表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

エピローグ ~空撮ダスク~

花屋に来た誠。


遠い友人。もとい恋人の菖蒲に渡す花を探す。


「何かお探しですか?」


店員が話しかけてきた。


「季節の花ってなにがありますか?」


無難な質問をしてみた。花の種類っていってもよくわからないし。


とりあえず、今の季節に合う花でいいかな。


「夏だから・・そうですね・・これなんかどうでしょう。」


男の店員が渡してきたのは、みたことのある花だった。


黄色い花で、夏の花ぽかった。


「お客さん・・誰に送る花ですか?」


「え・・?ぁ・・と、遠い友人に・・」


店員は、俺が手に持つ花をずっと見ている。そして、少し笑っていた。


「少しお待ちください」


といって、奥の方に行き、違う花を持ってきて梱包し始めた。


「ネリネっていう花です。まぁ、秋から冬にかけての花なので‘季節外れ’ですが」


季節の花を頼んだはずだけど・・。というか、秋から冬にかけての花って、今の時期にある・・のか?


「あ、代金はいりません・・っとできた。はい。・・また会えるといいですね。」


「え・・なんで・・」


完全に、心を読み取られている感じだった。


「その花の花言葉。また会える日をっていう意味なんですよ。」


「へぇ・・・あ、いやでも、代金いらないってのは・・」


「・・ほら、いいからさっさと渡してきなよ。金取るよ?」


「あ・・えと・・ありがとうございます!」


なんか、少し怖かったので、足早に去った。


それにしても、綺麗なピンク色の花だ。菖蒲はよろこんでくれるかな。


病室は何もないから・・やっぱ、少し明るい色の花がいいよな。



「MistyBlue」は自分の書く「小説短編集UF:Project」のひとつです。

((Unseasonable Flower Project =季節はずれの花))

このエピローグは、この短編集のどこかにつながります。


「MistyBlue」は最終話で完結です。ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