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VRMMO始めたら最初の村で死にかけたけどどうすればいい?  作者: GENc
転生者の宴、転移者の末路。
44/48

かかったな阿呆が!

本来、自分としては3日に1話を目標?目安?にしています。

ですので、更新遅めですが、たまに用事が忙しかったり悩んだりしたときに遅くなる場合があります。

安定したペースで投稿できないこと、深くお詫び申し上げます。



投稿感覚以外、内容の不備やこうしたほうがいいという意見がありましたらレビューなどに書いていただければ改変、修正、先の展開の変更行います。

〚神討滅却〛

神を討ち、滅びを却す。

攻撃倍率1.5倍、敵が"神"に関する場合はさらに10倍。

武器か体に対して発動。使用後一定時間経過で効果消失。

効果中は剣術や魔法を使用することが出来なくなる。

効果時間あと00:10


俺の右手に薄い光が集まり、手の甲を覆いつくす。

次第に光は広がり、拳全体を包んで"侵略者"へと迫る‼


「この力は…ぬぐぅ………がぁぁぁぁぁぁ‼」


俺の拳が〚玄槍〛を潰し、"侵略者"の体を貫く。

血が飛び散るかと思ったが、予想に反しぽっかりと風穴が空く。


恨めし気に亜神が苦悶の表情で呻くが、その体は風穴が浸蝕するかのように広がり、徐々に消滅してゆく。


「おのれ!我が魂の全てをここに移せればこのようなことには!」

「うるせえよ、いい加減黙れ雑魚が。」


俺が全力の回し蹴りを首元に当て、地面にたたき落とす。

衝撃で地面が抉れクレーターが出来るが、亜神だって作っているから問題ない。多分…


地面に降りると、既に頭だけになった亜神がこちらを睨み付けていた。

その目に映るのは、憤怒と憎悪の強い感情で、まだ何かを企んでいるように見えた。


嫌な予感がした俺は即座に頭を潰そうと魔法を唱…使えないやん。


急いで拳で潰そうとした時、近づいた俺に亜神が笑いかけた。



「かかったな阿呆が‼」



俺と亜神の周囲にドーム状の結界が張られる。

結界は一面魔法陣で埋め尽くされており、相当高位な物で、少なくとも【After Ragnarøk】では(お遊び以外で)存在しなかった物とわかる。


その結界を全力で殴る…が、倍以上の力で跳ね返され尻餅をつく。


「この結界は煩わしい旧神きさまらを殺すために長い時間をかけて作り出したもの。貴様のように魂が欠けた状態で壊せるはずあるまい!」


高らかに亜神が嗤うと、遂に頭も消滅し俺と結界だけが残った。


「くそっ、何だこの結界…〚神殺技〛の〚神討滅却〛の効果があるのに割れないのかよ…」


神に関するものなら圧倒的な倍率や追加効果を付ける〚神殺技〛で割れない結界を割る術は俺にはない。

結界を"表示"しようとしても何も表示されず、結界の外の様子もわからない。

完全に積み、終了チェックメイトだな。


βベータならなんとかしてくれる可能性があるが、それ以外は恐らく無理だろう。

"きさまら"っていう言葉には、唯一神あいつも含まれている、というか唯一神あいつに対して作った物なのだろう。

さっきから魔法陣の言葉を何となく読んでいるとそれがわかる。



…?なんで、読めるんだ?

よくある異世界転生なら言語チートとかあっても不思議ではないが、そもそもここは日本語を使っているしそんなものは無いはずだ。

あったらステータスに表示されるか唯一神あれがドヤ顔で言うかはするだろう。


でも、読めるなら読んでみるか…




結果、書いてあったことは「死ね!」とか「馬鹿!」とか「阿呆!」とか簡単な悪口ばかりだった。

出てきた人名は"persona"…唯一神が言ってた名前と一致する。そして"abyss"…深淵?これはよくわからない。

まあ、この2人に対して相当な恨みを持っていたのだろうと推測できた。


で、暇になったわけだが。


ぶっちゃけ右目の痛みも引いてきて、精霊が結界内に一切見えないっていうなんとも絶望的な状況。

でも死ぬには遠い…人間て何も喰わなくてもある程度生きていけるからな。

それに食材は沢山あるし、この世界ではトイレが存在しない(人間などの知的生命体に排出行為が存在しない)為、生きながらえるのは簡単だ。


簡単だけど、すぐ出たいからな…暇だし。

でも寝起きにこの結界内で目覚めるのも気分が悪い…


ん?あの結界の頂上だけ文字が違うな…?

ぎりぎり途中の一言だけわかるが…"旧神"?



と、新たな発見をしたところで体が急に怠くなる。


「〚神討滅却〛の効果切れ…か。」


なんとなく、なんとなくだが、俺は結界の端に寄り、結界に触れる。

俺の中でいつもの"何か"が近づけと言っている気がした。


すると、先ほどは反発してきた力が一切感じられず、そのまま通り抜け…





「…え?」



目の前に迫る無慈悲な矢が額に突き刺さったかと思うと、意識を失った。






最後に見えたのは、周囲の全員が驚愕の表情で、ネリネが弓を持ちながら駆け寄ってくる光景だった。

最後のシーンは悩んだ末にこうしました。

オチが、思いつかなかったんです…


もう数話でこの章が終了する予定ですので、その後にネリネ(リリィ)の過去編を入れます。

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