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GLAIVE (狂炎伝承)   作者: 団栗山 玄狐
Ver.06 正義の味方と見方
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act51 日常をto devastate

act51 日常をto devastate(荒らす)



村の中をある三人の若者が動き回る。


彼らの目的は、ただ一つ【灰の埋もれ人】のあだ名を持つ人間を探すこと。

彼ら正義騎士団の目的である。


彼らは、悪を認定した者たちをネット上で断罪する者たちだ。

使うシステムも隠密性が高く足がつかないのでやりたい方だ。


そのために追い詰めすぎて人を死なせてもいる。

それでも彼らは、正当性を上げ、未だに断罪と称した私刑リンチを繰り返す。


その彼らが、求める伝説のハッカーでホワイトナイトを噂される【灰の埋もれ人】。


彼又は彼女?を味方に引き入れることで自分たちの行いの正当性を証明しようとしていた。


ネット過激派である彼らは、[正義]の名の元に暇なネット民たちを先導しては追い詰めるを繰り返しすぎたのだ。


その為、正義の旗印。


いや、錦の御旗としてホワイトナイトを噂される【灰の埋もれ人】を迎えようと考えたのだ。


彼らの行動の不審さは、村の者からすれは異質な事は見て取れる。

あちこちをめぐり、観光とは程遠い行動である。


人が集まる場所を中心に行動していた。

そういう場所を探しているようにも見えた。


そして、そこに何かを仕掛けていた。

勿論、村のある者たちはそのことに気が付いていた。


何を仕掛けたかも。



「チーフ、あの連中。

ここを村だと思ってなめてるみたいですね」

ある一室の職員が、モニターを三つ見ている女性に声をかける。



「いいんじゃないか。

あの手のバカは、どこでも湧いてくる。

いちいち気にしていたらあほらしくなる」



「ですが、気に入りませんよ。

ウチの村は助け合いが本分なのに人の粗を探すみたいな行動は!」


「そう言いなさんな。

課長だって気にしないよ、あんな事。

でも、一応報告しないとね」



「報告はするんですね」



「当然でしょ。

今はまだおいた程度でこっちが対処するけど…」



「対処はするんですね。

言われなくともやりますけどね」



「良いね、君も村に染まって来た。

いい傾向だね。でもあいつらのおいたが過ぎれば…」



「やっぱシバくんですよね」



「当然よ、もう立ち直れなくなるまでね」



「そうですよね、ウチの村をバカにすんですから当然ですよね」



「ホントキミは村ラブだね」



「当たり前ですよ。

オレみたいなあかんたれを村の人たちは、温かく迎えてくれた。

この村に仇なす奴は人間じゃねえ、害虫だ」



「大丈夫、ここは、この村の防波堤だ。

キミみたいなのが何人もいるからね。

それに害虫退治は見事にこなしているだろ?」



「そうですね、大概ひどい目にあってるのにこりもせず来ますが…」



「大丈夫、私たちが見逃さなければ…。

そのための防波堤だもの」



「なんかやりがいが出てきました。

報告してきますね」

と、職員が動き出す。


その姿を優しい目で見つめてモニターに映る不審な行動をする人間を見る。

「おいたは許さないよ。ぼくちゃんたち」


そうつぶやいた。

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