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いや、だからコンパクト常時発動はいらないって

南方公爵夫妻が午後に訪れるということで、なんとなく身構えてしまう、私。


だって、それこそアッシュ、あー、もうアシュレイ様って言わないとね。

その彼と同じくらいご当主様には会っていなかった。

初対面の時からたまに同席してご飯を食べたり、勉強の様子を見にきてくれていたけど、最初の数日だけで、あとはお忙しくしていた。

もともと、領地にいることが多いからか、こちらの中央にはほとんど来なかったらしい。会議以外。


だから、アンネリーゼ様と話すのはかなりドキドキしてしまう。それに対し伴侶のゼルリウス様は優しい方だと思う。

どちらかというと、ゼルリウス様の方が会っている回数がアンネリーゼ様よりあったかも。

彼は私を気遣って、お茶によく誘ってくれた。

特に何も話さなくても、穏やかに過ごせる方だった。

まあ、見た感じアンネリーゼ様の方が気が強そうな性格っぽいので、穏やかなゼルリウス様との相性がいいのかも。


今日はまずガルレイ様が対応して、私が獣化した状態なのを了承してもらってから、海と一緒に対面することとなった。


先ほど、二人が到着したことを受けて、私と海は近くの応接室で待機している。

テーブルの上をカチカチカチカチ、と音を鳴らしながら右へ左へと行ったり来たり落ちつかなかった。

それを海は苦笑しつつ、紅茶を飲みながら見ている。


「茉白、遅かれ早かれ南方当主夫妻とは会わないといけなかったから、嫌なことはサクッと終わらせよう」

『そう、なんだけどさー』


うだうだしていたら、メイドさんから当主様がお呼びです、と声を掛けられて、ガルレイ様達の待つ部屋に向かった。

身分の高い人を接待する第一応接室の扉を案内したメイドさんが開けて一礼した。

海と中へ入ると、ウォルナットの家具で品よくまとめられた内装に、室内を明るく照らすために大きく取られた窓の上部からは、縁取られた虹色の半透明ガラスがキラキラと光り部屋に彩りを与えていた。


出入口から見て向かい合うようにソファセットがあり、左側の三人掛けにアンネリーゼ様達が、向かいにガルレイ様が座っていた。

こちらを見たアンネリーゼ様達が一瞬視線を彷徨わせたが、海の肩に留まると瞬きを多くした。


あ、【鳥】に獣化したとしか聞かなかったのね。

二人の表情がほんわかしてるのは気のせい?


きっとガルレイ様とか(見たことはないが、海情報で当主様はアンデスコンドルという大型種)の結構大型な鳥類しか見たことがないのかもしれない。

私も希望としてはもっと大きな鳥かな、と思ってましたさ……。

コンパクトだよね、シマエナガ。

可愛いんだよ、シマエナガ。


小さいから庇護欲がそそられるのか、それとも捕食者としての視点で捉えているのか、私から視点がブレない。


食べられませんよ~。

あまりに見てくるので、違う意味での緊張感が。


海がガルレイ様の左隣に座ると改めて二人から挨拶を受けた。

艶のある銀髪を結い上げて、差し色に白が入った紺色のシックな装いをされたアンネリーゼ様と、優しい容貌なゼルリウス様は、詰め襟の軍服仕様な深緑のジェストコールを着こなしていて意外だった。彼ならもう少し華やかで柔らかい服装をするかと思っていた。


そんな二人は、同時に頭を下げてからこちらを見た。


「今日まで連絡をしないまま、不義理をしてしまいすまなかったね。あと、我が愚息の件についても申し訳ない」


アンネリーゼ様がそう話し、ゼルリウス様も眉根を下げていた。

なんて返答すれば良いのか沈黙していると、彼女は苦笑して視線を下げた。


「あれはもう少し誠実な奴だと思っていたんだが、所詮ツガイには逆らえないのだな、と改めて感じたよ」


そこで口を噤み、息を吐くと海の肩から両手の掌に移動していた私を見つめる。


「ツガイが私達獣人にとって奇跡であり至福な事なのだと理解はしているんだよ。だがね、私はそうである必要はないと考えている。互いが求め、必要とし、愛おしいと幸せだと想い合える、それだけで十分なのではないかと。ツガイは本能的ともいえる感覚で引き合わされる、何か作為的にも感じしまうんだ」


