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【四階層十一区画】金山蔵ダンジョン 七

今回はリザルト回

【四階層十一区画】金山蔵ダンジョン 七


 カイナックスを倒した錬治達は美千代を除き一息ついていた。


 美千代といえば、カイナックスの残骸を【インベントリー】を収納にしていた。


「あれ? この後ろの壁…崩れて中に入れる? てっ…うそ、これって…むきゅー♪」


 そこで発見したものに美千代は、()()()()()奇声を上げる程のものを発見した。


 その奇声に驚き駆けつけると、そこには赤い扉があった。


「ケケケ、こいつはアレだな」

「……噂のアレか」

「だよね♪ だよね♪」

「「「宝物庫!!!!」」」


 宝物庫。それは、極稀にボス部屋で発見される。特殊な部屋への扉である。この扉は赤→緑→黒→金の順で稀少度は高くなるが最低ランクの赤の扉でもその奥には、それなりの宝が眠っている。


 中に入ると、数種類の金属のインゴット、赤と黒の鎧。スクロールが一つだった。


「おぉぉ、凄いよ。凄いよ。インゴットはミスリル、アダマンタイト、オリハルコン、ヒヒイロカネだよ。これだけでも凄い金額だよぉ。鎧は『鬼人の鎧』おお、自動装着機能があるみたいだよ。スクロールは…スキルスクロール!? 中身は≪クリエイトゴーレム≫ふぉぉぉスゴイよぉぉぉ。ぶ、分配どうどうしようか?」


 スキルスクロールは非常に効果であり最低価格でも五百万前後からと一獲千金のアイテムである。


「俺は刀用にインゴットが欲しいかな。アダマンタイトとヒヒイロカネとオリハルコンを一つづつは欲しいな」

「ケケケ、ワイは鎧が欲しいねぇ。デザインがワイ好みだし」

「……カイナックスの残骸をもらえないか?」

「えっ、スキルスクロールはみんないいの?」

「俺はいらないかな、合わないし」

「ケケケ、ワイも不要だな。それよりもこの鎧いいねぇ。この反骨精神が詰まったようなデザイン、実にイイね」

「……カイナックスの残骸をもらえればそれでイイ」

「なら、私が貰うけど…これどうしようかな……これ、私が使おうかな」


 宝物庫の中身の分配は、以下の通りになった。


 尾張錬治。アダマンタイトインゴット、ミスリルインゴット、オリハルコンインゴット、ヒヒイロカネインゴットを各一つ


 藤堂光太郎。鬼人の鎧


 如月源治。カイナックスの残骸


 六角美千代。≪クリエイトゴーレム≫のスキルスクロール


 インゴットはミスリルが3つ、アダマンタイトが2つ、ヒヒロカネとオリハルコンが1つ、ダマスクスが5つあったが、換金して各位の最低買い取り金額などで金額を算出してから、分配することにしたのだが買い取りカウンターにて、職員からカイナックスの残骸買い取りの申し入れなどあったが、それらは断り金銭は後で口座に振り込みを依頼し、錬治は、刀匠の前田平治さんにジェノサイドマンティスの鎌とインゴットを送ってもらう手続きをすませ、帰りにステーキハウスにて黒毛和牛のステーキを堪能してから帰宅したのだった。


 その夜……


 源治は自室に運び込んだカイナックスの残骸に触れると冒険者カードにメッセージが表示される。


【アーマー化しますか?】


【 →YES /  N O 】


「……YES」


【スキル≪カスタマイズ≫による最適化を開始…ストレージ内にて168時間後より使用可能になります】


 スキル≪カスタマイズ≫その成長はまだ始まったばかりである。


 そして、もう一人。スキルが成長…否、進化した者がいた。


 六角美千代。売れば間違いなく高額になるスキルスクロールを使用したことによる進化が起きていた。


 本来、≪クリエイトゴーレム≫は周辺の物質を素材に簡単な命令を実行する人形を作るスキルであり、効果時間も比較的短い。


 ≪ボックス≫+≪クリエイトゴーレム≫


 この組み合わせより生み出された『それ』を見た美千代の感想は


「えっ、なにこの子カワイイ」


 であった。

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