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VRMMO始めたら最初の村で死にかけたけどどうすればいい?  作者: GENc
転生者の宴、転移者の末路。
40/48

公爵と国王(+おまけの転移者)

最近忙しいのでなかなか投稿できなくて申し訳ないです…


それはそうと総合評価100いったので今の章と次の章の間にネリネ(リリィ)の過去編書きます。

あと、あるキャラクターの過去を別作品で書こうと思ってます。

今のところあまり進んでいませんが…


兎にも角にも、今後もゆっくり(流石に落ち着いたらもう少し早くしますが)更新していくので、読んでいただけると幸いです。



コメントで要望等してくれてもいいのよ?|д゜)チラッ

王城客間━…



ギコウが扉を開き、それに続いてムスカリも部屋に入る。

中は高そうな物もちらほらとみられるが、いたって普通の部屋…を、少しだけ上質にしたような部屋だった。


中には5人の少女が真剣な表情で…ムスカリが入った途端視線が集まる。


「...ムスカリ...こっ...ち...」

「おにいちゃん…背伸びた?」

「アルさん!?どうやってその姿に…」

「むしゅかりしゃま…?」

「あ、ムスカリさん!この子達は一体…?」


「あー、とりあえずこの姿の理由からでいいか?」


その言葉に周りが大体頷いたのを見て、インベントリから一枚の紙を取り出す。

大きさ、形共に店のポイントカードのようにも見えるそれを見て、ネリネとローズは納得した表情をする。


「ムスカリ君…それは?」


「これは、"エイジチケット"っていうものです。」

「エイジチケット?」

「簡単に説明するとですね…」


紙にインベントリから出した筆で"5"と記入し、右腕に巻く…と同時に体が光に包まれる。

その光が収まると、同じ場所に5歳の俺が立っていた。


「紙に書いた年齢に変化するものです。」


それを見た反応は様々だった。

ギコウと五十鈴が呆けた表情をしており、ネリネとローズは納得し、βべーたがなるほど!といいたげな顔だった。

アリスは…たぶん理解してないんじゃないかな。



「それは…実質寿命が無いということかな…?」

「大体あってますね。まあ体を若返らせるだけで時を戻すわけでは無いですが。あと制限も一応ありますし。」

「それでも相当価値のある物だが…無限生産は?」

「可能です。」


「…これのことは口外しないように出来るかい?」

「多分知ってる人は知ってますよ、少し特殊な製法なだけなので。」


そして俺はもう一度15歳の体に戻る。


「外で生活するならこっちの体の方が都合がいいんですよ。子供だといろいろ制限がありますから。」

「アルさん…一つよろしいですか?」

「ん?」


呆れた表情でローズがこちらを向く。

その手には同じ紙があり、それに記入して光に包まれる。


光が収まると、そこには中学生くらいの金髪の少女が同じ表情で告げる。


「一応素材は貴重な物ですから、無駄遣いしないようにしてくださいね?」

「あー…そっか。今は〚箱庭〛開けないから新たには増やせないか。」



これの素材は俺のテイムモンスター(エネミーは敵だがテイムすると敵ではなくなるためテイムモンスターと呼ばれる)から採れる素材が大半なので、〚箱庭〛無しでは厳しい。

開けない理由は必須アイテムの"鍵"がどこかに無くしたっていう…

たしか後半の街で再生成できるからいいかってあきらめてる現在。



「とりあえず見た目に関しては理解した。…だが、なぜあの場所に転移したのかは…」

「それに関しては悪戯というか…なんて言えばいいのか…」

「悪戯?」

「転移させられた先が丁度そこだった、で納得できますか?」

「それは…うーむ…」



「俺が送ったんだよ、ギコウ・ペンドラゴン国王?」



後ろから聞こえた声に部屋にいた全員が視線を向ける。

そこには、灰色の外套に身を包み、道化ピエロの仮面を付けた男が立っていた。


「カリヅラ公爵…なるほど、それなら納得できますな。」

「そうだろ?多分今後もいろいろあると思うけど理解してくれると嬉しいかな。」

「ははは、もちろんです。」



その会話は、明らかに王と公爵のするものでは無かった。

公爵のほうが国王より上の立場だと言っているような物である。


だが、その疑問を口にするものは一人もいなかった。



_ _ _ _ _ _ _ _ _ _



王都冒険者戦他亜センター━…



「イワコガネを討伐した。これがその羽だ。」

「ええと…はい、確認しました。こちらが報酬です。」


青髪の受付嬢が銀貨の入った袋を差し出す。

それを"黒髪黒目の少年"が受け取る…際に、手と手が触れる。


が、受付嬢は何食わぬ顔で一礼し、次の冒険者の対応を始めた。





少年が戦他亜をでると、そのPTメンバーである少女達が笑顔で迎える。


「この前登録したっていうのにもうイワコガネを倒せるなんて…凄いよね~」

「はい、私もそう思います。」

「…」


3人の少女に(一人は無言だが)ほめられ、照れ笑いで少年が笑う。


「ああ、これこそ転生チートだ…」


少年の呟きは、誰にも聞かれることなく消えて行った。

イワコガネ


大きくて岩のように固い虫。

お世辞にも強いとは言えないが、決して弱くもない…

そう、弱くはないはず。


なおロックビートル♂はこれの十数倍強い

ロックビートル♀はさらに数倍強い。

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