【二階層六区画】模擬戦その一
あけましておめでとうございます。
本年ものんびりと投稿させていいただきます。
【二階層六区画】模擬戦その一
入学式もつつがなく終え。模擬戦の日を迎えた。
場所は、模擬戦用校舎。
ダンジョンが誕生してから各高等学校では、ダンジョン攻略専用の建造が進められているが土地的余裕がないために、実は、都市部などの高校などでは、共同施設としてある。逆に地方の高校周辺は土地的余裕もあり、増築なども積極的に行われ完備している高校は少なくない。
「では、本日の模擬戦だが二人一組で私の操る人形六体と戦ってもらう。組み合わせは、くじで行う。書いてある数字の順番で模擬戦を行う」
クラス全員が、それぞれのダンジョン装備で身を包んだ姿は壮観ではあるのだが、なぜが、全員がダーク系の色合いで纏まっているので悪の軍団にも見えなくもないし,威圧感もあるなと感じる大島右近であった。
さて模擬戦のくじの順番は…
1.赤城次郎&渡瀬ぼたん
2.小鳥遊充希&六角美千代
3.如月源治&諏訪一芽
4.藤堂光太郎&志藤岬
5.秋葉美穂&琴吹佐江
6.尾張錬治&新田崇高
7.矢車調&新藤城一
となった。
10分間ほどの作戦タイムを設け、その間に大島は、記憶用ドローンを準備する。これは資料としてもだが生徒の自身が自らの戦い方を客観視することも目的としている。
「赤城、渡瀬から闘技場に入れ」
闘技場の広さは30m×60mの長方形。ダンジョンの広さを想定しているのでこういう形になっている。
「一番手ですね。あの、大丈夫ですか?」
「うーん、何とかなるとは思うよ。とりあえずよろしくね、ぼたんちゃん」
模擬戦。相手をするのは『人形劇』大島右近その人。二つ名は伊達や推挙でなくその探検者を表す字名。クラス人形師団。最大10体の人形を操ることができる希有な探検者である。
もっとも、今回は、6体を操り相手をする。目的は勝敗ではなくどの程度戦えるかの確認のために模擬専用の人形と数段力を落してはいるがそれでもホブゴブリン程度の強さはある。
「では、始め!」
赤城次郎のクラス『冒険者』はオールマイティーに、何でもできるが、特化した能力はない。ただ三等級スキルをレベル5までの習熟が早まるという特徴しかないクラス。とされており通常ならサブクラスとして選ばれるクラスと一般的に思われている。が、それは通常、二等級スキル自体の習熟が難しくなかなか発現されないために気づかれていないだけで実際のクラス特性はレベル1で習得しているスキルなら全てレベル5までの習熟が早まるというのが正しいのである。そして、それが≪デッドコピー》と合わさることにより…赤城次郎のステータスは…
赤城 次郎
レベル:18
クラス:冒険者
生命力HP 100/100
魔法力MP 100/100
[ステータス]
体力:C 攻撃:C 防御:C 敏捷:B
器用:A 感覚:S 魔力:C 精神:C
【スキル】
《デッドコピー》Lv3 《格闘》Lv5 《防御》Lv5 《短刀》Lv5 《盾》Lv5
《俊足》Lv5 《剛力》Lv5 《投擲》Lv5 《歩法》Lv5 《跳躍》Lv5
《登攀》Lv5 《感知》Lv5 《察知》Lv5 《観察》Lv5 《料理》Lv5
《手入れ》Lv5 《観察》Lv5 《罠解除》Lv5 《罠設置》Lv5 《鍵開け》Lv5
《火魔法》Lv5 《水魔法》Lv5 《風魔法》Lv5 《土魔法》Lv5 《生活魔法》Lv5
《水泳》Lv5 《縄術》Lv5 《軽業》Lv5 《模倣》Lv7 《槍》Lv5 《斧》Lv5
《剣》Lv5 《細工》Lv5 《鍛冶》LV5 《家事》Lv5 《絵画》Lv5
《音楽》Lv5 etc…
多種多様なスキルを所持しているのが赤城次郎なのである。
その次郎の手には、ナックルガードがついたサバイバルナイフが握られ人形の攻撃を回避を優先しながら避けられない攻撃はナイフで受け止める。
「どうした。避けているだけじゃ何もできんぞ」
四方八方からの攻撃をなんとか避ける次郎を見ながら数名はあることに気が付く。
「ふむ…意外とやるではないか。赤城も」
「けけけけそうだな」
「うん? どういう事」
充希が感心する城一と光太郎に首をかしげる。
「一見ただ避けているだけに見えて上手く動線を潰してぼたんへ攻撃に移れないようにしてるんだよ。だから、四方八方から攻撃されている」
「おぉ、なるほどありがとう錬治君。けど、それならなんでぼたんちゃんは何もしないんだろ?」
「ふふふ、もう少ししたら面白いものが見れますよ」
「えっ? 佐江ちゃんなにか知ってるの?」
佐江の言葉通りに闘技場では変化が起こる。
「敵戦力解析完了。必要戦力算出…」
軍師・渡瀬ぼたん。基本的な戦闘力は皆無といっていいほど低い。正確にいうと本人の戦闘力が低い。
「いきます! 【サモン・ドッペル・サーバント】」
アーツ【サモン・ドッペル・サーバント】それは鉄甲冑の騎士を呼び出し手駒とするアーツである。もちろんそれだけではない。スキル《ホワイトブック》に記録された探検者の能力を付与することが可能という反則的なアーツである。
「はぁ!?」
大島はあまりの出来事に驚いた。甲冑騎士は手に持った斧で易々と人形をまるで薪を割るように破壊していく。
「くっ、サーバント系アーツてここまで自在には動かないはず」
「そうですね。でも私のサーバントには探検者の能力をダウンロードさせていますから」
しかし、それでも巧みに人形を操り連携という一点において急造ペアでは劣る……はずではあるのだが、次郎は的確にけん制を加え見事にサポートをしている。
「ねぇねぇ。なんで息ぴったりなの?」
あまりの見事な連携に充希が疑問を口にする。
「そうですね。彼は多分、観察力がずば抜けて高いのだと思います。どう動けば動線を邪魔しないのかを把握しています」
それに対して岬が自分の考察を答える。
「それだけじゃないな。次郎は敵の…先生もずっと観察していた。人形を使っているとはいえ実質は2対1。先生の視線を動きを呼吸を全て観察して動きを多分覚えているな。敵とも連携しているいっていい」
さらに錬治が闘いを分析していく。
他人の力を分析し自ら使役する配下に付与する。渡瀬ぼたん
特化した能力はないがありとあらゆことを器用にこなす。赤城城一
その二人が勝利するのにかかった時間は4分34秒であった。
ご意見・ご感想があればお聞かせください。
ぼたん「私たちはまだまともです」
次郎「俺たちコンビが多分最弱」
右近(胃が痛い…誰か代わって)




