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4話 専務とマラソンに行って口だけとバカにしたら可愛い娘と付き合うことになった話

「専務~」


「なんだね~」


「マラソン大会、出るんすか~」


「出るよ~。社長が出ろ出ろってうるさいからね~」


「その歳で走れるんすか~?」


「バカにしてる~?僕、去年だってけっこう走ってたでしょ~?あっ、君、去年参加してないよね~?」


「去年どころか、入社してから一度も参加してないっすよ~」


「そういえば、そうだったね~」


「も~、ボケたんすか~。最近、俺、運動不足なんで~、今年は参加しようと思ってるすよ~」


「君、ちょいちょい失礼なこと言うよね~。でもさ~、運動不足でいきなり走ると怪我するよ~」


「やっぱそうっすよね~。練習した方がいいっすかね~?」


「そうだね~、練習しないと~。僕も今週の日曜日、荒川で練習するけど、君も来る~?」


「ああ、そこのサイクリングロードっすか~?」


「そうそう、家の目の前だからさ~。まだまだ若い者には負けないってとこ、見せてあげるよ~」


「じゃぁ当日、気が向いたら自分も参加しま~す」


「君ってさ~、ゆとりだよね~」


「そうっすかね~?」


「そうだよ~」




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「専務~、何で娘さん連れてきちゃんすか~!?」


「走るって言ったら付いてきたんだよ~」


「さっき、人が来るの聞いてないって、めちゃくちゃ怒られてたじゃないっすか~、大丈夫っすか~?」


「大丈夫、大丈夫~。うちの娘ってほら、ツンデレだから~」


「そうなんすか~。どこの辺がデレなのか全然わならいっすけど~」


「それじゃ、3人で仲良く走ろうか~」


「まぁ、そうっすね~」




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「はぁ、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁあぁ」


「専務~、まだ500メートルくらいしか走ってないっすけど、大丈夫っすか~?」


「はぁ、えっ?、はぁ、はぁ、なに?、ひぃ」


「いや、歩きます?」


「ひぃ、はぁ、ひぃ~」


「全然、走れないじゃないっすか~、専務、口だけだな~」


「俺を置いて先に行けっ!はぁ、はぁ、ひぃ」


「なろうの主人公みたいっすね~。んじゃ、娘さんと先に行きますね~」




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「はぁ、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁあぁ」


「専務~!ゴールまでもう少しっすよ~!がんばれ~!」


「はぁ、はぁ、ひぃ」


「専務~、頑張りましたね~。かっこ良かったすよ~」


「はぁ、はぁ、やっぱり若い物には勝てないな~」


「若い者には負けないって言ってじゃないっすか~」


「ところでさ~、はぁ、はぁ、君、どうしてうちの娘と、はぁ、はぁ、手を繋いでいる訳?」


「いや~、自分たち意気投合して付き合うことになったんすよ~。な~、マリノ~?」


「え~っ!?だって、二人の時間30分くらいしかなかったじゃない?」


「とりあえず、告って、苗字次第で決めたいって言われたんで、中岡って言ったら、オーケーもらったすね~」


「・・・椎茸は嫌なのかな」


「たぶん」


「中岡くん!今日はうちで飲むか?」


「はい!」

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