act29 平穏なeveryday-004
act29 平穏なeveryday(日常)-004
さて、前回の騒ぎが収まり村全体で後始末にほんそうすることになりました。
もちろん、新人の私は研修の続きをしています。
行き場所のない私は椚探偵社に入社したことになり、
今は赤坂村保育幼稚園と老人介護ホームの職員として仕事をしている。
私は明本ユタカ。子供と老人に振り回されながら頑張っています。
この研修の意味は人を労わることの大切さ面倒ごとの対処の仕方、
そして、苦労することだそうです。
苦労をしていない人間は追い詰められると逆情しやすくなり判断を誤りやすくなるそうです。
便利さの中で不便不自由を楽しめるようになれば一人前だ、と事前説明を聞かされました。
確かに頭では理解できますが実際その立場になるともう大変です。
パニックです。でも、そのガス抜きもキチンとしてくれます。
労働で、ですが。
割と理不尽ですね。でも理不尽な自然の中では当たり前だそうです。
そして、この当り前という言葉も控えないさいと釘を刺されています。
この言葉は、人を追い詰める時によく使われるそうです。
追い詰めているつもりがなくても追い詰められている人間の逃げ場を奪う言葉になるそうです。
確かにそう思います。この言葉を言われれば反論しにくいため、我慢するしかありません。
その結果、我慢した人間が無理をしすぎてしまう。だから、多用すべきではないと感じました。
今の研修先は良くしてくれるしね。文句もあまりないと思っているけど大変だね。
赤坂村保育幼稚園の子供たちの相手は体力勝負だし、
老人介護ホームのお年寄りは気を使いまくり、
それに子供たちとお年寄りは交流させており両方の楽しみになっているのですが
それのお世話が大変です。
でも、得るものも多いから一概にいやとも言えない。
なかなか、うまくできている、。いやうまく作っているといった方がいいのでしょう。
子供たちをうまく誘導して畑の収穫や手伝いをさせている。
大事なことだそうで食べ物を作ることの大変さを体感させて大事にできるようにする。
だそうです。ほんとかな、と思いながら子供たちの起こす小競り合いを収めながら奮闘しています。
でもフォローも見事です。
甘いお菓子を差し入れてくれたり、温泉や綺麗な景色を見せてくれたり、
雑貨市なんかを見に行く時間をくれたりしてくれるので文句が言いにくい。
今はこれで良いのかもしれない。
結構楽しんでいる自分がいるのがわかるから。
私のやりたいことが見つかれば言いなさいともいわれているし、
もう少し頑張ってみるかな。