【五階層十区画】 吹上浜ダンジョン その1
【五階層十区画】 吹上浜ダンジョン その1
吹上浜は、いちき串木野市、日置氏、南さつま市にまたがる砂丘海岸で、日本最長の砂丘でもある。二級ダンジョンにあたる『吹上浜ダンジョン』の入口は南さつま市に存在する。この場所は、毎年『砂の祭典』が開かれており、サンドアートによる巨大砂像を中心に、花火大会や物産展が催されており入場者数は10万人を超える大規模なイベントなっている。
その入り口では、ざわつきが起きていた。
「それでは、皆様よろしいでしょうか?}
「了……」
「僕はいつでも大丈夫だよ」
「あたしーもOK」
「わたしも問題ないよ」
「わたくしもありませんわ」
男装の麗人、ゴスロリ美少女、ラバースーツにジャケット姿の褐色少女、黒色の千早のメガネっ娘、学者風のローブ姿のメガネっ娘、アラビア風の浮いた少女にロングパンツとジャケットの少女。個性的な衣装も珍しくない探検者でも、統一感はほぼなくとも全員が個性豊かな美少女たちが集まっていればそれなりにざわめきになるというものである。
「うちは、新しいスキルの訓練やから別になるけどみんな気をつけてなぁ」
美千代は新しいスキル<クリエイトゴーレム>の検証の為に別行動になった。学校でもある程度は確認したのだが、少々場所が必要であり丁度よかったので同行していただけだった。
ちなみに、大規模なスキル検証は、探検者協会に申請が必要になる。以前、爆裂魔法を所かまわず撃ち近隣住民から迷惑、勝手に私有地の山で使用して大損害をだしたために、それ以降、スキル検証の為や訓練の場所は指定された場所か、それ以外の場合は、目的と申請が必要になっている。破った場合は最悪50万円以下の罰金か2年以内の懲役、最低でも探検者資格免許講習会の受講と半年の探検者資格免許の停止となっている。
今回のリーダーは後衛の佐江が勤め、補佐としてぼたんが、中衛には充希と美穂が、前衛は岬と一芽が勤める事なっている。
そんな六人がゲートを潜り出た場所は…
「すごーい。すごい。美穂ッちこれはすごいねぇ」
「一芽ちゃん……はしゃぎすぎ」
「だってだってお城だよ! お城!」
あたり一面が砂漠。そして、そこから見えるのは砂丘の上にそびえる洋風の城。城などに詳しい人がみればそれが、ドイツの有名な城ノイシュヴァンシュタイン城と酷似していることに気が付くであろう。見事な造形を目にすることができた。
「皆様、いいかしら? このダンジョンはあの城まで3つの門がありその門番が階層ボスとなります。今回の目的は第3門まで突破することです。一応、ボスとしては一門がジャイアントサンド・ワーム、サンドゴーレム、サンドガーゴイルと砂関係のモンスターばかりだそうです。が、わたくしたちはユニークボスとの遭遇率が非常に高いと考えており…再び戦うことになることは否定できません」
「ハハハ、そうだよね。うん、油断しないでいこう」
この先に待ち受けるものは、いかなるモンスターなのか。少女たち六人の『吹上浜ダンジョン』の攻略が開始された。
評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。
吹上浜の砂の祭典は、例年だと5月に行われていましたが、今年は、例のウィルスが原因で中止となってしまいました。
今年は直接見に行きたかったのですがね…




