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本編巻末

巻末 二人だけの打ち上げ


 ――はいカット、お疲れさまでした!!


『お疲れっした~』


 ――後は編集作業だけなので、関係者以外は退場して下さって結構です。打ち上げは後日連絡しますので、奮ってご参加ください!!


『援交少女、ホームレスを飼う』の本編収録が終わり、映像編集者以外は全員帰路に着いていた。

「クロ、帰りにご飯食べてかない?」

「いいよ」

 そして主役級の二人は、その足で近くのラーメン屋へと入っていった。




主人公達による大反省会

「餃子セット一つ」

「ワタシはチャーシューメントッピング全乗せ。後餃子」

「……太るよ?」

「いいからいいから」

 そうしてやってきた料理を食べていく二人。

「(ハフハフ)……そういえば、この話所々抜けてなかった?」

「それは仕方ないよ、作者の私生活が急に忙しくなったんだから。本人は父母間の諍いとか父親が娘のために骨を折る理由とかやりたがってたけど。……もしかしたら第四シリーズも書かれることなく、打ち切りの可能性もあっての強行だしね」

「彩音っちも大変だな~忙しいって、元のペンネームでの執筆が?」

「いや、リアルそのものが(ズルルル……)」

「うげぇ……」

「あと、元のペンネームとか言わない方がいいよ。元々エロ話を書くために新しく用意したのに、ばれたら元も子もないんだから」

「でもばれるんじゃない。……未だに課題となる文の濃さがいまいちなんだし」

「それは仕方ないよ。作者の腕がそんなものっていうのもあるんだし。……すみません、水下さい」

「……あれ? エロ話を書くために用意したって、これ投稿されているの一般小説じゃないの?」

「何言ってるの。援助交際題材に書いてるんだよ。いつアウトになってもおかしくなかったんだって。……まあ、運営や読者の方々がタイトルだけで決めつけなかったおかげで、無事に一般小説として本編を書き上げることができたんだけどね」

「ああ、だから事後とか事前のことしか書かれてなかったのか」

「ちなみにR18に移ってたら書いてたかもしれないけど、下手したら今以上に遅筆になってたかもね。……エロとホラーって書くの結構難しいし」

「……なんでホラー?」

「逆に聞くけど、文字情報だけで読者に恐怖を与えられる?」

「あ~……できない」

「そういうこと。……すみません、ニンニク追加で」

「ワタシも替え玉一つ。……ということは、これもう終わりってこと?」

「さあ、気が向いたら番外編でも書くんじゃない? 援助交際に関わる理由とか色々書いていたけど、他にもネタあるらしいし。『いじめられっ子の筆おろし』とか『下着泥棒のつるし上げ』とか、後は『ようやく書ける、ほのぼの後日談シリーズ』とか」

「そういえばどこに行ったんだろうね……『ほのぼの』」

「何故かシリアスに押されるのも、作者の課題の一つらしいよ。本質的に苦手なんじゃない? ほのぼの路線」

「なるほどね……あ、胡麻団子頂戴」

「だから太るって……」

「まあいいじゃん。……そういえばさ、彩音っちが盗作してるんじゃないかって話でてなかったっけ?」

「盗作? ……ああ、あれは現在(2015年秋)放映中のあるアニメを見たら、色々とネタがかぶっていただけ。けどもう話が固まってたから、そのまま書いたのはいいんだけど、『盗作じゃないか、盗作じゃないか?』って勝手に不安になってるんだよ」

「ああそういうことか……これ途中まで読まれなかったら、絶対誤解されるって」

「そんなものだよ。小説なんて」

「まあ、何にしてもこれで終わりか……(ムグムグ)」

「そういうこと、お疲れさま」

「おつかれさま~。……おっちゃん、おあいそ~」

 こうして二人はラーメン屋を後にし、駅へと消えていったのだった。

「じゃあ番外編があったらよろしく~」

「うん、じゃあね」




 FIN……?




