冷徹の騎士
サイナの友人が助けを呼んだときと、学園に向かう馬車の中と、サイナとカインが起きたときの廊下のお話です。
「すいません!カイン様は!」
サイナの友人が王子とカインがくつろいでいるところに駆け込んで来る。
「どうしましたか?」
「サイナ様が!サイナ様が!拐われました!」
「な!どこでですか!?」
「アルストン商会です!行ったらお客様が少ないと思ったら全員敵で…!」
「速く助けに行かないと!」
「とりあえず、カインは落ち着け。」
「ですが、王子!」
「まずは、ちゃんと話を聞いてからだ。」
「…はい。」
三人は机に円をかいて座る。護衛は入口に立っている。
「まず、サイナはアルストン商会に拐われたんだな?」
「ええ。そうでございますわ。」
「では、アルストン商会周辺を調べるか。…護衛、捜索しろと皆に伝えろ!」
「は!」
「さて、次は見つかったとして誰が行くかだな。」
「俺が行く。」
「カイン、お前は剣が使えなかっただろう?だったら、無理だ。」
護衛が帰って来た。
「別に剣は使えます。それに、…今の俺を止めるなら容赦しねぇ。」
部屋にカインの殺気が吹き荒れる。空気が氷りそうな位、体感温度が低くなる。
「…っ!お前は…こんな…力を隠してたのか!?」
「…王子、俺はカイン様に勝てないです。」
「そうか。カイン、行って良いが情報が来るまで待っていろ。」
「…分かった。」
情報が届くとすぐに馬車に乗り向かった。カインは着くとすぐさまサイナのもとへ向かっていった。
サイナを奪還した後。
王子と護衛はカインとサイナを馬車に乗せて学園に向かう。
「…なぁ、カインは俺の国ではあまりに笑わないから「冷徹」の二つの名が出来てしまっていたんだぞ。」
「そうですね。カイン様はあまり感情的になりませんから、今日はとても珍しかったですね。」
「あぁ、やっぱりカインをこんな感情的にするサイナは気になるな。」
「王子!もう、いい加減にしてください。」
学園に戻り二人が起きたあとの廊下。
「なぁ、護衛。」
「何ですか?」
「俺はサイナに振られてしまったよ。」
「ええ!王子、婚約者にって言ったのですか!」
「あぁ。…ついでに、聞き耳をたててみろ。」
「…カイン様ってサイナ様の騎士みたいですね。」
「あぁ、そうだな。さしずめ、「冷徹の騎士」ってとこか。」
「そうですね。いつもはそうですし。」
「なら、決まりだ。」
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