文化祭後夜祭その1
外は徐々に闇に染まる。
屋上に1人ぽつんと佇む。
柵に腕を乗せてボーッとする皐月。
…あんなに真剣な緋音、初めて見たなぁ。
…本当の意味で優しいところ、か…。
私が好きになった雪人の、私が思う1番の魅力的なところ。
私は気付くまでに結構かかったんだけどなぁ。
緋音には参っちゃうな、ほんと。
でも、諦められないし。
頑張るしかないよね。
「よし」
気持ちを切り替えると皐月は屋上から姿を消した。
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皐月:7時に3年5組の教室に来て。絶対だから
雪人:校舎内立ち入り禁止じゃないのか?
皐月:大丈夫だから
雪人:わかった
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皐月:7時に3年5組に来て。
緋音:わかった。
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校内はグラウンドに組まれた小ステージを中心にものすごい熱気を放っている。
時間は19時に3分前となっていた。
「「あっ」」
2人は息を合わせたように言葉を発した。
「緋音もか?」
「ってことは雪人君も?」
「あぁ。なんなんだろな、皐月」
「そうだね。5月ちゃんが呼び出すなんてね」
…どういうこと?雪人君を呼び出すのはわかる。私を呼び出すのもまだわかる。でも2人なんて…なんで…?
考えはまとまらないまま目的地に着いてしまう。
「来たね」
「おまたせ」
「どうしたんだ?」
「まぁそれは入ってからのお楽しみってことで」
頭にはてなを浮かべたまま雪人は教室に入っていく。
中は少し騒がしく、梨乃や悠斗がいることは明らかだった。
「どういうこと?」
「…緋音は言ったよね?明日からはライバルだって」
「うん」
「だったらさ…今日はまだ普通の友達ってことでしょ?」
「そうだね」
「だから今日はさ、楽しもうと思ってね」
そう言うと皐月は緋音の手を引っ張って教室に誘導する。
困惑した緋音を無理やりに引っ張って。
なるほど、そういうことでしたのね。
トイレから出てきたクノアは静かに廊下に立った。
これはまた、面白くなりそうですわね。
クノアは少し駆け足で教室へと戻っていった。
短いですが区切りがいいので投稿しました。
今後も短く、多く投稿するスタンスに変えようかとは思っています。
ではまた次回でお会いしましょう。




