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小月の相談

チュンチュン…

「ん………」

俺はふと目を覚ました。でも目の前には見慣れぬ天井が…?

「あれ、ここってどこ………」


スースー…

すると目の前には寝息を立てて、眠っている由香里が

「うわぁ!?/////」

ゴロゴロ…ドシャ!!

「痛っ!?」

俺は勢いよくベッドから転げ落ちた

あぁ、そういえば由香里と一緒に眠ってたんだっけ…

そして昨日、ほぼ勢いで告白して…そしてキスを…///

あああ…なんつう恥ずかしいことをしたんだろう…///

「あ、やべ。そろそろ準備しないと…」


時計を見ると学校に行かないと間に合わない時間になった

「由香里を起こさないと…」

なんか起こすのも緊張するな…

「由香里、起きてくれ。遅刻するぞ」

「ん……んぅ…ま、正孝?」

「そうだ、だから起きろ」

「ん~~~えへへ…///」

ギュッ


「んなっ!?///」

身体を起こしたかと思ったら、いきなり俺に抱きついてきた

「えへへ~~~正孝暖かい♪」

「由香里っ…寝ぼけてるのか?///」

「どうでしょう~~~?♪」

チュッ

「!!!??」

「キスしちゃった♪」

え?寝ぼけてるとこんなに大胆になるのか?

「って、そろそろ起きろって!!どんな寝ぼけ方してんだ」

「ん~~~♪………ん?ま、正孝?」

「……………」


「きゃあああ!!/////」

と思ったら、急に俺から離れた

「ど、どうして…私、正孝と抱き合って///」

「由香里のほうから抱きついてきたんだぞ」

「私から!?あうう……………///」

慌てる由香里も可愛い


「ていうか、なんで正孝がここに…?」

「まだ寝ぼけてんのか。一緒に寝たろ///」

「あ…そうだね…それでカップルになったんだよね私たち…///」

「あぁ…そうだな///」

なんか妙に緊張してきた。俺と由香里がカップルか…

「と、とにかく学校行く準備するか」

「そ、そうだね」


~~~~~~~~~~~

テクテク…

「……………」

「……………」

うぅ…なんかものすごく気まずい…(汗)

カップルと意識した途端にものすごく恥ずかしくなってきた

「ね、ねぇ…正孝」

「ひゃい!?///」


「なにその声…」

「い、いや気にすんな、それでなんだ?」

「えと…手をつながない…?///」

「え………///」

「あっあのね、恋人が最初にすることってなにか考えてて…それで手を繋ごうと思って…///」

「あ、そうだな…それじゃあ」

ギュッ

「う///」

由香里の手、暖かい…そしてなんだこの柔らかさは

「うぅ~~~~~!!/////」

由香里は恥ずかしそうに悶絶している

でもこれは思った以上に心地がいい…他人に見られる恥ずかしさはあるけど


「小月、高井戸さんおはよー」

バッ!!

「?どうした?バンザイなんてして」

「いや…今日はバンザイしたい気分だったんだ」

「なにそれ」

危ない危ない…


「あれ?なんでお前、こっちから来たの?」

「う…今日はこっちから来たい気分だったんだ」

「どんな気分だよ」

「そ、そんなことよりまたお前らはそう人前で腕を組むなって」

いつものように小岩と城崎っちゃんは腕を組んでいた

「だって裕吾の腕、暖かくて気持ちいいんだよ?」

「でも節度を考えないと」

「小月も誰かと付き合えば分かるよ。どんだけ心地いいか」


「う…」

誰か付き合うって…もう由香里と付き合ってんだけどな

でも………さっき由香里が言ってたように恋人って何をすればいいんだろう?


~~~~~~~~~~~

放課後

キーンコーンカーンコーン

「よし、帰るか雪未」

「うん」


「おい、ちょっといいか?」

「どうした?小月」

俺は小岩と城崎っちゃんを呼び止めた

「あのさ、放課後ってふたりとも暇か?」

「一応暇だけど…」

「それじゃあちょっと相談に乗ってくれないか?」



俺達は学校近くの喫茶店に入った

「それで何の相談なんだ?」

「えと…これは話しにくいというか…バカらしい相談なんだけど………」

「………エロゲの相談じゃないだろうな?」

「ねぇよ!!なんでお前にエロゲの相談しなきゃいけないんだよ」

「お前なら、この娘をどう攻略すればイケるかなとか聞いてきそうだし…」

「そんなの自分でやるわ!!」


「結局、なんの相談なんだ?」

「あ、あぁ…実は俺、由香里と付き合うことにしたんだ///」

ブーーーーー!?

