【二階層五区画】衰退する業界
連日投稿2日目
今回は国内の情勢です。
【二階層五区画】衰退する業界
「皆さんこんにちは、司会の鳥越正和です。本日のニュース特集は『衰退する業界』と題しまして、スタジオに経済学者の小花健太郎さん、コメンテイターに磯垣尚子さん俳優の加藤健一をお迎えしております」
「どうも小花です」
「早速ですが、昨今の日本経済からしますと衰退というのはあまりイメージしずらいのですが…」
「そうですね。おおむね。どの業界も右肩上がりといっていいでしょう。ですが、一部業種は逆に事業が縮小や倒産しているんです」
「それはなんでしょうか?」
「そうですね。顕著なのが格安の居酒屋チェーン店ですね。薄利多売といいますかかなり安い人件費で問題などもありましたがダンジョンができたことで一気に従業員が減少。店のサービス低下へと悪循環になりましたし輸入による格安の食材が入らず原価が高騰していますので」
「あの~いいですか?」
「はい、磯垣さんどうぞ」
「従業員離れてそんなにですか?」
「えぇ、ディスカウントストアやホームセンター、コンビニと比較的給料が最低賃金に近かった業種からは顕著にみられます」
「それはどうしてでしょう?」
「やはり、ダンジョンですね。比較的安全な三級ダンジョンなら4名程度で7~8階層のモンスターを倒すだけでも時給に換算すると1000円から1200円になります。むろん諸経費などを引くともう少し安いかもしれませんが拘束時間や自身の都合で融通も利きますし」
「僕からもいいですか?」
「はい、加藤さんどうぞ」
「実は、若い劇団員も少なくなってきているんですよ。厳しい業界ですけど役者志望もだいぶ少なくなってきているというか…」
「そうですね。動画配信サーピースのDムービーで特に収益を得ているDムーバーと呼ばれる若い世代が増えたことが大きいと思います。モンスターとの戦いがショービジネスとしての市場ができたことも関係あると思います」
「なるほど。興味深いですね」
「はい、ですがここ近年廃業の件数が著しく増えた業種が一つあるんですよ」
「減少ではなくて廃業ですか?」
「えぇ、ここ数年で毎年50%平均で廃業していってます」
「それはなんでしょう?」
「パチンコです」
「あぁ~確かにみないですね」
「いくつかの要因がありますが他の業種同様に人手不足がまず一つの要因です」
「それだけではないと?」
「はい、パチンコ店といいますかギャンブルというのは胴元がかならず勝つようにできているんです」
「そうですね」
「ですが、金銭が欲しいのであれば、ダンジョンに潜ったほうが確実に儲かるんですよ。それも二級の8~9階層なら一日3万は稼げます。しかも出来高ですし依頼をうければそれ以上の収入が手に入ります」
「なるほど」
「それに命がけで稼いだ金をギャンブルにつぎ込む人は少ないです。それにより利用者はかなり減っていますし他にも理由はあります」
「他にですか?」
「そうです。例えばギャンブルにお金以外の目的としてスリルを味わうために訪れていた人もいましたがそういう人は真っ先にダンジョンへと向かいました。なにせ攻略したりすればお金だけでなく栄誉も得ることができますからなおさらです」
「あぁ確かにそうですよね。だから若い連中はそっちに行くんですかね?」
「そうですね。Dムーバーとして活動すれば承認欲求も満たされるというのもあると思います」
「けど、それだけで廃業が増えるんですか?」
「いえ、もう一つの大きな要因として生活保護の受給者とくに不正受給者の激減ですね」
「といいますと」
「はい、この不正受給者の数が減少しているです。なにせ、今は日本全国人手不足です。単純な肉体労働だけでなく幅広く求人はでていますしそれに合わせて身体的に健康であればダンジョンで確実に稼げます。最近では引きこもりの更生事業も盛んにおこなわれていますし」
「そうなんですね」
「後は、店側も不正摘発ができなくなったことですね。スロットなどは探検者の多くは目押しできますし運を上げるスキルなんてのもあります。力ずくで排除しようにも探検者が店内で暴れられたらそれこそ大損害です。そういったことから廃業がどんどん進んであと遅くとも二年もすれば日本からパチンコ店は消えるでしょうね」
「興味深いお話ありがとうございます」
栄枯盛衰とはいうもののパチンコ業界やブラック企業などは好景気という波の前に藻屑となってきえていく日本社会であった。
ご意見・ご感想があればお聞かせください。
生活保護が必要な人は解りますが不正受給してパチンコいってる人は滅べばいいと心底思っています。




