13, 柔らかい並木
建物を破壊したシラカシ。
「よ〜し!!早めに片付いたぞ!!
そういや、
ガソリンの爆発事故のせいで…
管理法が変わって……。
1L…294円だか…ら…
うう……。
もやしを買わなきゃ…」
この1日のシラカシの収入、実質750円
外食に行くと一瞬で消える額である。
「相場とかけ離れてるけど…
まあ、他に雇ってくれる所探すの大変だし、
仕方がないか…。
はぁ〜。」
水松「まあ、元気だしなよ〜
そうだ〜!明日一緒に釣りでも行こう!!」
〜翌日〜
シラカシ「……何ここ?」
水松「えっ、沖磯だけど…?」
シラカシ「……はあ!!お…沖磯!?
釣りって、川とか堤防とかじゃ無かったの!?」
大きな波が岩にぶつかり、頭上まで飛沫が上がる。
見渡す限りの岩と海。
水松「ヒラマサ釣りが趣味なの
言ってなかったけ?」
水松は4mほどある釣竿を目一杯振りかぶった。
竿が空気を切り裂き、疑似餌が弾丸のように空に突き刺さる。
「やった〜!!122m飛んだ〜!!」
シラカシ「122m…?」
水松「この糸ね〜1mごとに色が変わってるから
飛距離が分かるんだよ〜」
シラカシ「へ〜」
水松「はい、シラカシも釣竿持って」
水松が片手で釣り竿をシラカシに渡す。
シラカシ「うわ重!!」
この日の釣果
シラカシ:0匹
水松:20kgのヒラマサ3匹、ヒラスズキ2匹
シラカシ「あ”〜疲れた!!」
水松「来てくれてありがとう!!
お礼に、お魚半分あげるよ〜!!」
シラカシ「えっ!!ほんとに!!
やった〜!!タンパク質だ!!うう(泣)」
シラカシ、実質+数万円
〜数日後〜
シラカシ「よし!!このまえ水松に貰った魚のおかげで
もやししか買ってないのに元気!!
今日も頑張って出社するぞ〜!!」
シラカシが会社に入ると、見知らぬ男が泣いていた。
「う”う〜なんて会社に入っちゃったんだ俺は…!!
製薬系に入りたかったのに…うわ〜ん
どう”し”て”〜こんな目に〜
ヒック…こんなに!!
こ”ん”な”に”合成の勉強をし”たのに”!!!
シクシク…」




