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武龍伝  作者: もんじろう
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 言い終わると同時に、鬼麿の肉体に急激な変化が起こり始めた。


 身体が、ぼこぼこと盛り上がり膨らんでいく。


 背が伸び、異常な筋肉質へと姿が変わった。


 今や鬼麿はかわいらしい子供ではなく、七尺(一尺約30㎝)はある大男であった。


 いや、大男とは正確ではない。


 鬼麿の全身の皮膚は黒光りし、ところどころが角張って、まるで具足を身に着けたようだ。


 額からは二本の角が突き出している。


 その姿は鬼。


 そう、黒い鬼がそこに仁王立ちしていた。


「さあ、遊びの始まりだ!!」


 鬼麿が叫び、無法丸と陽炎に突進してきた。


 速い。


 無法丸は陽炎を横へと突き飛ばし、自らも反対側に跳んだ。


 二人の居た場所へ鬼麿が飛び込む。


 無法丸は、はっとなった。


 鬼麿の攻撃をかわすため、やもなく陽炎を向こう側へと押したが、二人の間に鬼麿が陣取って、これでは連携できない。


 陽炎を守るには鬼麿が邪魔になる。


 鬼麿の強さは今の動きで()して知るべしである。


(無理に仕掛けるか!?)

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