前へ目次 次へ 307/352 生まれることのなかった商品 「こんにちは」 「……ああ……いらっしゃい……」 「……ずいぶんと暗い顔をしてるわね……何かあったの?」 「うむ……実は最近、また新しいアイテムを作ってな。素晴らしいネーミングも思いついたんだ」 「良かったじゃない。それならどうして落ち込んでるのよ?」 「その思いついた商品名が、余所(よそ)のお店ですでに販売されている別の商品と同じ名前でな……涙を呑んでそのネーミングを諦めたんだ……」 「……なんて名前だったのか、すごく気になるわ……」