表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悠久なる魔法ノ旋律  作者: 瑛樹
2章
10/25

刺客

静かな森の中を歩く二人。

静まり返った森の中で、聞こえるのは二人の大地を踏み締める足音だけ。


『早く皆の所へ帰らなきゃね。』

『そうね、沢山の収穫もあったわね。』


二人は早足で仲間の元へ急ぐも、何者かの気配に立ち止まった。

『そこに居るのは誰?』

目を細めて気配のする方を向く海紗。

『出ておいでなさい、不届き者めが!』

魔力で創った小刀を容赦なく投げつける庵。

今の彼女に何時もの優しさは微塵もない。


『ふふ、人間にしては俊敏だ事。』

木の影から現れたのは仮面を付けた魔族の女性であった。

『小娘二人だけなんて、わたくしには物足りないかと思っていたけれどー…訂正しますわ。』

そう言うと、魔力で創られた幾つもの矢が四方から容赦なく二人に襲いかかる。

『くっ…これ位……!』

海紗の肩に一本の矢がかするもかわした。

『この程度……如き…』

庵は防衛の魔術で防ぎ、反対に跳ね返した。


『そうでなくては、楽しくないですわ。』

愉快だと言わんばかりの仮面の女。

がしかし、次の瞬間予期せぬ事が彼女を襲う。


『何処を見ているんだい?お姉さん?』

『悠ったら、あれを“お姉さん”呼ばわりする訳?有り得ないわ~』

『そっか、ならおばさんかな?』

『そうでしょ!?』

火炎球ファイアーボール氷水球アイスボールの攻撃魔法が彼女を襲った。


『おの、れ……』

二つの攻撃魔法を背後から直接受け、膝を付く。


『降参したらどうだい?』

『悠の言う通り。そして往生際が悪いおば様~』

嫌みをポツリと一言。


『今の内に,魔法でのろしをあげましょう!』

『はいよ!……我らに示せ,光の道標みちしるべを!!』



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