言葉を区切り、私を見てアンネリーゼ様は淡く微笑む。


「始めは還り人であるルティアが、アシュレイのツガイと聞いた時、まあ、そういう運命だったのだろうと思ってはいた。しかし、アシュレイの君に対する態度見て、ツガイとしてではなく、ただ純粋にルティアという個人を大切に想っているのではないかと」


そうなのかな?あれはツガイと感じた直感的ではなく、一目惚れ?の類いだったとか?


「誰に対しても一定で、穏やかに接することが常態だったアシュレイが、あれほど喜怒哀楽に富んでいたことに驚きを隠せなかったよ。それに対してルティアは照れることはあっても、息子に対する熱量はあまりなかった。二人の熱量に差があったから、ツガイではなくただ君に恋をしているだけではないのかと疑いもしたよ」


そこで沈黙すると、スッと目を細めた。


「だが、ルティアの魔力が定着化していないと云うことを後日知った。君には家庭教師を付けていたが、調べてみると何故か魔法に関する教育が最後に回されていた。ツガイは互いの魔力に感応する。しかしルティア自身が魔力を扱えてなければ、ツガイと云う認識が出来なかったのも納得だ。私の個人的な思いとしては、新たな還り人がアシュレイのツガイではなく、ルティアであって欲しい。まあ、これに関してはあの彼女に会ってみると、親としては考えてしまうんだよ」


アンネリーゼ様はおそらく第二の還り人の彼女の事を思い出しているのか渋い顔をした。その隣で苦笑するゼルリウス様が言葉を繋いだ。


「私達としては、ルティアの魔力定着化をやってもらい、本当のツガイがどちらかが知りたいのが本音なんだよ。アシュレイの直感であるルティアか、後に現れた彼女か。しかし、現在アシュレイ本人が後の還り人であるカリンが本当のツガイだと言っているから信じてあげたいのは山々なんだけどね」


あ、新しい還り人の一人は【カリン】さんって言うんだ。へぇー、前の世界の名前っぽい。と言うか、それをこの世界の名前として決めたんだねー。

私の名前はなんとなく馴染みにくい名前だったから、ミゲル神殿長様に付けてもらったけど。

と言うか、そのカリンさんって、アンネリーゼ様が言い淀む程クセが強い人なのかな……。

ゼルリウス様もなんとなく困ったような笑いだし。


「では、お二人の意向として、ルティアに魔力定着をして欲しいことには代わりないのですね」


ガルレイ様がそう確認するように問い掛ける。

お二人とも頷き、誰が魔力定着の誘導をやるのかと話し合いが行われた。そのなか一番安定感があり四人の子供達や親族の多くの子達にも行ったという、経験豊富なゼルリウス様が適任者ということになった。


