だんだん14話
ー14話
基部でマヤコは200の手順の150を終えた。
上ではアンコールが長い間隔を置いて、3曲目に入っていた。
手順ごとに30秒時計を見て待たなければならない。151番目を終えて時計を見ていると、後ろに気配を感じた。
「何か用事ですか?」
黙っている。
間合いを図っているのが分かる。
そろそろ30秒終る。152番目の手順に入らなければ起爆する。
呼吸を止める。呼吸を再開した瞬間に来る。
152番目の手順に入る。息が限界になる。まだ手順が終わってない。終わった。息を吐く。飛び退いたが捕まった。
狙撃の銃弾が男の頭に
ビシッ
ビシッ
とヒットするのに、男はマヤコの首を締め始める。
マヤコの力ではびくともしない。
終わりか……でも誰かが間に合う時間稼ぎは出来た。
「そこまでにしときな。私のステージで勝手は許さない」
レスポールがフルスイングして、男の頭に激突した。
頭がもげて飛んで行く。
美里は、中に人が入っているのを見抜いた。
「天下のお隠れ者って訳。出て来ないともう一発レスポールをお見舞いするよ?」
男はマヤコをつかんだまま、パックリ割れて迷彩服が出てきた。
「美里。さすがはフィメールの中枢神経だ。エリアはどうだい?」
「聴きたかったら、その子を離すように操作しなさい」
手を入れてマヤコを離した。ドサッと落ちて首を押さえて咳き込む。
「これはどうだい?」
迷彩服は赤い星の拳銃を構えた。
音もなくレスポールが振られて、拳銃が飛んで迷彩服の手の骨が折れた。
「へでも無いわね。次はどうすると思う?」
迷彩服の目に恐怖が走った。
「待て。美里。話しが有るんだ……」
もう一度レスポールが振られて迷彩服は気絶した。
「事務所通してくれる?暇じゃないの」
美里はマヤコを見た。
「よくこの着ぐるみロボット相手に命があったね。ヤバそう?」
「大丈夫ですけど。爆弾解除に失敗したみたいです」
「私以外は待避させた。後どれくらい?」
マヤコはタイマーを見た。
「後。2分50秒」
「恭之助聞いた?時計合わせするね。30、29、28……」
ヘリコプターが来た。基部にピタッと寄せて止まる。
美里はマヤコを抱いてヘリコプターに乗った。




