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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
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36/61

035【契約精霊が消えたわけ4 『光の幻覚』】

すいません

契約精霊が消えたわけシリーズの副題名をかくの忘れてました。


〖神暦 3239年 8月 24日〗

日記の筆者『テオ』

場所「ホエール村付」



森のはずれの小さな原っぱで、僕は、リリーから教わってきた魔法を思い出しながら、叫んだ。


「[水流魔法: 水刃すいじん]!」


僕は、アリスに目掛けて魔法を放った。

もちろん本気で。


[鋼玉壁コランダム]」


アリスが静かに呟く。

すると、アリスの目の前に、青く透き通った六角形の板が現れた。

その板に僕の魔法がぶつかり、水しぶきがとんだ。

[水刃すいじん]が防がれた。

まぁ、こうなることは想像できた。

アリスは、魔法が得意なのだ。


「じゃ、次はワタシの番ね。」


アリスが笑みを浮かべる。


「[光線の警告(ファイブロライト)]」


アリスが魔法を発動した。

すると、辺りが真っ白に染まった。

いや、違う、が全ての色を白と誤認しているのか?


…うう


めまいがする。

僕は、その場に立ち尽くした。


白だけ。

影も、形も、シルエットも見えない。

自分の手が認識できない。

…体が動かせない。

…聞こえない。

…見えない。

…感じない。

…息ができない。

…思い出せない。

…何が?

…何を?

…何故?

…これは?

…ここは?


…気持ち悪い。


――ツ――

























光が見える。

…白じゃない。

青だ!!

…空か。


「あー、お兄ちゃん、大丈夫?」


アリスが上から覗き込んできた。

…僕は、仰向けに倒れているらしい。


「…今の、なに?…」


僕は、声を振り絞ってアリスに尋ねた。


「魔法だよ?」

「それは…しってる。」

「[光線の警告ファイブロライト]のこと?」

「そう…それ。」

「この魔法はね、相手の精神に直接『光』を照射して、肉体ごと自己崩壊させる魔法よ。」


アリスが笑顔で話す。


「…こわい。」

「大丈夫よ。 お兄ちゃんには本気出してないから。」


本気出してない。

うん。

僕は、本気出したんだけど。


「…負けちゃった。」


僕は、少し小さな声で言う。


「ま、次があるわ。 マスターは、まだ生きてるもの。」


リリーが僕の手を引っ張り上半身を起こすのを手伝ってくれた。


「まぁ、次に勝てばいいか。」


僕は、気を取り直して立ち上がった。


「ま、お兄ちゃんが今のワタシに追いつくころには、ワタシはもっと高見にいるだろうけど。」


…アリスの一言が、僕の心を蹂躙した。


グハッ


また、僕は、倒れ込んだ。





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