どうも魔力定着をさせるにはかなり繊細な操作が必要で、針に糸を通す位の細かい技術がいるそうだ。


海が器用だと知っていたので、てっきり立候補するものかと思ったら、経験値が足りないからこれに関しては難しいと言った。

この操作は一歩間違えると死を招いてしまうこともあるそう。だから、ほとんどが親になった者の役目が多く、尚且つ魔力が穏やかで安定感がないといけないらしい。


あー、それはこの中で一番穏やかそうで、泰然と構えていられそうなゼルリウス様が適任だよね。

ガルレイ様とアンネリーゼ様は武闘派っぽいもんな。

海はまあ自分が分かっているようだし。

だから今日はゼルリウス様も一緒だったのかも。


当主同士で内容的には終わりそうだけど、実際そうはいかない事情が出てきちゃったしね。


「では始めようか」


ゼルリウス様が私を左の掌に乗せると、頭上に右手をかざした。


何が起きるのがドキドキなのだけど。


しばらくすると静電気が起きたかのようにチリチリとした感覚を頭上で感じた。

それは一瞬で、スッと何かが入り込む様な奇妙な感覚が体を通る。自分の中に何か異物が侵入した感覚が強いが、次第にそれは気にならなくなる。


それがゆっくりと優しく体を巡り始めたのを感じ、まるで血液循環を行っているかのよう。

温かいものに包まれたかのようでホッとすると、心臓の辺りをノックされたかのように揺らされる。

思わず身構えてしまったが、相手はゼルリウス様だ、何も怖いことはない、とゆっくり深呼吸するとスルリとそれは心臓を抜け、また体を巡り始めた。

それが体感で数分位だろうか、繰り返されるとその温かい何か、多分ゼルリウス様の魔力なのだと思う、が体から出ていく。


その後すぐにフワッと浮くような感覚と内側から熱が広がりズンッと体が落下する感じがした。

次の瞬間、ビリッと破れる音が聞こえた。


ん?破れる音??


それにゼルリウス様が息を呑み、バサッと即座に慌てて何かを私に被せた。


「???」


爽やかな香りと共に視界が真っ暗に覆われてしまい私の頭上に疑問符が踊る。

そんな私にポンポンとゼルリウス様が安心させるかのように背中を叩いてくれた。


ん?背中?


はっきりと背中にゼルリウス様の掌を感じ、もぞっと動くと薄暗闇に両手が動くことに気づいた。


手?あれ?私シマエナガだったよね?

は?手が生えてる??


そんな馬鹿な、と思ったが良く見ると人間に戻っている!


「ルティア、聞こえるかい?」


半ばパニックになりそうな私の背中を優しく叩いていたゼルリウス様が話しかける。


「…は、はい」

「魔力が巡ったことで、獣化が解かれたんだよ。今の姿はどうも以前見た君の年齢を越えているみたいで、おそらく十五、六歳のようだ」

「は?」


何故か年齢が上がっている。


「極たまに、なかなか獣化を取れなかった者が突然獣化し、その期間が長引くと獣の成長に引き摺られて年齢を重ねる者がいる。たぶんルティアはそれのようだね」

「えぇっ!」

「異常ではないから安心して。もともとはもしかしたらこれくらいの年齢でこちらに来る予定だったのかもね」


なんてこった。幼女?から少女に変身しちゃったわ。


「理解できたかな」

「はあ、なんとなくですけど……」


どうやら獣人の獣化はその時の服装がそのまま現れるようで、便利だけど摩訶不思議だ。そういえば、あの精鋭部隊の人達も誰も服がビリビリになってなかったなぁ。


でも、今の私は体が成長してしまったらしく、前の服のサイズが合わなくて破れてしまったようだ。

それを咄嗟にゼルリウス様が上着で隠してくれた。


良かったー。危うく痴女になるところだった。

ゼルリウス様の早業に感謝だ。


「ルティア、顔を出せるかい?」


そう問われてもぞもぞと服の空きを探し、襟元から顔を出した。


「おお!ルティア、お前さん可愛い顔をしているではないか」


喜びの声を上げたガルレイ様が私を見つめてそう言った。隣の海は目を見開いて凝視している。


どこか瞳孔かっぴらいているように感じるのは気のせい?


「おや、本当だな。前より大人びた顔をしているね」


ゼルリウス様に抱えられたまま顔をそちらに向けるとアンネリーゼ様も驚いているようだった。


「あ、ありがとうございます??」


なんと言っていいか分からず、お礼をしてしまう。

ゼルリウス様の膝の上で横抱きになっていることに気付き慌てて降りようとして、ズルリと滑り落ちそうになる。


「わっ!」


ガシッと強く抱えられてビックリすると、ゼルリウス様から何故か海へと擦り代わっていた。


どんな反射神経よ。


すぐにゼルリウス様の上着から自分の上着を脱いで着せ変えると、上着を受け取ったゼルリウス様が唖然としていた。

そのまま流れるように海に抱えられると、彼はもとの位置に座った。私を横に抱えたまま。


あー、と。横に下ろしてくれても良いのでは?

