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異国のお酒
「お前は酒好きだよな?」
「ええ、その通りよ!」
「一片の迷いもなく肯定したな……。実は異国に珍しい酒があってな。俺にも作れそうだったんで、お前が興味あるなら材料を注文しようかと思ってるんだが、どうだ?」
「わあ、異国の珍しいお酒なんて、凄く興味あるわ! ぜひとも注文してちょうだい!」
「了解した。将来的には店でも取り扱うことにしよう。実はもう商品名も決めてあるんだ」
「ありがとう。お酒が完成したら教えてね!」
「その酒は主に滋養強壮の効果があるらしいんだが、メインとなる素材は特に薬効が高いと言われる赤めの個体を仕入れる予定だ。しばらく漬け込む必要があるんで完成まで時間がかかるが、楽しみに待っていてくれ」
「……久しぶりすぎて勘が鈍ってたけど、ちょっと嫌な予感がしてきたからそのメイン素材が何なのか教えてくれない?」
「……それは言えない」
「やっぱりこのパターンだったのね! せめて付ける予定の商品名だけでも教えてよ」
「なぞのお酒、アカマムシンだ」
「ごめん、やっぱり注文はキャンセルで!!」




