第一話 絶対に断れない選択肢
俺ブラック会社員35歳、会社で寝ていたらいつのまにか知らない世界に転生していた件について
いや、なんで?
確か俺会社にいたよな?
なんで俺高校生ぐらいになってるの?
体も顔つきも髪色も違うし。
ていうかここどこ? 日本っぽい建物はあるけど、ミサイルでも飛んできたんかってぐらいボロボロだし。
何ここ世紀末世界?これ一度絶対世界滅んじゃってるよね確実に。
ていうかこれはあれだな、うんあれだ。
夢だよ夢! ほっぺたつねっても痛くないに決まってる。
じゃあつねりまーす。
痛え、クソ痛え。
力入れすぎた。
ん?まて......痛みかんじてるってことは......。
これ現実っすね。
オワタ。
マジ?俺の転生これ?
普通はさ赤ちゃん転生が基本じゃん?貴族の家に生まれた〜とかそんなんなくていきなりこれ?
おいおい冗談はよしてクレメンスすぎるって。
こんなんどーしろっていうんですか......。
と、とりあえず周りに人はいるか確かめるしかなさそうっすね.....。
こんな世紀末世界に人がいるのかわからんけど......。
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20分ぐらい歩いた。
人の気配なしOK
いやどこがOKやねん。
マジどこなん?ここ歩いても歩いてもボロボロな建物ばっかだし人いる気配ないし。
もしかしてここで一生俺サバイバル生活?
いやー終わりでしょ水もないし食料もない
建物の中とかにあるんか?
でも勝手に知らない人の物ぬんすだりはちょっと......。
まぁ生きるためなら仕方ないっか!
早速物色させてもらうでー。
ん?なんだあれ?影か?
あっれれー?あの建物の奥に影みたいなのが見えるぞー?
まさかこれ人類生存激アツパターン確定か!?
うっひょー!!行くしかないっしょ!
こういう時にいるのは大体謎が多い美少女キャラなんだよなぁ!
激アツルート確定!!
「ぐるるるるぁ!!」
うん。帰ろう。
回れ右して帰ろう。
ん?なにがあったって?
あ、あぁ......ありのまま見たことを話すぜ。
建物の裏に影らしきものがあったんだ。
そして人かと思って近づくと。
それは人じゃなくて自分の数倍はでかくて、立派なツノを生やした鬼さんでした!以上!
完。
いや、終わりじゃないけど終わりは迎えそうである。
これあきまへんは完全にこれ終わりましたわ。
なにここジャパンじゃないの?あれ絶対ここに生息しちゃいけない生物だよね!?
鬼ってなに?これ夢だよね?
うんちゃんと痛い、夢じゃなくて現実か。
いやー咄嗟に体隠したけど、一瞬目が合ったし。
こっち歩く音聞こえるし、これ詰んだんだが。
逃げるしかないけど逃げ切れるんかな?
相手の身長三メートルぐらいあるし、人一人分ぐらいでかい金棒持ってるし。
逃げ切れるわけないよ。
俺の転生ライフこれにて終了か......。楽しかったなぁ。
転生して30分も経ってないけど......。
「ぐらぁぁあああ」
あっどうやら完全に見つかったポイです。
いやーかくれんぼには自信あったんだけどな。
昔よく忘れられて帰られたことたくさんあったね。
あいつらのことその時から友達と思ったこと一度もなかったけど笑。
土下座したら逃してくれないかな......。
【選択してください】
①正面から戦う 生存率0.1%
②背を見せて逃げる 生存率0%
③ツノめがけて石を投げる 生存率90%
え?何これ?
急に視界から青い文字出てきたんだけど
何?これ?
選択してください? おいおいなんなんだぁこれは!?
【選択してください】
①拳で正面から戦う 生存率0%
②背を見せて逃げる 生存率0%
③鬼の角目掛けて石を投げる 生存率80%
【制限時間3秒、無視した場合死にます。】
うお!消えたかと思ったらまた出た!
ていうか今回はなんか制限時間とかついてるんですけど......。
何なにー?制限時間3秒選ばなかったら死にますだって?
......は?。
この中の三択から選ばないと3秒以内俺死ぬの?
え?嘘でしょ?
