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【五階層九区画】夏だ! 海だ!

水着回 (デジャヴ)


【五階層九区画】夏だ! 海だ!


 夏真っ盛り、期末試験も終わり、夏休みにも入り日差しも眩しい季節が到来していた。


「やっぱり海といえば焼きそばだよね。僕はこの為に海に来たといっても過言じゃないと自負しているよ」


 浮き輪を空中に浮かべてプカプカと揺られながら、充希は、到着早々に焼きそばを食べていた。充希の水着は、大きめの水玉模様のピンクのワンピースタイプに大きめのフリルが付いており少々子供ぽくはあるが小柄な充希と相、さらに短めのツインテールに結わえられた髪が愛らしさを演出していた。


「わたくしとしては、焼きとうもろこしも否定できませんね。えぇ、否定することなどできません」


 腰まである長い黒髪を軽く結び白のワンピースにワンポイントで桜模様の入った水着で身を包んだ佐江は、充希の隣を歩きながら、焼きとうもろこしを頬張って歩いていた。


「ハハハ、佐江ちゃんもそうゆう事するんだね。なんかお嬢様て感じだからそういうのは無縁かと僕は、思ってたよ」

「それは否定しませんが、こういう場所では、よいではありませんか。たまのことですしね」

「うん、何にも縛られないことが身上の僕だからね。だから否定しないでおいてあげるけど…日焼け止めとか塗らなくてよかったの? 佐江ちゃん肌白いから日焼けとか大丈夫?」

「えぇ、紫外線を否定していますから」

「なるほど、ちなみに、僕は、少しくらいは日焼けしたいかな」


 見た目は幼く中学生と間違われそうな二人が向かった先のビーチパラソルの下で体育座りして美千代とぼたんが待っていた。


 ぼたんは花柄の短めのパレオを腰に巻き同じ柄のワンピースの水着も年相応な体つきと肩まで伸びたウェーブかかった髪が相まって健全な魅力があった。


 美千代は、少々アダルトなデザインであっただろう水色のオフショルダーのフリルビキニだが一部が、少々残念なことから子どもが無理して背伸びをしている感が否めず更に三つ編みとめがねに加えて幼さが加わり、さらに充希と佐江が加わることによりお姉さんに連れてきてもらった三人組という構図になってしまった。


「そういえば、岬さんたちは、どこでしょう? 先に行くと言ってましたが…」

「今は飲み物を買いにいってるよ~」


 そう、美千代が答えると近くでざわめきが起きる。


「えっ、なに?」

「ハハハ、なんか芸能人とかハリウッドセレブとか聞こえるよ」

「まさか……」


 全員が視線を向けた先には、よく見知った三人組が歩いてきていた。三人組が進む道は人が自然と道を譲りまるでモーセが海を割ったかのように人垣が左右に割れていく。


 先頭を歩ている岬は、つばの広い麦わら帽子をかぶり黒のビキニにシースルーのパレオを腰にまき堂々として歩く姿は、確かにファッションモデルのように、様になっていた。加えて岬は身長も高く171cmでありスタイルも同性から見ても見惚れてしまうレベルで整っており零れ落ちそうな双丘と相まって隔絶した存在感を出していた。


 そんな岬の周りにいれば単なる取り巻きにしか思われないが、一芽も美穂もそれぞれ周りを魅了していた。


 一芽は髪をサイドテールに結び、ひまわりの花飾りをつけ、チューブトップのビキニでスポーティーなデザインではあるが、褐色の肌と相まって健康的な魅力が存分に発露していた。


 美穂は、日傘をさしながら、フランクフルトを頬張り、我関せずと歩いている。水着は、ボディーラインを目立たないようにフリルの多いタンキニではあるが、それでも隠せない山脈が自己主張をしている。


「皆様、おそろいで」

「岬ちゃん…凄いね。けど、よく似合ってるで」

「美千代さんありがとうございます。城一さんからもその…『よく似合っているから堂々としておけ』と言われましたし」

「はい、ごちそうさま。城一君て本当にそういうところ、イケメンだね」


 麦わら帽子を深くかぶり顔を赤くする岬を見ながら微笑ましく全員がニヤニヤと笑い、更に岬は縮こまる。


「ハハっ、けど、岬ちゃんは本当にスタイルいいよね。一番年下なのに」

「「「えっ?」」」

「あれ? みんな知らなかった? 岬ちゃんて3月が誕生日なんだよね。だから一番年下は彼女だよ。ちなみに僕が一番年上てことになるのか?」

「そういえば、そうやったね。けど、うちとしては、美穂のも気になるんやけど…」

「美穂ッちの胸はあたいが育てた」


 一芽がドヤっとした顔でサムズアップをする。


「……ドリンク飲むときには便利だけど……それ以外だと大変……」


 その言葉に、ゆらりとぼたんと美千代が立ち上がりコーラを手に取ると


「YO! SAY,夏が…」

「胸を刺激する」


 革命的な名曲を口ずさみながら、熱さの限界に挑戦するかのようにスタイリッシュにコーラを振り始める。


「えっ…なに……!?」

「「くらえ! 虚しさと悲しさと切なさの…コーラスプラッシュ」」


 美穂に向けてコーラの蓋を開けると、スタイリッシュに振られたコーラは、夏の日差しと合わさり炭酸が激しく膨張し勢いよく美穂へと襲う!


「う、う<ウォーター・シェル>」


 間一髪のところで、水の膜を作る魔法<ウォーター・シェル>でガードする。ちなみに本来は飛来する攻撃の勢いを弱めたり、毒液などから身を守ったり、相手の動きを阻害したりする魔法である。


「なんでや…なんでうちらのは成長せいへんのや」

「わたしだって、せめてもうワンカップ欲しいのに」


 四つ這いになりながら魂の慟哭をあげる二人とそれとは対照的に


「僕は成長する自由があるからね」

「わたくしも成長することを否定していませんから」


 自分たちの未来を楽観している充希と佐江であった。


「皆様、明日からは予定がございますので、今日は思いっきり遊ぶといたしましょう。夏を楽しまなければ勿体ないと私は愚考いたすところでございます」


 その言葉にとりあえず全員で海を堪能したのであった。

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。


ゴールデンウイーク…仕事が滅茶苦茶忙しすぎて自動投稿の設定とストック作成が追いつきません……

ほぼ自転車操業……あと、ゴールデンウイークあけてもコラボイベントがくそっ、気が付いたら夜になってるorz 時間とお金がソシャゲに吸われる……

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