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文化祭四日目その2

区切りのいいところまで小説を読んだところで一旦リビングに戻る。

「梨乃、俺は区切りのいいところなんだが梨乃はどうだ?」

尋ねると梨乃は振り返り

「あぁうん。私のもちょうど終わったところだから区切りはいいよ」

「じゃあそろそろ行こっか」

「うん。今日って財布くらいだよね持っていくの?」

「たぶんそれくらい。というか今聞いてももう遅い気がするぞ」

「それもそうだね」

立ち上がりながら微笑むと雪人の方に寄っていく。

「じゃ、行こっか」

思ったより近くまで梨乃が来ており、そのせいで梨乃が天然な上目遣いをしてくるせいで少しドキッとする。

意識すると梨乃の髪のシャンプーの香りも相まってさらにドキッとする。

「どうしたの雪人君?顔赤いよ?」

ここまでくると全て計算済みなのではないかと思ってしまう。

「だ…大丈夫、何でもないよ」

部屋に入って財布だけ取ると玄関から出る。



「そういえばこうやって歩くのって初めてな気がする」

「そういえば確かに…」

皐月は通学途中近くに家があるからたまに一緒になるけど梨乃は電車だからなぁ。

「電車だから仕方ないけどね」

「それもそうだ。梨乃も一人暮らしとかでこっちに来たら一緒に通えるけどな」

途端に梨乃の顔が赤くなる。

「いいい、一緒にって…!?」

「え?家が近かったら一緒に通えるだろ?」

俺が言うたびにさらに顔が赤くなる。

あれ?俺何かへんなこと言ったか?当たり前のことを言ったはずなのに梨乃の様子がおかしい。

「雪人君がそんなに言うなら…お母さんに相談してみようかな」

「んん…まぁしてみたらいいんじゃないか?」

難聴主人公の特性を存分に生かした雪人は梨乃のセリフの前半を聞き取れず意味が分からないなりにこたえる。

そんな微妙に意味のあるようなないような会話をしながら通学路を進んでいると後ろから声がかかった。

「おはよう2人とも。梨乃さんまでいるなんて珍しいわね」

声の主は柊菫。不知火学園の生徒会長でとても美人な人だ。

「おはよう菫さん。今日は遅いんだ」

「おはようございます」

生徒会長故に文化祭は毎朝早くから学園に行っていたのでこの時間帯にいるのはめずらしい。

「今日は遅いんだ。準備とかは?」

「昨日まではあったんだけどね、今日は後輩たちに『働きすぎだから明日は私たちだけでやりめすのでゆっくり来てください』って言われてね」

後輩がそんなに言うなんて相当働きすぎてたんだろうなあ…。菫さんからするとそんなになんだろうけど。菫さんは何でも素早く高クオリティで仕上げてしまうから他の人からすると相当働いているように見えるんだろうな。菫さんからするとそこまでしんどいと感じていないからなかなかそういう説得って聞いてもらえないんだけど。

「後輩さんの苦労が思いやられるよ」

「どういうこと?」

「いや、なんでもないよ」

やっぱり菫さんは無自覚だよな。

「そういえば今日は梨乃さんもいるのね」

「今日はね」

一人加えて今日のコスプレコンテストの話をしていると学園についた。

「じゃあ私はここで。生徒会室に寄るから」

「またこんど」

「またです」

菫と別れたすぐ後、悠斗と合流した。

「ちょっとトイレ行ってくる」

それだけ言うと雪人は一人トイレに向かっていった。

「なんか微妙な顔してるけどなにかあったのか?」

「すごく複雑な気持ちなんだよ今」

悠斗の問いかけに梨乃が答える。

「というと?」

「今朝菫さんと雪人君と一緒に来てたんだけどね、菫さんと話せる機会ってあんまりないしそれはうれしいんだよ。でも雪人君と二人きりなのかもとちょっとどころかすごく期待していたから複雑なんだよ」

「あー、確かに梨乃にとってはそれは微妙だな」

「でしょ?だからなんだけど私そんなに顔に表れていた?」

梨乃には表情を隠すことに自信でもあったのだろうか?そもそもあまりうまくはない。すぐに感情が表面に表れてしまうタイプでそういうところも子供っぽくてかわいいと人気の理由の一つでもある。

「梨乃は隠すの得意じゃないだろ」

「えっ、そう?」

気付いていないところもかわいくて人気の要素だろう。

「むしろ今まで得意だと思っていたのか?」

「う~ん…得意とは思ってなかったけど、そこまでは苦手ではない…というか得意な人とかいるの?緋音ちゃんとか?」

梨乃にとっては緋音は表情を隠すのがうまいと思っているのだろうか。

「鶴海はあんまり得意じゃないと思うぞ。俺も最近までは隠すのがうまい…というか感情を表に出さない子だと思ってたけど」

昨日の店での鶴海を見る限りだと鶴海も結構感情に率直な気がする。

「何かあったの?」

「あったといえばあったけどなかったといえばなかったな」

「そう言われるのが一番気になるよぉ」

「まぁ秘密ってことで」

「何が秘密なんだ?」

そこにいいタイミングか雪人がトイレから戻ってくる。

「おー戻ってきたか。いや、こっちの話だよ。それよりこれからどうする?今からだとコンテストには早いし先になんか食べとくか?」

コスプレコンテストは午後からで今は11時。まだ会場もそれほど埋まってなく文化祭最後の日を盛大に楽しもうとほとんどの人がクラスの出し物を楽しんでいる。

「じゃあ梨乃のクラス行こうぜ。まだ行けてないし。梨乃もいいか?」

「うん。私はいいよ」

「じゃあ行くか」

なぜか悠斗がそう言い梨乃のクラスへと向かった。



「やっぱり迷惑じゃない?」

「大丈夫ですわよ。でも約束忘れてませんわよね?」

「うん。結果はどうなってもなにも気にしない。あと貸しが一つ、ってことだよね」

「そして私は何も追求しない、ですわね?」

「うん。でも本当にありがとね」

「構いませんわ。緋音さんがあそこまで真剣に頼んでくださったのですもの。お友達としては当たり前のことをしただけですわ…ってまだ何もしてないですけどね」

「それでも…本当にありがとう」

2人しかいないコンテスト参加者控室には緋音の声が少し響いた。

ここって何を書けばいいんでしょうか?最近ここいる?って思い始めました。書くことがないんですよね…。

本文の内容に触れようにも短くてそこまで触れるのに適してないような、ね。

今回はほんとに何も思いつかないのでここで終わりにさせてもらいます。ではまた次のお話で。

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