これどれ選んでも死にそうなんだけど
ていうか生存率とか書いてもうてるじゃん。
ほぼ0%で実質一個しか選べねぇじゃん。
それも石投げるって.....あんな化け物に効くわけないだろ
.わんちゃんにかけて豆まいたほうがいいまではあるだろ。
冗談だけど
て、ていうか3秒以内に選ばないと死ぬらしいし、もういいや一番生き残るのが高い奴選ぼ(ヤケクソ)
じゃあ、③の鬼のツノ目掛けて石を投げるで。
【かしこまりました。③チュートリアル自動操作モード開始】
ん?チュートリアル?遠隔操作?何言っちゃってんのこいつ?
「ぐらぁ!!」
あ、鬼さんこっちにきてる逃げなきゃ。
あれ?体が動かん、いや動いてるけど自分で動かせない。
なんだぁ?あれもしかしてこれ勝手に自分の体操作されてる?
そういえばさっき自動操作なんちゃらいってたなおい
ってことは今からあの鬼に石投げるってこと?
おいおい待て待てこの距離で自分の倍以上サイズのある鬼に石だけ投げるの!?
最後っ屁がすぎるだろ!
解除!解除プリーズです選択肢さん!
逃さしてー!
あぁ体が勝手にー!
「ぐるぅ」
おぉお見事ツノにクリーンヒット。
これで君も明日からメジャーリーガーだ.....ってあれ?効いてる?
鬼さんツノ折れて膝ついてるぞ、もしかして弱点だった?急所だった?
投石だけで討伐完了? 俺の勝ち?ヒャッホー
「ぐらあああ!」
なわけないですよねはいわかってました
っておいーー!!選択肢どーすんだよこれから!!!!
めちゃくちゃキレてるんだが!?
【選択してください】
①奇声を上げながら自分を守る 生存率2%
②中指を立てて逃げる 生存率0%
③オラオラオラと叫びながら立て続けに石を投げる 生存率100%
【制限時間3秒、無視した場合死にます。】
うん。ふざけてる?
こいつ完全にふざけてるよね?
特に上の二つこの選択肢作る意味ある?
はぁとりあえず、もうなんとでもなれ
③のオラオラオラと叫びながら立て続けに石を投げる。で
【かしこまりました。③チュートリアル自動操作モード開始】
オラオラオラぁ!
「ぐるう!?」
なんか不思議な感じだ自分なのに自分じゃない感覚うん不思議。
あっ鬼さんが石を手で塞いでる。
でもツノ折れた以外効いてなくてくそウケる。
「ぐらぁ!!」
あっ効かないってバレてこっち走ってきた。
でもツノやっぱり弱点だったんですね。
ごめんなさい鬼のアイデンティティ壊しちゃって。
謝りますのでそんな般若みたいな顔してこっちに走ってこないでもらいますか?
あっ無理?
あかんこれ死ぬ。
選択肢の嘘つきやろう!
「声が聞こえてここにきたが、まさかこんなところに人がいるとはな、驚きだ。」
あれ生きてる?
完全に殺されると思って目瞑ったんだが生きてるのか?
ていうか声が聞こえるぞ、日本語だ。
わぉ、目を開けると黒い服着た金髪の美人さんが俺の前に!?
それと倒れている鬼の姿。それにお姉さんが右手に持ってる血がついた刀。え?
色々ツッコミどこはあるが、もしかして俺を助けてくれたのか!?
おぉ!神様!私を救いにきた女神様よ!
とういうか、これ生きれたのってもしかして急に出てきた選択肢のおかげか?
選択肢しゃんさっきは嘘つきとか言ってごめんなさいぃ
「異鬼のツノが折れている、まさかお前一人でやったのか?」
うほ美人に喋りかけられた!
オーガ?あぁあの鬼のことね!
あ、はい、まぁ一応石投げただけですけど......。
「ほう、ただの石ころだけでオーガをここまで......面白い。お前名前は?」
えっ名前ですか?
……あれ?
なんだこれ。
思い出そうとしても頭にモヤがかかったみたいになって……。
思い出せそうで思い出せない。
「名前が思いだせないだと?......まぁいい、とりあえずここは危険だ私と一緒に来てもらうぞ少年。」
イエスマム!
あなたの為なら針山でも剣山でも氷山でもどこでも行きます!
って山ばっかりやないかーい!
