第1話 「世界へ」
1話目はプロローグのようなものとして見てください!
つまり、これを開いてくれた人は少なくとも2話目までは読んで見てほしいな!
「……広いな」
机の上に広げられた一枚の古びた地図を見ながら俺は思わず声が漏れた。
紙はところどころ黄ばんでいる。
描かれている国や地形、歴史多く記されているようで詳しいことは正直何もわからない。そのどれもが細かく記されているわけではない。
むしろ――
大きな空白がいくつも残されていた。
「ここも……まただ」俺はまた声が漏れ出てしまった。そしてまるでお預けを食らうような何か意図的に見えないようにされているような本の中の地形が見えなくなってしまった地図のあるページの空白を指でなぞる。
今日で俺は18歳になる。
俺は家を出ると決めていた自分が昔から持っている、この本にかきたてられた誰にも負けない知的好奇心を自分の欲を満たすために。
この欲を満たし世界を知るために俺は今日冒険者になって旅を始める。
⸻
俺は昔から本が好きだった。昔はなんとなく好きな気持ちも今はなぜ好きなのか理解できる。それは俺の知的好奇心を駆り立てるからだ。
偉大な冒険者が残した記録は歴史、地理、知らない国の文化や遠い土地に生息する生き達のことなど多くを記していた。
本当に偉大かなんて俺は知らない。でもこんなに壮大なワクワクする冒険を記録できる人なんてあこがれる。
そしてあこがれたならそれは俺からしたら偉大な人物だ。
幼いころ俺はこの本の新たなページをめくるたびに自分の知らない土地を知った。
それがうれしくて仕方なかった。
この本を読み進めていった10歳の頃。俺はこの本が保管されていた場所でおそらく同じ冒険者が残した一枚の古い地図を見つけた。
なぜ同じ冒険者と思ったかって?直観。
と、まあこの感じで幼いころからこの本を読みすぎて偉大な冒険者の楽観的かつポジティブな性格まで似てしまった。
色々書いてるこの本だけどわからないこともある。本の文や書き方から性格はわかるけど名前がどこにも載ってないんだよね。それになんでこんなものが家に残されていたのかも分からない。
これに関しては手がかりもないので考えても仕方ない。
俺はずっと解き明かしたいことがあったそれは重要なとこでいつも現れる空白。
この本はおそらく人生をかけて書いたと思えるくらい膨大な旅路を記録しているなのに破れたり消されたりしている。
だから俺は決めた自分でこの空白を確かめようと。そしてこの未完成の地図も完成させるってね。
⸻
「……準備はこんなもんかな。」
俺は本と日記が入るくらいのカバンをもって旅に出る準備を終えた。旅に出るくせにこんなに軽装でいいのかと思われるだろうけど、何とかなるだろって感じだ。
「よし」
旅に出る前に最後の準備運動っと。
ということで俺はここまで旅に出るために特訓した成果を家の外の木に向かって発揮した。
俺は拳を握って目一杯地面をけって加速して木を殴りおった。
「……まあ、こんなもんか」
あの偉大な冒険者はいろんな人と戦った軌跡も書かれていたからね。強くて損はないだろう。
てか普通に、森の獣と戦うの楽しかったからほかの獣とも戦いたいし。
あんまり人とは戦いたくないけど。
なんとなく気が乗らない気がする。
でも、いろんな人の権能は見てみたいかな
俺の権能の空間もどれくらい通用するか気になるし。
多分世界には俺の脳域の覚醒率15%を超えてくる奴なんて結構多いだろうしな。
確かこれを扱える獣もいるとかも書いてたような。
ま、なんとかなるか。
設定メモ
〝脳域というものがある〟
それは、生き物には脳域がありそれぞれ五感が存在しており、そしてあまり使われていない使えない第6の潜在能力を引き出しそれぞれの権能や、生き物の能力を未知数にまで引き上げてくれる領域である。
覚醒率
脳域の強さの指標のようなもの
権能
この世界に存在する固有能力の総称。
空間
リーヴルの権能。空間を操る能力。
これから週1.2本程度で投稿していきます。
曜日は金土のどちらか。週に2本以上出せる場合は水木のどちらかに出します。




