表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/28

田起こししていたらいきなり矢で射られました

 畦もほとんど出来たので、今度は田起こしだ。

 今日からは馬にも手伝ってもらってやろうと私はいき込んでいた。

 使える騎士団の馬は100頭だ。


「馬に鋤を付けるんですか?」

 ホレスは最初は嫌がった。


 まあ、騎士団の馬は基本は戦闘用だ。

 それに農機具を付けるのも嫌だろう。

 でも、馬にも飼料代とか色々かかるのだ。

 ほとんどその当たりの草を食べさせていたから今はかかっていないけれど、馬は戦闘以外は今は使っていない。


「私達もだだ飯食いを養っていく余裕は今は無いのよ!」

 私の一言にホレスはがっかりしていた。



「すまんなシロ、こんな道具を付けて」

 ホレスは愛馬の白馬に話しかけているんだけど……シロって何よ、シロって、白馬だからシロって単純すぎない? 犬じゃないんだから!

 私が後でセイラに言ったら

「ドラクエをドラちゃんと呼んでいる時点で単細胞な件はアデライン様も同じです」

 って言われてしまったんだど、ニックネームだから何でもいいと思うのだ。

「ドラちゃんはドラちゃんよね」

 私は声を出すと

「はい」

「えっ?」

 いきなり横にドラちゃんが現れて私はびっくりした。

 セイラなんてぎょっとしていた。

「いきなり現れたら驚くじゃない」

 私が文句を言うと

「基本的にお前はアデライン様を守っておけとオーガスト様に言われていますから」

 何でもないことのようにドラちゃんは言ってくれたんだけど……

 近くにいたホレスまでぎょっとしていたし、


 ヒヒーン!

 馬たちまで暴れ出したんだけど、


「俺がアインに着いているから今は良いぞ。それよりも変な奴らがこの地に来ていないかそれを探れ」

 お兄様がドラちゃんに手を振った。

「了解いたしました」

 さっとドラちゃんが消えてくれた。

「お兄様、王家が何かまた企んでいるの?」

「アインは気にするな。騎士団の一部は警戒させているし、何かあれば俺が対処する」

 お兄様は一言でかたづけてくれた。

 うーん、ここの領主は私だって行ったくせに、それで良いんだろうか?

 そう思いつつ、まあ、騎士団の長はお兄様だし、私に王家の影を対処出来るかと言われても出来ないので基本はお兄様に任せることにした。

 それよりも今は開墾よ。



「本当にシロにこんなことさせるんですか」

「しつこいわね。何回も言ったでしょ。シロにもお米が出来たらあげるからね」

 私がホレスを撫でると

「アデライン様。シロは馬ですから、米は難しいのではないですか?」

「えっ、そうかな。ご飯は美味しいわよ」

 私はそう思ったのだが、馬は草食だから中々難しいらしい。

 食べないことは無いみたいだけど、出来たらあげてみようと思う。



「アインいくぞ」

 お兄様がこれも馬車の馬を持って来て、その馬に鋤を付けていたんだけど……


 うーん、お兄様は元々体力馬鹿だから鋤も馬を使わずに一人で出来ると思っていたのに……

 これはこれで戦力の無駄遣いではないだろうか?

 そう言うとまた怒りそうだから黙っていることにしたけど……


 私はお兄様の引く馬の前に行く。

 馬車の馬ということは私をここまで連れてきてくれた馬のはずだ。


「今日はよろしくね」

 ヒヒーン!

 頭を撫でてやると啼いて私の顔を舐めてくれた。


「ようし、行くぞ」

 お兄様の合図に私は馬に付けた手綱を引いて、ゆっくり歩き出した。

 お兄様が鋤を地面に突き刺している。

 それを馬が引いていくんだけど。


 横一列に並んで皆一斉に動き出した。

 さすがに100頭の馬が横一列になって鋤を引いて歩く様は凄かった。


 焼けた地面がドンドン堀り起こされていく。

 端まではあっという間だった。


 今度はユーターンする。

 

 結局2往復した。


「よし、こんな物だろう」

 お兄様が皆を見渡した。

「各自担当の開墾箇所に行って開墾を開始してくれ」

「「「はい」」」

 全員一斉に担当箇所に散っていった。


「お疲れ様でした」

 そこにセイラ達侍女が飲み物を持って来てくれた。

 私はコップにされてくれた、井戸水を飲んだ。


 少し暑かったので、のどごしが冷たくて美味しい。

 私は一気にコップの水を飲み干した。

 馭者が私の馬に水をやってくれた。


「えっ、どうしたの、ドラちゃん、その格好?」

 私はドラちゃんを二度見した。

 ドラちゃんが馭者の格好をしてそこにいたのよ。


「いやあ、私も田起こしをやってみたくなりまして」

 ドラちゃんが言い出してくれたんだけど……

「別に良いわよ。今の見ていたんでしょう。鋤の使い方は判るわよね」

「はい」 

 

「じゃあ、ドラの助、次の畑に先に行ってくれ」

 お兄様の言葉に私はドラちゃんと一緒に馬を連れて歩き出した。 


 鋤を軽く押えてお兄様に代わってドラちゃんが歩いてきた。


 次の田んぼの端に着く。

 

「じゃあ、ドラちゃん、行くわよ」

 私は馬の手綱を引いて歩き出した。

 ドラちゃんが鋤に体重をかけて、田起こしを始めてくれた。

 土が大きく掘られて行く。


 別に普通にドラちゃんは付いてきた。

 やっぱり体力馬鹿のお兄様が馬に付けた鋤を持つ必要なんて全然なかったのたよ。


 私がそう思った時だ。


ヒューン!

 何かが飛んで来た音がした。


「えっ」

 私がそちらを見ようとした時だ。

 私の前にドラちゃんが現れて


ズブリ

 という音とともに、矢がドラちゃんに突き刺さったのだ。


「ドラちゃん!」

 私が叫んだ時だ。


 すぐ傍の林から手に短剣を持った20名ほどの者達が現れて、私目がけて一直線に駆けてくるのが見えた。

 


ここまで読んで頂いて有難うございます。

絶体絶命のアイン。

この後どうなる?

お楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

前作

『悪役令嬢にしない為に還暦のおっさんは学園に入学する! 恋した女の娘の為なら皇子だろうが聖女だろが叩き潰します!!』https://ncode.syosetu.com/n6630ly/

前前前作

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



このお話の前の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