つまんないですよねすみません。
「いいから早くこい。」
うす。
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「で、なぜお前はあんなところにいたんだ?」
いやーそれが会社で寝てて気づいたら転生してここにいたんですよねーって言えるわけない。
「あそこは政府が特異捜査官以外入るのを禁じている場所だ、一般人が入れる場所では無い。」
そう言われましてもー
本当に気づいたらいたんですもん。
っていうか特異捜査官?なんじゃそれ
「なに?お前特異捜査官も知らないのか?嘘をつけこの世界で特異捜査官を知らないやつなどいるわけなかろう」
そう言われましても......ほんまに知らないんですって。
無知なんです無知。
「キリカ先輩多分この人ほんとに知らなそうっすけど」
おっ?どこから現れたこの人?
いかにも後輩キャラって感じの人だな
それと助けてくれた人はキリカって名前なのか。なるほどメモメモ。
「とういうか、オーガ相手に投石だけで戦って生きてるていう方が嘘っぽいっすよ」
いやぁあれは選択肢のせいでぇって言えないか......。
選択肢?なに言ってんだこいつ?と思われてしまうぜ。
「まぁそう思うのが普通だ、だがあそこの近くには私とユキムラお前しかいなかった。それに私がついた頃にはオーガのツノは折れて周りに石が散らばっていた。 この少年が戦った以外考えられん」
後輩くんの名前はユキムラっていうのかメモメモ。
「それに少年自らが言ったんだ『石を投げた』と。フフフおかしな話だ自分の名前も思い出せず私たち特異捜査官もわからずに武器も持たない生身の人間が異界獣相手に手傷を負わせ生き延びた。フフフ実に面白いい」
そんな笑わなくても。
もしかしてオラオラオラって言いながら石投げたのもしかして見られてた!?
生き恥だ35年間無口系キャラで生きていた俺のキャラがぁ!!
まぁただのコミュ症なだけなんですけど、はい。
「おい少年、その感じだと身寄りがないのだろう?なら私の元で働け、拒否権はない。」
はい!わかりました!
って、ん?私の元で働け?
はい?そのーなんですか、特異捜査官?になれっていうことですか?
え?
「えー!?」
ほら後輩くんも驚いてる
「しょ......正気ですか!?キリカ先輩! 出会ってそんな経たない少年を捜査官にスカウトって!めちゃくちゃすぎますって!」
うんうんよく言った後輩くんよ
あとでコーヒーを奢ってあげよう。
もちろんブラック一択。
「もちろん正気だ、なに心配するなすぐには捜査官にはせん、今はなにも覚えていないようだしな。
捜査官にするには色々教えてからだ」
めちゃくちゃ俺のこと捜査官ってやつにする気満々やん......。
美人な女性に教えられるのは嬉しいけど......。
でも......あって数時間しか立たないですよね?
なんでこんな右も左もわからない僕ちんを?
「お前に素質を感じたからだ、我々特異捜査官はなイカれているやつほど長く生き強くなる、異界獣相手に武器を持たず戦ったお前を一目見て直感した、お前は最高にイカれた特異捜査官になれるとな」
おぉそう言われるとなんかやる気出てきちゃったな
ま、まぁイカれてるっていうのは否定するが
で、でもあんな化け物と戦うのはちょっと.....。
「ちなみに、お前は特異捜査官以外入れない異界獣禁忌区域に立ち入ったんだ、もし私の誘いを断ったりしたらお前は明日から豚箱で過ごすことになるな。」
えーやだー特異捜査官
でもなるの確定じゃないですかー
拒否権ないじゃないですかー
「キリカ先輩......相変わらず言ってることエグいっすね」
いやほんとにね。
もうこんなんなるしかないじゃん。特異捜査官に。
「賢い判断だ、ではお前を明日から私が引き取ろう、それと名前がないのは不便だな」
確かに俺一生名無しくん呼ばわりされるのはちょっと嫌かも
「ふむ、では私が名前をつけてやろう」
おお!こんな美人が名前をつけてくれるなんて!
あっでも、もしキラキラネームとかだったら流石に嫌だな。
「安心しろ変な名前はつけん。そうだな、苗字はお前の灰色の髪と石を投げていたところから取る
下の名前はそうだな……私の好きな小説家から一文字取って『成』だ。
灰石成という名前はどうだ?覚えやすくていい名前だろう?」
ハイセキ・ナリか……うむ苗字はそのまんまだけど、いい名前かも。なぜかしっくりくるな。
不思議なことに前の名前だけは思い出せない。
でも……嫌な感じはしなかった。
せっかく転生したんだ。
よし、これから俺はハイセキ・ナリとして生きていこう。
長く生きれるかはわかりませんが……とほほ
面白い!続きが気になる!っと思っていただきましたらブックマーク、評価の方よろしくお願いします!