上着は貸してて欲しいけど。


じと、と海を見ると、スルーされた。

それにニヤニヤとガルレイ様は見ている。

アンネリーゼ様は微笑ましげに見ているが、ゼルリウス様は苦笑している。


「で、ルティア。何か感じることはあるかい?」


改めてアンネリーゼ様から問われると、海に抱えられていることを諦め、顎に手を当ててうーんと唸ってしまう。


特に何って、感じないんだけど。

ゼルリウス様に回してもらった魔力がゆるりゆるりと回っていてポカポカするけど、これと言って何もビビッと来ない。

あ、そういうのではない?


「何かを感じるかと問われても、何も、という感じです。ゼルリウス様に誘導してもらった魔力が巡っているのは分かるのですが、他に何って感じないです」


それにお二人は落胆したように少し肩を落とした。

腕組みをしたアンネリーゼ様は、トントンと指でリズムを取って沈黙した。

ガルレイ様をちらりと見たが首を振るだけで特に何も言わない。海は二人を観察するように見ていた。


「ルティア少し私の魔力を空気中に流すがら、何かを感じたなら教えて欲しい」


アンネリーゼ様がそう言うと、ブワッと何かが向かってくるような圧を感じた。

それにビクッとなるが一瞬で抜ける。自分の魔力が反応するかのように少し震え彷徨うような動きをしたが、刹那的なもので継続しなかった。

震えを感じ取った海が抱き留める腕に力が入る。


なんだろ、ちょっと何かを探す感じがしたけど、微妙な動きだったなぁ……。

すぐ消えちゃったし。


首を傾げて何だろう?と思っていると、もう一度、アンネリーゼ様が問い質した。


「アシュレイと同じ魔力を持つ私の力を当ててみたが、何か自分の魔力に変化は感じたか?」


え、そんなこと試したの??


ビックリしていると、彼女は答えを待っている。


「ええ、少しだけ自分の魔力がどこかに動く感じがしましたけど、ほんの一瞬でした」

「!」

「どこに動いたか分かるかい?」


ゼルリウス様が身を乗り出して聞いてきたが、差して大きな変化はないのだけど、何かを期待しているようだ。


「いえ、方向もほとんど分からない程の微妙な動きだったので何とも言えません」


そうか、と肩を落としたが、諦めたように笑った。


「これはもう仕方がないね。アンネリーゼ、認めるしかないだろう」

「ああ、そうみたいだ。判断付きにくいが、決定打に欠ける」


お互い顔を見合わせ頷いた。

そしてどこか吹っ切るようにアンネリーゼ様は今回の協力にお礼を述べられた。


「今回は私達の我が儘にお付き合いいただき、大変感謝申し上げる。ルティア、もう君を義娘として接する事が出来ないのは残念に思うが、こちらが落ち着いたら南方にも遊びに来ておくれ。いつでも歓迎する」


