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【79】ギルドの説明と広い王都


 冒険者はランク分けされ、Fから始まりE・D・C・B・A・Sと依頼をこなしていくとランクが上がっていくんだって。Dから上は試験もあって、ちゃんと実力も試されるらしい。もちろん私はFランク。小説のまんまとか凄いなぁって感動しちゃった。

 カードはアルトー商会と紐付けされてるみたいで、お店のお手伝いで依頼を出す時も、私のカードだけどちゃんとアルトー商会の名前で依頼は受理されるらしい。

 色々と便利なんだねこのカード。銀行のカードみたいな役割もあって、依頼達成で得たお金は、現金支給かこのカードに入金もできるらしい。引き出しも受付でできると。それは、商業ギルドも同じらしくて、それぞれちゃんと分けられてるんだって。

 魔物の討伐の依頼はもちろん、薬草や素材の依頼や、お使いとか家事の依頼とか、力仕事なんかもあるんだって。時間があればちょっとやってみてもいいかな? ってのもあって、説明を聞きながらワクワクしちゃった。


「さて、次は商業ギルドですね」

「商業ギルドの登録も、冒険者ギルドと同じですか?」

「いいえ、商業ギルドは測定器がありません。その代わりに紹介状がいります」

「紹介状ですか?」

「はい、アリスさんの場合、アルトー商会のアンリエットさん(お義母さん)が紹介状を書いてくれてます。働いて3ヵ月経っていますからね、審査もすぐに通りますよ」

「へぇ、審査まであるんですね」

「商売に関してですからね、適当な人を紹介したり、販売許可を出したりはしないんですよ」

「しっかりしてるんですね」

「販売許可無しに売っても買っても、まぁ自己責任ですけどね、やっぱりギルドに登録してるのとしてないのでは、売れ行きなんかも違いますし。商品登録をすれば、権利は守られ、レシピを販売すれば作らなくても何割かは手元にお金が入ってくるんですよ。登録の手順は大変でも、登録するだけの価値はあります」


 今はネット販売とか、自分で好きに売ったりできるけど、レビューが低い人のは買いたくないもんなぁ。お店を出すにも、役所に申請したり資格取ったりするくらいだし、こっちもちゃんとしてるんだ。


「ポーション、作れると良いですね」

「はい、楽しみです」


 冒険者ギルドから、今度は商業ギルドに向かう途中、たくさんの説明をしてくれたフレデリクさん。ワクワクが顔に出ていたらしい私に、そんなことを言ってくれた。


「お店のお仕事もありますから、無理しないでくださいね」

「大丈夫です! こう見えても体力には自信があるので!」


 ぐっと拳を作ると、フレデリクさんが笑ってくれた。


「でも最近、運動できてなくて。どこかで体を動かせる場所があれば良いんだけどなぁ」

「運動ですか?」


 ぼそっとぼやいた言葉をフレデリクさんが拾った。


「あ、む、村ではよく走り回ったいたので……」

「そうだったんですね。元気な幼少期だったんですね」


 幼少期でもなんでもなく、つい3ヶ月前まではガッツリ走り込んでたんですがね……。

 ハハハと笑ってごまかして、はぁとため息をついてしまった。最近本当に走ってない。部屋でストレッチくらいしかしてない。人生で物心ついて以来じゃなかろうか。こんなに走ってないのは……。


「まぁ、体を動かすことは健康にも良いですからね。冒険者ギルドになら、訓練所の設備もありますけど、あまりおすすめはできないですね」

「あるんですか?」


 訓練所! そう聞いて、ちょっと走れるかもなんて思ったけど、そうじゃないらしい。


「初心者用に職員が手解きをしたり、ランクアップの試験なんかでも使われる場所なんですが、まぁ、あれです。気性の荒い人もいますから」

「そうですか……」


 異世界なかなか難しい。ここじゃグラウンドなんて無いし、街中を走るわけにもいかないし。


「王都周辺なら、魔物も強いものは出ないし、広くひらけた場所もありますけど、アリスさんみたいな女性が1人で行くのは……」


 ハハ、そうだよね。普通じゃないよね……。ガックリ。


「あ、でも、採取系の依頼を受けるのでしたら、それなりに装備を整えれば……」


 フレデリクさんは、眉間にシワを寄せてブツブツと考え込んでしまった。色々と思案してくれてるようで、ちょっと以外だった。そういえば、フレデリクさんとこんなに話したことなかったな。結構面倒見がいい人なんだ。あの家族の中に入った人だもんね。


「ありがとうございます、フレデリクさん。始めるには色々と準備が必要ってことですね、そうですよね、この格好のまま行けないですもんね。ティナに今度相談してみます」


 ブラウスにロングスカート。アウトドア(の部類に入れていいんだか分からないけど)するのに、この格好じゃダメだ。ティナは防具屋だって言ってたし、採取の依頼を受けるときは相談してみよう。


「そうですね。ティナなら装備の事も冒険者の事も相談できますね。くれぐれも気をつけてくださいね」

「はい、気を付けます」


 とっても過保護なフレデリクさんに、ちょっと心があたたかくなりながらも、気を付けると約束をした。


「さぁ、そろそろ商業ギルドですよ」


 話しながら歩いていたら、もうすぐ商業ギルドに着くらしい。冒険者ギルドから店の方に少し戻ったかと思うと、途中で左にそれ先を進んでいた。商業ギルドが近いからお店もたくさんあって見てるだけでも楽しい。

 私がキョロキョロしていると、フレデリクさんが色々と説明もしてくれる。


「あっちは武器屋で、こっちは薬屋ですね、向こうは洋服を売っている店で、その先は靴の専門店で、他には鍛治屋とか飲食店なんかも多いですね」

「たくさんあるんですね!」

「店舗を持たない店も、正門からの通りにずらっと並んでいますし、王都は賑やかで色んな商売が盛んなんですよ」


 出掛けた時間は早かったけど、もう既に開店準備が終わり、色んなお店が開いていた。人通りも多く、たくさんの人たちとすれ違う。王都に来てから3ヶ月経ってるけど、まだまだ見て回れていない地区もあったりで、王都は広いんだなぁとしみじみと思った。


「さあ、ここが商業ギルドです」


 冒険者ギルドの時と同様、フレデリクさんが先の2階建ての大きな建物を紹介してくれた。冒険者ギルドと同じ様に、入り口は開放的になっていて、受付があり開けた場所にはテーブルも設置されている。そして、上に上がる幅の広い階段が目についた。


「上はどうなってるんですか?」

「上では新規の商品登録とか、大きな商談なんかに使われる部屋があります」


 私には用がないだろうなと思いつつも、階段を見上げると「そのうちアリスさんが、新商品を考えて部屋を使うかもしれませんね」なんて、フレデリクさんが楽しそうにしていた。いやいや、そんなフラグチックな事言われても、なにも無いですよ?




 

すみません。平日に更新できませんでした(汗)

書いている途中で寝落ちしてました(*T^T)


ギルドはテンプレですね。さらっと書きました。

さぁ、どんどん進めるぞ!


ではまた来週~( ≧∀≦)ノ

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