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猫の瞳  作者: caster5mg
6/6


 ある日、誰かがその絵を“春”で塗りつぶしていた。

 空になったスプレーの缶とスプレーノズルが地面に散らばっていて、草むらの中に足を踏み入れると、爪先にコンと当る。


 陽の光が線香の煙のように霞がかり、その向こうでようやく会えた二人を祝福する。


 瞳の中の、翳る世界の片隅の。淀みの底辺の暗がりの奥の端っこのそのほんの一欠片の哀しみの、光を。


 描く事が出来ただろうか。

 視てもらう事が出来ただろうか。

 与える事が、出来ただろうか。





――また、くるよ。


挿絵(By みてみん)



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