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文化祭四日目その1

時刻はちょうど9時。劇と打ち上げで疲れていたのか、帰宅するなりすぐに夢の世界へいってしまった雪人は朝からシャワーを浴びていた。4日目は最後のイベント、コスプレコンテストだけ——終わりに後夜祭があるが——ということもあり開始時間は13時と遅い。露店は出ているので9時頃でも生徒で学校は賑やかだが、学校に来ていない人もいる。

「あっ、お兄ちゃん起きた?」

声は顔を見なくても誰かわかるくらいに聞き馴染んだもので、いつも通りの朝…ではなかった。

「おはよう。えっと…何から言えばいいのかは分からないけれどとりあえずもう一回お兄ちゃんって言ってくれ」

雪人の頭はシャワーを浴びたが寝起きということもあり現状の理解に追いつけずにいた。目の前には琴湖…ではなく梨乃がいるだけなのに。

「えっ!?えっと…もう一回言えばいいの?」

遊び半分で言った梨乃だったが思わないことを雪人から言われ困惑した。そして言った本人も呆然としていた。

「なにやってるのお兄ちゃん…。梨乃さんが困ってるよ」

お互いに困惑した状況を打破してくれたのは少しジト目をした琴湖だった。

ナイス琴湖!どうすればいいかわからないところで助けをくれる琴湖ほんと天使。ただ俺が悪いようになってるぞ?

「ご飯できてるけど今食べる?」

新妻のようなことを言ってくれる天使…琴湖ほんといいお嫁に…琴湖を嫁になんて絶対ださないからな!

「食べるよ。ありがとう」

リビングのテーブルにつくと温かい朝ご飯が出てくる。

「いただきます」

並べられたものを食べながら不思議に思っていたことを聞いてみる。

「なんで梨乃が俺の家に?」

「えっ!?」

ソファーに座ってテレビを見ていた梨乃は驚いて雪人のほうを見た。

「来る約束とかってしてたっけ?」

「そういう約束はしてなかったけど…えっと、私いつもどおりの時間に家出ちゃって、友達のSNSへの書き込み見てたら今日は昼からでいいって知ったから家に戻るのもなぁと思って来ちゃったの。駄目だったかな?」

「駄目ではないけど来るときには連絡をいれてほしいかな」

いろいろと隠さないといけないかもしれないし。

「もちろん。というか私送ったよ?」

「へ?」

「でも返事がなかったから琴湖ちゃんに送ったら雪人君まだ寝てるって言うから家行ってもいい?って聞いたらいいよって言ってくれて、だから来たんだよ」

なるほど。つまり結論から言うと俺が悪いのか。

「ごめん。なにも気付かずに言ってごめん」

深々と土下座をしようと思ったがそんな軽々しく土下座をするのはよくないと思い今回はしないことにした。

「いいよいいよ全然。もしかして通知とかオンにしてない人?」

「あぁ。基本的には通知は切ってるよ」

エロゲやってるときに通知来て変な想像をするのは嫌だから、なんて言えない。

「そーなんだ。じゃあ気付かなくても仕方ないね。それより雪人君!今日のコンテスト、クノアちゃんが出るんだよ!クノアちゃんなら優勝するかもしれないね!」

「へぇ。ま、確かにクノアならできるかも…」

ロシア人というだけでまずかわいいのにそこに整った顔立ちときたらそりゃまあ勝てる可能性はあるわな。

「それにしてもああいうのに出ようと思えるのがすごい。俺にはできそうにないな」

なんか自分に自信持ってるとか思われそうで怖い。

「それは私も思うよ。自分に自信あるんだ、みたいに思われるのが怖いよね。でもそもそも自分にあんまり自信ないのってのもおかしいとは思うけど…」

「それってどういう?」

「だって、雪人君は自分に自信あるかないかで言ったらどっち?」

「んー、どうだろ…。微妙なところだな」

はっきり言うと見た目にはそこそこ自信あるけど。

「じゃあちょっと聞き方変えてみるね。自分が不細工かかっこいいかだとどっちだと思う?琴湖ちゃんも、自分が不細工かかわいいだとどっちだと思う?」

ちょうど調理の片付けが終わったようで雪人の横に座る。

「まぁそれは…かっこいいの方が近いかな」

「恥ずかしながら私もかわいいの方が…」

本当に恥ずかしいのだろう、琴湖は頬を赤くしながら答える。

「恥ずかしがらなくていいよ。琴湖ちゃんはかわいいよ。というか普通はそう答えるよ。私だってそうだもん。友達の前とかでは不細工かなぁとか答える人もいるけどあれって大半は『そんなことないよ!○○ちゃんはかわいいよ!』って言ってもらいたいだけだよね」

梨乃ってこんなに言うんだ。知らなかった。日頃から言いたいこと溜めてたりするのかな?

「私、そういう人たちあんまり好きじゃないんだ…全員が嫌いっていうわけじゃないけど。…ってまぁ私の話なんてどうでもいいから置いといて。ってなんの話してたんだっけ?」

「文化祭の話じゃ?」

「ああっ!」

琴湖に言われるまできづかなかった。そうだ、コンテストの話の途中だったんだ。

「それだそれだ!ありがと琴湖ちゃん。それでね、クノアちゃんは頼まれて出るらしいよ?誰に頼まれたのかは教えてくれなかったけど」

「頼まれたのか…気になるな」

「でしょ?でもあんまり深く聞くのもよくないと思って」

確かにそれはそうだ。言いたくないことを聞かれるのは嫌だからな。

「ま、この話も置いといて、誰が優勝するのかな?わくわくだよ」

「私も行きたかったなぁ」

「今日は校外禁止だもんな。さすがにコスプレコンテストだし色々と学園にも事情があるんだろうな」

盗撮とかする人がいないとも限らないしな。生徒でもいるかもしれないけど。

「それよりまだまだ時間あるけどどうする?」

「あっ、私あと40分くらいいさせてほしい!」

「いいけど…なにかするのか?」

梨乃が時間つぶせるものなんてないと思うけど…。

「うん!琴湖ちゃんがここで録画してたドラマを見てて…この前の見逃したんだよね」

「そっかそっか。なら俺は自分の部屋にいるから何かあったら声かけてくれ」

「わかった!」

いつの間にか琴湖が録画してたのか。まぁ実家がそういう機能ない古いテレビだから仕方ないか。

「ごちそうさま」

とりあえず食べ終わった食器を洗ってから自分の部屋に行き何をしようかと考える。

そういえばまだあのラノベ読み切れてなかったな。

棚から目的のものを取り出すとベッドに寝転がり読み始めた。

少し現実が忙しくて投稿ペースが二週間に一回になりそうです…というかなってますね。

さらに内容も短くて申し訳ないです。せめて二週間に一回は投稿したいので許してください…

四日目が一番長くなると思うので長い期間続くと思いますが長い目で見てもらえると嬉しいです。

ではまた次の話で!

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