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GLAIVE (狂炎伝承)   作者: 団栗山 玄狐
Ver.03 宗教団体《幸福の導き》
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act18 過去からのsword

act18 過去からのsword(刃)


新たなる問題とこれからのこと。

考えるだけだ頭が痛くなる。


と、ナズナは困っていた。

宿題が多く、また難解である。


公民館での話し合いは時間が時間なだけに一度お開きとなった。

改めて、集まることになった。


現状の問題はかの宗教団体がこの村に居座るためにこちらに向かっていること。

それが一週間後であること。


その場合、狙われているユタカとナズナに身の危険が来ること。


そして、他にもあるようである。


そのことを確認するため、改めて翌日にカルウとミナミさんに会うことにした。


二人は、時間を作っていてくれたらしく

千早第二ビル三階にある公民館で再び集まった。


「あの問題があって、」


「何がある。お前さんが提出したプランで問題なんてないが」


「相手の本当の目的が曖昧過ぎて、奴らはこの村にある何をねらっているのかわかりませんか。

ミナミさんなら何を調べていたかわかると思うんですけど」


「そうですね、この村の現状や人の配置。村の建物の配置。・・・かな。

後は伝承武器を探すように言われていただけ・・・かな・・・。」


「それ!!」

と言いながらナズナは前のめりに体をミナミに向ける。


「そ・・・れ・・・?」

引き気味にミナミは苦笑いを浮かべながら答える。


「その伝承武器って何ですか。どんなもの奴らはなんでそれを求めているんですか」


「えっとですね。伝承でいわれる三毒っていわれる三つの刀のうちの二つがこの村にあるから

場所の確定か手に入れろと言われています。」


「なに、それ。三毒ってなに?」


「えっとだな。オレが説明しようか。

 三毒っていうのは仏教でいう克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、

 すなわち貪・瞋・とん・じん・ちを指し、

 煩悩を毒に例えたものだ。キリスト教でいう七つの大罪ってやつだ。」


「なに、そのオカルト武器。そんなのが欲しいの奴ら・・・呆れた」


「その呆れるオカルト武器がたいそうな代物だとしたらどうする」


「何、カルウさんも信じてるくちなの」


「さて、その説明はミナミさんに任せよう。」


「なんで」


「その威力を見たからそれを探すことを疑わなかったんでしょ」


「そうですね、あの威力をみたら確かに探すことに疑問を持たなくなるわね。」


「それほどのものなの。」


「私は・・・私たちはその威力を見せられた。狂炎消失都市・(かなで)で」


「でも、それってどこにあるかわからない都市伝説みたいなものでしょ」

と、不思議そうな顔で尋ねるナズナに


「まあ、そうなんだが。実際にある都市だ。実験都市として、結構ひどい実験もしていた。

だから、隠ぺい工作として場所も秘密。都市自体も光学迷彩でわからないようにして

立ち入り禁止区域としてあるからなかなかわからないけどな」

とカルウが補足説明をする。


「ねえ、さっきから聞いてて思ったんだけど・・・。なんでそんなに詳しいの」


「それは、オレがその都市の生き残りだから」

と、さらっと重大なことを言う。


「じゃあ、所長も司祭長と同じなんですか」

カルウのカミングアウトにナズナよりミナミが驚く。


「なるほどね。だから、場所がわかるのか。多分、隠し通路なんかも知っているんだろうね」


「そうです。長い地下通路を抜けて着いたところが黒く焦げ付いた廃墟でした。」

興奮気味に答えるミナミ。



「そこで三毒・《愚者の刃》の威力テスト&デモンストレーションを行ったわけか」


「そうです。あれで、私達に逆らえばどうなるかという結末を見せられたわけです。

それに私は子供たちを人質とされていますから逆らえません」


「ねえ、それほどの威力なの。その三毒って。」


「人の煩悩は無限だからね。その煩悩を吸収しため込み放出するのが三毒の刃だ。

その力は町を一つ吹き飛ばすほどだ。だが、一回きりだけどね」


「え、一発だけなんですか」

と、ミナミは驚く。


それもそうである。

威力を目の前で見せられたのだ。それが何度も打てるものだと思っていたのだ。

それが、一発だけだといわれた。そうならば、司祭長の言葉なんだったのだと疑問が出る。


「まあ、一度だけでも十分なインパクトがあるはずだからだますのはワケないだろうけどね」

と、カルウは言葉を紡ぐ。


「でも、ならなんで司祭長は残り2本の刀を探すように命令を出したんでしょうか。

私は、みっつの社を見つけました。実際、一つはありましたが二つはカラでした。

そのことを伝えるともう一つを必ず探し出せと命令が来ました。」


「その司祭長は、三本ともほしいのかね。扱えないのに」


「あのカルウさん。なんでこんなことに詳しいの?」

ナズナは疑問をぶつけた。


「そうだね。話長くなるけどいいか。」


「かまいません。というかむしろ教えてもらわないと気になって仕方がない」

ナズナは真剣な顔つきで答える。


「そうか、じゃあ説明するよ。と、その前に・・・」

と言いながらカルウは立ち上がり、

部屋の角に向かい何やらごそごそとすると、突然柱が開く。

その光景にも驚くことだが、中から一振りの刀を持ち二人のもとに戻り座り直し

刀を床に置き


「これが三毒の刃の一つ《憤怒ふんぬの刃》だ。」

と言う。


二人は、さらに驚きを隠せない。


「なんで、ここにあるんですか」

ミナミは、説明を迫った。


「簡単だ。オレがこの刃の守護者だから、お前が持っていろと言われたから。

さて、説明するぞなんで持っているか、この三毒のいわれを」


過去から連綿と引き継がれてきた刃が今、時代中目覚めようとしていた。

すいません。仕事の関係上なかなk更新できません。

誤字脱字等ありましたらご連絡ください。

自分では今一つわかっていませんから。


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