会本部の整理整頓ぐらいしてください」


 煌大ははぁっとため息を吐きながら、風紀委員に入るときのことを思い出していた。委員会本部の散らかりようにはゲンナリしていた。同じ委員会に入る彩華姉でもしっかり整理整頓はしているからだ。その時は煌大と彩華姉だけで委員会本部の物品の整理整頓をした。そのことを思い出しているとそこに彩華姉が来て


「委員長・・・本日の巡回終えました・・・逮捕者いません」


「そうか・・・今日はもう帰って良いぞ」


「はい、失礼します」


 彩華姉は風紀委員会本部に戻り、委員会の備品を置いて、カフェテリアに戻ってきて、お茶をし始めた。


「それにしても・・・なんでお前らがここにいたんだぁ?」


 彩華姉は何故、煌大や明梨たちがいるかが気になったようだ。そしたら、煌大が


「俺と陸遄は清恵と亞矢待ち・・・そこに周一たちがやって来たわけだ」


「僕は絵美待ちだ」


 周一も補足を言うと彩華姉は


「そうか分かった」


 そう聞いて了承するとそこに清恵、亞矢、絵美の三人がやって来た。さらに、その後に美雪姉、結女姉たちがやって来た。清恵たちも席についてお茶を取り始めた。結女姉は大門寺会頭を見ると


「会頭・・・本日の仕事を終えました・・・規則違反したクラブはありません」


 報告に大門寺会頭はうむと頷く。そして、コーヒーを飲む。報告を終えた結女姉は席について紅茶を飲む。その後、仕事を終えた白崎会長がやって来て、紅茶を頼み、飲んでいた。会長は紅茶を半分飲むとカップを置いて煌大の方に向いて


「煌大くん・・・もう一度聞くけど・・・」


「いい加減してください」


 会長は仕事を終える前の表情で煌大に問いかけてくるのに対して、煌大は散々な目に遭いはぁっと溜息をこぼし呆れていた。呆れている煌大を見て清恵は煌大に声をかけてくる人の方に向いて


「ちょっと誰なんですか・・・煌大くんにちょっかいをかける貴方は」


 清恵は怒鳴りながら叫ぶ。だが、それだけでは収まらなかった。清恵の身体から僅かではあるが雷が迸っていた。煌大は清恵を見ずに


「清恵は精霊を抑えろ」


 そう呟くと、清恵は憤りを納め、精霊も納めた。陸遄たちは精霊刀を持たずに解放した所からあることが分かった。


「無窮に戻した状態での精霊の解放か」


「そうだったのなら・・・それは凄いね」


「だね」


 陸遄、周一、明梨がそう呟いていると会長は清恵の方に向いて


「ごめんなさい・・・私は煌大くんと貴方の関係を知りたいだけだったの・・・だから、ごめんね」


 会長は清恵に謝ると清恵は席について紅茶を飲み直した。煌大はさっきの清恵を見てこう思った。


「(清恵・・・嫉妬しているだな・・・俺が他の女と話していることが・・・随分と従属欲が深いことで・・・)」


 思っていると、風紀委員長は煌大の方に向いて


「ち、ちょっといいか・・・煌大くん・・・精霊刀や精霊剣を出さずに精霊を解放することができるのか?」


「えぇ・・・できますけど・・・清恵・・・いちいち精霊を解放するな!!」


 煌大はそう応えながら途中でまた精霊を解放している清恵を止めていた。さらに追撃の言葉をかける。


「清恵・・・君は相当俺に従属されたいようだな・・・」


 煌大はそう言葉をかけられて清恵は顔を少々赤くして大人しくなった。そんな清恵に亞矢と絵美はふふふっと軽く笑ってしまった。彼女たちを無視して煌大は風紀委員長の問いに応えた。


「精霊刀、精霊剣での精霊解放は解号が必要だが・・・無窮に戻した場合での精霊解放に解号は必要ない」


 煌大はそう説明すると、次に言ったのは美雪姉、結女姉、彩華姉であった。


「もともと精霊の解放に解号必要ないの」


「要は精霊を目覚めさせれば良いだけで」


「その前の解号は必要など無いのです」


 三人はそう言うと風紀委員長はへぇっといった表情をしていた。それには会長も会頭も同じ表情をしていた。しかし、会長は煌大の方に向いて


「では、先ほどの質問には答えてくれませんか・・・煌大くん?」


「昼に話通りです・・・それ以上でもそれ以下でもない・・・しいて言うならば・・・親が公認したかな」


 煌大が最後に言ったことに会長はピシッと固まってしまった。だが、すぐに復活し煌大にわけを目線で訴えた。


「父さんは俺と清恵の関係をより深めようとしていますからね」


「そ、そうなんだ」


 会長は何か負けた感を感じてガックリとしていた。煌大はそんな会長を無視して清恵の方に向くと清恵は勝ったような表情にしていて嬉しそうな表情もしていた。それだけは分かる煌大であった。


 その後、煌大たちは清恵たちをそれぞれの家に送り返して、それぞれの自宅に帰った。

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