「ゴホッ、ゲフッ…ガホッ…」

「大丈夫?裕吾(汗)」

「そんなに驚くなよ(汗)」

小岩は思いっきりコーヒーをフいた


「ゴホッ…だって急な話だったから、驚いちゃって…」

「無理もないけどさ///」

「それでいつから付き合い始めたんだ?」

「昨日なんだけど、実は…」

俺は昨日の出来事を話した

「そういうことか」

「ま、まぁ昨日は勢いもあってさ、つい告白してしまったんだけど///」

「でも、高井戸さんも小月が好きだったんだからよかったじゃないか」

「あ…あぁ、まぁな///」

小月が照れている…なんか地味に気持ち悪いな


「それでここからお前らにしか相談できない話なんだが」

「あぁ」

俺と雪未にしか出来ない相談ってなんだろう…



「あのさ…俺にカップルについて教えてくれないか?」

……………

……………

「はぁ……………」


「え、なんでため息ついたの?」

「いや…お前と高井戸さん。よく似てるなぁと」

「は?どういうこと?」

「実は前にも高井戸さんが同じ事聞いてきてな」(第4話参照)

「マジかよ。由香里もか…」

「というか、なんで俺達に聞いてくるの?」


「身近にラブラブなカップルといったら、お前らしかいないからだよ」

「………そんなに俺達、ラブラブに見えるのか?」

「自覚ないのかよ…(汗)」

「付き合う前からずっと一緒にいたから、あんまり違和感ないんだよな」

「それもあるけどさ、やっぱりお前らしか相談する相手がいないんだよ」

といわれてもな…

「カップルらしいことって言われてもな…」

「付き合って最初にすることって何をするか教えてほしいんだ」

「最初はやっぱり手を繋ぐとか?」

「え?親にご挨拶とかじゃないのか?」

「飛躍しすぎだ(汗)」


「じゃあ、腕を組むとかは?」

城崎っちゃんはそう提案してきた

「う、腕を組むのか?///」

「うん。好きな人と腕を組むと安心するよ」

「腕か…///」

確かに朝握った由香里の手は柔らかくて、少し安心した

その柔らかい肌で腕組みなんかされたら…///


「小月、顔がニヤケてる」

「はっ!?///」

「今、変なこと考えてたろ」

「ち、ちげーよ///」

「まぁ腕を組むのは自由だけど、ひとつだけ言いたいんだ」

「?」


「俺と雪未もそうだったんだけど、別に周りに影響されなくてもいいんじゃないかな?」

「どういうこと?」

「周りがまだキスしてないとか腕を組んでないとか言うけど、別にそういうのは気にしないで、自分のペースで行ってみたらってこさ。急ぎすぎると彼女のことが見れなくなるからな」

「そうか………それにしても小岩がそんなこと言っても似合わないなww」

「うるせー(汗)」


~~~~~~~~~~~

次の日、放課後

キーンコーンカーンコーン

「ね、ねぇ…正孝」

「由香里…どうした?」

「きょ、今日一緒に帰らない?」

「あ、あぁ」


テクテク…

「それでね、昨日…」

チラッ

由香里の腕…俺のすぐ触れる距離まで近付いている

あぁ、なぜか無性に由香里と腕組みをしたい…

少しくらいなら気付かないよな?


そー

「正孝?」

「ふわぃ!?な、なんだい?」

「どうしたの?正孝」

「いや、なんでもないんだ。気にすんな」

やっぱ…腕を組むのはハードルが高いな

また次の機会に………


すると

ブオーーーーーン!!

「危ない!!」

「きゃ!?」

ゴウッ!!

いきなり後ろから車が猛スピードで通り抜けていった

「バカやろう!気をつけろ!」

「うぅ…」

「大丈夫か?ゆk………」


ギュッ

「え」

「あぅ…/////」

そのまま俺と由香里は腕を組む格好になった

「す、すまん!!///」

「あ…その離さないで…///」


ギュウ

「あ///」

由香里が身体をより寄せてきた

胸がもろに当たっている…

「えと…由香里さん?///」

「あ、暖かいね。正孝の身体///」

「そ、そうか?」

「なんだか安心する…///」

「……………」

た、確かにこれは安心する。なんだか本当に一緒になったようで…


「じゃあ…このまま帰るか?///」

「う、うん///」

小岩と城崎っちゃんがくっつく理由がなんとなく分かった…そして少しばかりカップルのことが分かった気がした。


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