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幕間
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闇の中に、おぼろげな光が浮かび上がる。まどろみの中でそれをぼんやりと見ていると、無性に手を伸ばしたくなった。けれど、届きはしない。届くことなどありはしない。
右目に刻まれた“呪い”は我が身を蝕み、周囲と隔絶する。故に、少年は孤独だった。才知に恵まれ、他者より優れたる存在であったとしても、少年は孤独であった。
――何故、私はここにいるのだろう。
何度も己に繰り返した問答を、今一度問うてみる。答えは己の中に無いと知りつつも、少年は幾夜も問い続けた。
己が持つ力の意味を、意義を。
己の存在の意味を、意義を。
このまま朽ち果てられたならば、自分はどれほど幸せだろう。
しかし、死を渇望すればするほど、少年は死ねなかった。“呪い”は彼が死ぬことすら許さなかったのだ。
それから少年は青年へと成長を遂げ、ついに出会った。
己によく似た異形のもの達に。己とよく似た境遇を持つ同胞達に。
彼は人知れず歓喜した。たとえ窮屈な檻の中に閉じ込められていたとしても、苦痛は感じなかった。これこそが、この出逢いこそが、青年が少年の頃より密かに待ち望んでいたものである。
そして、運命ははじまった――。




