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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第5章

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【番外編】

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


 帰宅後、僕はみちるに、芽依さんからの依頼について話す。

 詳細を話すと、情報漏洩になってしまうので、内容はぼかした。


 新しい仕事がきた、でも、乙女ゲームシナリオだと。


「へえ……」


 みちるが少し考えた後にいう。


「勇太はどう思った?」

「どうって、乙女ゲームは書いたことないしなぁって」

「うーん……じゃあ質問を変えるわね。書きたくないの?」

「それは違うよ。別に書きたくないわけじゃあない」


 ただ、書いたことがないので、書けるかなぁって思ってるだけだ。

 するとみちるがため息をつく。


「じゃ、書いてるでしょ」

「……はい?」


 何言ってるんだろう、みちる。

 書けるでしょ、ならわかるけど、書いてるでしょって……?


「勇太、あんた、今日打ち合わせに何持っていった?」

「普段のノートパソコンだけど」

『冒頭、みちる姉さんにぶっ壊されたやつ、新しく買い替えてあんだよ』


 こうちゃんがソファに寝そべりながら、したり顔でいう。


『みちるほんとキャラ変したよね。マンガUPのコメント蘭でも指摘あったし』

「おちびが何言ってる変わらないけど、バカにされてるのだけはわかったわ」


 みちるはこうちゃんのおもちみたいなほっっぺたを、ひっぱる。

 その間に、僕はノートパソコンを開いた。


『かみにーさま!? ヒロインが暴力振るわれてますよ!? 暴力ヒロインは追放しましょう!』

「はいはい」


『かみにーさま!? 雑じゃない!? 我メインヒロインぞ!? 作者のお気に入りぞ!?』


 えーっと、パソコンに……って、あれ?

 見覚えない、ワードファイルがあった。

 

「どうしたの?」


 みちるが、僕に問うてくる。でも、どこかみちるは、答えがわかってるように感じた。


「いや、なんか知らないワードファイルがあって」

「開いてみたら?」


 僕は恐る恐る、ファイルを開く。

 そこには……文庫本で500ページくらいの、シナリオが書かれていた。

 タイトルは、


「『喜びにみちる世界』……?」

「それが乙女ゲーのタイトルなのね」

「え!? いや、違うでしょ?」

「違くないでしょ。また、勇太が書いたんでしょ。無意識に」


 ……無意識に、500ページのシナリオって書けるもん!?


「あ、書けるや」

『ばけもんや……』


 みちるはため息をつきながらいう。


「どーせ、移動時間や、芽依さんと打ち合わせてる間に、書いたんでしょ」

「え、いや、うーん、どうなんだろう……でも実物あるしなぁ」

「とりあえず、読ませて。感想言ってあげるから」

「う、うん……」


 僕は、僕が書いたという作品を、みちるに読んでもらうことにしたのだった。


『改めてだけど、かみにーさまって化け物だよね……。なんだよ、無意識に小説を書くって。らぶりーごすとらいたーかよ』

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― 新着の感想 ―
やっぱり、妹子やクスミや「モラハラ彼女」の如月花火ほどではないにしてもみちるには痛い目にあってほしいと思う
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