↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/55

天界最恐の女神

「新しい朝が来た!希望の朝だ!レッツハーレム!」


周りに誰も住んでいないおかげで、朝から元気に発声練習出来るなんてありがたい。

まぁ特に意味もなく叫んでるだけなんだけどね。


「おはようございます。朝からおかしな単語が聞こえてきたんですが気のせいでしょうか?」

「あっ・・・お、おはようございますソラールさん」


こんなに早い時間からソラールさんが来るとは思ってなかったよ・・・

ビックリして恥ずかしさが何処かに行っちゃったよ。

そういや今日からはソラールさんとアイビーが交代で来るって言ってたな。

ソラールさんは自分の操作ミスで事故を起こしたってずいぶん落ち込んでたけど、

まだ引きずってるのかな?何だか元気がないような・・・


「今日はソラールさんの番なんですね。よろしくお願いします」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」

「で、今日は何処に行く予定ですかね?」

「ええと、昨日と同じく街に。その後神殿で少し手続きをしてもらいます。あ、神殿っていうのは下界でいうところの役所みたいなものだと思ってください」

「役所ですか・・・住民登録みたいな感じかな?」

「はい。一応正式な住人として生活してもらうので」


ホント、下界に住んでる時と変わらない。

何だろう・・・神様の領域に住んでる気がまったくしないんだけど。

まぁいいか。

ソラールさんもなかなかの美人なんだし、デートしてるって思う事にしよう。

明日は駄女神アイビーの番だから気が重いけど、まずは今日を楽しもう。


「それじゃソラールさん、デート楽しみますか!」

「ふぇっ!?で、デート!?ち、違いますよ!わ、私はただの案内役ですし!」


何この可愛い反応。ふぇっ!って何よ面白れぇ。

軽口叩いたつもりなのにこんな反応されるとは思わなかったよ。

今日はソラールさんの反応を楽しみながら過ごそうっと。













「えっと・・・ソラールさん?これは・・・いったい・・・・何?」

「何って、お昼ご飯ですよお昼ご飯」

「そ、そうですか・・・ソラールさんって普段料理するんですか?」

「普段はアイビーが作ってくれるんですよ。何故か私が作ろうとすると遠慮されちゃうんですけどね」


まずは今の状況を整理しよう。

俺とソラールさんは街へ出掛けた。色々と見て回ったあと神殿に行き手続きを終えた。

ここまではいい。何となくデートっぽい感じでもあったしね。

で、だ。

昼時になったのでいったん帰宅し、ご飯を作ろうかと思ったらソラールさんが作ってくれる事に。

俺からお願いしたわけじゃない。ソラールさんが自ら作るって言いだしたんだ。

普通に考えれば、それなりに料理の腕に自信あるんだろうなって思うでしょ?

俺も思ったさ。期待したさ。


でも、出てきたのは見たことのない色したサラダのようなものに黒い魚?のようなもの、そしてなぜか泡っぽいものが混ざったスープのようなもの。

パンは売り物だから普通だ。


これ、食べなきゃダメ?

食べたら俺は間違いなく昇天するよ?あ、ここは天界だから昇天じゃないのか。

とにかく、天界じゃないどこかへ連れていかれそう。


「さぁどうぞ召し上がれ♪」

「・・・・・・・・・・はい。いただきます」


俺も男だ!ここは行くしかないでしょ!まずはスープだ!

・・・あれ?口を近づけようとしたら目が痛いよ?なんかしみる!

何とかこらえて一口飲む。

舌がビリビリして感覚を一気にもっていかれた。


ようし、次はサラダだ。

使ってる野菜は普通のものだ。ただし、かかってるドレッシングが紫。

おぉう!これは凄い!

飲み込むとのどが焼けるような感覚だ。いや、これは焼けてるね。


次だ次!

この魚は・・・ただの焼きすぎだと思ったよ。

でも実際は黒い何かのソースがかかってるようだ。

パクリ。

・・・・・あ、おばあちゃんが手を振ってる。久しぶり~









ここは何処だろう?

俺は横になってるみたいだけど、間違いなく自分の家じゃない。

起きようと思ったけど、何だか体が動かない。どうしてたろう?


「あ、目が覚めたみたいですね?天地さん分かりますか?ここは病院ですよ~」

「・・・ぁ・・・ぅ・・・・」

「まだ話せないみたいだけど、もうしばらくすれば大丈夫だと思いますよ」


声が出ない。何でだろう・・・。

それに病院?どうして俺は病院にいるんだろう。

う~ん・・・何も思い出せない。

あ、いや、思い出した!ソラールさんの料理食べてたはずだ!

途中から記憶がないのは、あの料理のせいか!確かおばあちゃんに会ったような気がするぞ。


ああああ・・・どんどん思い出してきた。

あれ?思い出したら体が震えてるよ?真冬にTシャツで外に出た時くらい震えてるよ?

そうか、俺は危うく天界からまた違う世界に逝きそうだったのか・・・。


恐るべしソラールさん。

あの女神さんは間違いなく天界に住む住人を滅ぼせる力を持っている。

神殺しの特技を持つソラールさんはある意味天界最恐なのかもしれない。





退院するまで3日掛かりましたとさ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。