以降、プロット代わりに書いていた人物設定ですが、その通りに書いたわけではないので、所々が違っています。それでもよければどうぞご閲覧ください。















































登場人物(裏)

リナ

 本名、常坂璃奈ときさかりな。中学から高校生になって少ししてから、母親(役の娼婦)に捨てられたが、援助交際で生計を立てている。性技や拳銃の取り扱いは見様見真似だが、本当は中学になるまでの間に母親の部下達に仕込まれていた。そのため、彼女は気づいていないがナイフや長ドス等の刃物も扱える上に、記憶になくとも性行為や殺人の経験も備わっている。

 父親の名前は鬼瓦武人おにがわらたけひと。白鴎組組長、若頭の時分ではあちこちで女を抱いては子供をこさえていた。そのため、リナには顔の分からない異母兄弟が複数いる。今では女遊びも鳴りを潜め、組の発展に尽力している。

 母親の名前は常坂晴美ときさかはるみ。遺伝子操作を専門とした研究者であったが、異常な研究を繰り返したとして学界から追放、その時鬼瓦の噂を聞きつけて身体を売る代わりに金銭と研究設備を要求した。その研究は障害者や稀に麻薬常習者に発生する共感覚の習得がメインであり、自らの人体や鬼瓦から都合した人間を利用しての人体実験を繰り返していた。主に視覚障害者が失った視力の代わりに他の五感が強化されるのを利用して、投薬や異常環境に身を委ねる手法を用いている。

 本当の母親の研究成果が、偶然実を結んで生まれたのがリナである。彼女には生まれつき異常な聴覚があり、それを基に共感覚やソナー、他者の感情測定等を行うことができる。元々嘘を見抜きやすい体質だとリナは考えていたが、その勘の正体が超聴覚と呼ばれる彼女固有の能力である。


青年クロ

 本名、白藤仁人しらふじきみと。母親が強姦魔に孕まされて生まれた子供。しかし、その母親がリナの父親をその強姦魔だと思い込み、強引にクロを押し付けた。それだけでは飽き足らず、組員の鉄砲玉として育てられていたクロをリナの母親が手術し、精巣の一つにマイクロフィルムを隠せるよう、人体改造した。その影響かは不明だが性欲は半減、性的対象も20代後半からの脂ののった女性に限定されている。

 本人は鉄砲玉からの扱いが一変し、混乱していたが鉄砲玉として育てられていた分、多少の戦闘の心得はあり、20歳の時に爆発物を用いて脱走、その時盗んだ金で暮らしていた。その金が尽きたところでホームレスになり、リナに拾われて現代に至る。

 余談だが、リナの記憶喪失の原因はクロの仕掛けた爆発物による影響である。偶々リナが訪れていた時にクロが爆発を起こし、その爆風に煽られて頭部を強打。リナの母親もその時の爆発を受けて、身体の一部に火傷を負った。


ミサ

 本名、高宮美沙たかみやみさ。中学時代に家業が傾き、行き過ぎた接待を押し付けられたところを、勢い余って相手をぶちのめしてしまってそのまま家出。そこで偶々遠出していた暴走族と共に現在の街に移動した。その後、ヘッドの男との間に子供ができるが、抗争により族は壊滅、男も帰らぬ人となった(が、実は病院で入院していただけ)。現在は一児の母として、援助交際と生き残りのバイト代で生計を立てている。


アカネ

 本名、蛯名朱音えびなあかね。蛯名財閥の令嬢だが、親族内での権力争いに嫌気が差していた時に誘拐事件に巻き込まれた。純潔はその時に失くし、身代金の引き渡し時に他親族の介入もあって、騒動に紛れて逃亡。周囲から家出少女と勘違いされたまま、なし崩しに援助交際で金銭を稼ぐことに。年齢確認の甘いネカフェで寝泊まりを繰り返している。


ゴロウ

 本名、梁国豪りゃんぐおはお。中国人の母を持つリナの異母兄。銃器等の売人として日中間を行き来して利益を上げている。リナに近づいたのは異母妹を心配してのこと。記憶喪失の件は別口で知っていたため、当初は正体を明かさない方針だったが、リナの危機に仕方なく暴露。ちなみに、近親縁者の上に同性愛者だったため、リナに性的興奮を覚えることができず、毎回薬に頼る必要があった。


カオル

 本名、篠原薫しのはらかおる。中高一貫の女子校においての生活により同性愛に目覚める。しかし性癖以外の価値観はしっかりしており、自らの優秀さを鑑みて医者を志す。専門は外科だが、各科の腕のいい人間ともつながりがある。婚約者とは見合いで知り合ったが、相性が良かったのか同性愛者なのにもかかわらず、結婚も視野に入れていた。

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