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武龍伝  作者: もんじろう
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 春馬が氷柱に触れる。


「この場所は、おそらくずっと寒いんだよ」


 春馬の言葉に蜜柑が頷く。


「そうだ!!」


 突然、春馬が大声を出し、蜜柑を驚かせた。


「どうしたの?」


 春馬がバックパックから、この前、拾った蛇美羅の皮を取り出し、見つめる。


「ふむふむ」


 それから「エレメントシェル」をひとつ、手に取った。


「シェル」を氷柱に近づけ、出っ張りを押す。


 氷の、ごく一部が消え、白い球へと吸い込まれる。


「これで良し。さあ、出口を探そう」


 春馬が出した物を全てバックパックに入れ、再び二人は歩きだした。




 蛇美羅が前に出た。


 中段の構えから、隼人の顔に突きを放つ。


 すれすれでかわした隼人は、そのまま二刀を鞘走らせる。


「俺流、バツ斬り!!」


 下からせり上がる二刀が、蛇美羅の身体をバツの字に斬るかと思われた。


 が。


 突きの体勢から戻った蛇美羅の刀が、隼人の二刀を同時に止めた。


「なっ!?」


 隼人が、たたらを踏む。


 何という蛇美羅の力か。

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