艶やかに微笑むと、彼女はゼルリウス様の手を取り立ち上がった。そして二人で一礼をする。

二人が立ち上がったので、私達も立ち上がる。

さすがにこの時は海も私を膝から下ろしてくれた。

破れた部分が見えないように、上着を合わせると上手く出来ないが何とか礼を返すことが出来た。


ガルレイ様が海と二人で見送るからと、私を応接室に残してくれた。


ま、さすがに破れた服のままでお見送りはちょっとね。


はぁー。やれやれだ。


上着の前を掻き合わせて、ドッとソファに座り込むと大きな溜め息が出た。


あの様子だと、少しでもアンネリーゼ様の魔力に反応していたら、アシュレイ様と改めての顔合わせをさせそうだったなぁー。


正直云うと、魔力はホント微妙の微妙にアンネリーゼ様の方へ向きかけていたけど、あまりの微妙さで不確かな事が言えなかった。

今は自分の魔力があると感じることが出来る。

だからと言ってアシュレイ様の事を考えると恋しい気持ちが出るか?と言えばNoだ。

あまりに微妙な反応過ぎるのと、彼自身に会っていないこともあってそれほど感じないのもあると思う。

優しい人だったし、容姿もカッコいいから好きか嫌いかと聞かれると、好きなのだろう。

でも、恋愛的な意味では違うと、それは思う。

ツガイうんぬんは置いといたとしても、あんなカッコいい人に付き合って、何て言われたら考えちゃうよ。

いやいや現金というなかれ。

だって、容姿端麗だし、財力もある。実力もあるし、出会った時に感じたけど包容力もある。

恋愛底辺者だったら惚れてまうやろ。


まあ、情熱的に求められた訳でなかったので、鈍チンの私には感じ取ることが出来なかったけどね。

好意は寄せられているな、くらいは感じるけど、まだこの世界に来たばかりだったし、周囲の事柄に興味を持ってかれていた。

ましてや年齢が幼すぎて、前の世界の常識的にアウトだったから余計にセーブが掛かっていたのも要因だろうなぁ。


なんにせよ、これでアシュレイ様とのツガイ関係の有無はなくなる。明日婚姻届を出したら、今より絆が深まりきっとカリンさんを大切にするだろう。

そうそれが例えバグだったとしても。

彼はそういう人だ、たぶんね。


緊張感から解放されてのびのびとソファに凭れると、何か違和感を感じ始めていた。


「うん??」


巡っている魔力が急速に中心へ集まるような感じがして思わず前屈みになる。

一瞬ブワリと魔力が全身を纏うように内側に入っていく。


あっ!と思った瞬間に体が縮んだ感覚がしてクッと両目を閉じると収縮した魔力が治まった。


『チー(まさか……)』


懐かしくも何ともない可愛らしい鳴き声にガックリする。海の上着の中に埋もれてしまい、身動きがとれなくなってしまった。

意気消沈してしまい、しばらくは動けないまま呆然とする。


そして扉が開閉する音が聞こえ、海の私を呼ぶ声がした。


「茉白?」


姿が見えなくて不審に思った海が自分の上着が放置されていることに気付いたようだ。

持ち上げられると、そこからおむすびのようにコロリと転がり落ちると反射的にキャッチしてくれた。


『チー。チチッ(はーい、海さん)』

「え?なに茉白?また獣化しちゃったの?」

『うん、短かったよ、人間時間が』

「あー、もしかしたらまだ魔力安定してないのかもね。定着出来ても、操れないと意味ないしね」

『なるほど』


海の掌で項垂れていると、ガルレイ様が入ってきた。


「うん?ルティア?また戻ったのか」


海の手元を覗き込んだガルレイ様はおや?と眉を上げた。


『はい、まだ魔力を上手く扱えてないみたいです』

「はは、そうか。まあ焦ることはない。こちらでの用件は済んだから、東方の領地へ帰ってからゆっくり覚えていくと良い」

『そうですね……』


すぐに戻ってしまったことにガルレイ様は特に咎めることもなく、のんびり構えれば良いと言ってくれた。

おそらく、ゼルリウス様から受けた魔力循環の感覚を覚えておけば、自ずと出来るようになるそうだ。

魔力は定着してるのが確認できているから、あとは自分のペースで魔法を学べば良いと。


ちょっと気を抜いたら鳥に戻るなんて。

私は普通よりもう少し頑張らないといけないのでは?と思ってしまうのだった……。




そうして、翌日、アシュレイ様と還り人カリンさんの婚姻届が無事受理されたと連絡が入った。

婚姻式は、諸々の事が落ち着いたら大々的に行うそうだ。


まあ、その式に参加したいかどうかは、さておき、数日後私達は東方の領地へ帰ることとなった。







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