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魂の素質

投稿遅れました、すみません

 

 魂の祠の『魂の審判室』。


 俺たちはそこに案内されていた。

 順番にライル、ディン、ラタリアが別々の部屋に行き、入っていく。

 俺だけは少し遠い部屋に案内された。部屋の数はそう多くないのかもしれない。


「こちらです」


 手を向けられた方の部屋へ。

 ここではずっといるだけでいい。なにかをする必要はないが、暇なら鍛錬もできるよう、部屋自体も頑丈にしてあるそうだ。


 俺は魂の審判室に入る。

 体が圧迫されるような感覚。しかし、大したことはなさそうだ。

 もしかしたら長時間いるとどんどんきつくなってくるのかもしれないが。


「この砂時計がなくなったら部屋を出て大丈夫です。では、これで」


 そう言って案内人は去っていった。

 さて、どうしようかと考える。


 武器が置かれ、結構な広さがある部屋。

 試し切り用と思われる丸太なんかが大量に置かれている。


 ……鍛えるか。


 イメージトレーニングを開始する。

 想像するのは三匹の中級悪魔だ。今俺が、ぎりぎり勝てるぐらいの相手。


 ぼんやり浮かぶ悪魔が俺を見つめている。

 と、その一匹が鋭く踏み出し、突進してきた。それが戦いの合図だった。


 速いが後先考えない一撃をするりとかわす。

 その先には別の悪魔。


 視界の右端からの攻撃をかわしながら反撃。その腕を断つ。


 苦悶の声は聞こえない。所詮イメージだ。不必要な情報は現れない。


 後方で待機していた三匹目の悪魔が魔法を放つ。

 俺は先ほど腕を斬った鎖で縛りあげ、悪魔を盾に。

 がんがんと降り注ぐ氷の槍を凌いだ。


 息もつかせぬ攻防。

 魔法の飛び交う中で、最初に突進してきた悪魔が再度突撃をかける。

 それはうまく身動きがとれない俺にとって脅威だったが、皮一枚でかわすことに成功する。


 やけに体の調子がいい。

 星装気を纏っていないのに早く動ける。

 これならもっと敵が強くても行けそうだ。


 大鎌を振り回す。

 放たれる魔法を迎撃しながら、悪魔の一匹を倒す。


 そして二匹目も。

 俺はその場で回転しながら力任せに悪魔を叩き切った。


 三匹目の悪魔は遠距離を得意とするタイプだ。単体なら敵じゃない。


 朧気纏いを発動させ、その目を盗む。

 対象を見失った悪魔はきょろきょろと辺りを見渡すが、いつの間にかその首は落ちていた。


 あまりにも歯ごたえがない。

 つい数週間前までは苦戦していた相手だがこんなにも簡単に倒せてしまっている。

 所詮、イメージの産物だからだろうか?


 それもあるかもしれない。

 しかし……急激、やけに俺が強くなっている。


 原因はなぜだろう。


 この場所の特別性?

 星装気封印を一度解いたから?

 業魔の門に何度も近づいたから?


 なにかの予兆があったと言われればあった気もするし、なかったと言われればなかった気もする。

 ようするになにもわからなかった。


 まあ、強くなったのはいいことだからあまり気に病む必要もないのかもしれない。


 運動を終えて背伸びをする。

 一仕事終えたからか、充実感を感じていた。


 その時、なにかの気配を感じた。

 この城みたいな屋敷は何だか変だ。

 魂が集まっているからか、この場所では探査能力が落ちているし、気配のおおよその場所はつかめても、はっきりしない。


 誰が来たんだろう、と俺が入ってきた扉を見やる。

 その扉が勢いよく開かれる。


「やっほ~カルマ~」


 番人様が、立っていた。




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