人物紹介
※一部、ネタバレが含まれます。本編読後の確認を推奨。
●サクヤ(咲夜) 月の王太女 → 天女 → 月の女王
十七歳。月の王国の王女。金髪、夜空を詰め込んだような瞳の持ち主。
幼い頃、試練の儀で地上に向かった母を失う。母の代わりに王太女となるが、偉大すぎる祖母の存在が負担となり、やがて反発、逃避する。結果、神力を封印されて地上に落とされる。
時親と出会い、天女として振る舞うことと引き換えに、地上での保護を得る。
当初は一刻も早く帰りたいと願っていたが、地上で暮らすうち深く人々と関わることになり、自身の未熟さに気づき、自らの道を選んだ。
●時親(桂宮) 皇子 → 第二皇子 → 辺境の領主 → 皇太子
二十四歳。大和国辺境の領主。黒髪黒眼。
咲夜を保護する。領民にとっては理想的な統治者。寡黙で実直。弓が得意。その瞳は静謐な湖の昏き底、と咲夜に評されている。
言葉よりも雄弁に、行動で語る男。
時の帝の第二皇子で、第一皇子が立太子した折に臣籍降下し、名を桂宮から時親と改め、辺境に降りた。
兄の鷹宮とは、同年同日生まれの異母兄弟。幼き頃は共に遊ぶ仲であったが、兄弟の順番が明確化されてからは距離を置くようになる。
●鷹宮 皇子 → 第一皇子 → 皇太子
二十四歳。大和国皇太子。黒髪黒眼。
美しく優美な国の支配者。圧倒的な存在感と支配力がある。舞と囲碁が得意。曼珠沙華、と咲夜に評されている。
彼の言葉には嘘がない。そのほとんどが、本音をズラして伝えるものになっている。
時の帝の第一皇子で、綾子と婚約して皇太子になることが決まった。立太子と婚儀は同時に行われた。婚儀の後から、弟に対して刺客を送り続けるようになる。
側室がいるが、全員ここ数年で迎えられており、生まれた子は乳幼児である。
●綾子 藤原娘 → 第一皇子婚約者 → 皇太子妃 → 尼僧
二十二歳。鷹宮の妻で、皇太子妃。黒髪黒眼。
儚くたおやかな美女。美しさと教養、下の者に対する配慮など、皇太子妃としての素質を十分に持ち合わせた姫。
鷹宮・時親とは幼馴染。左大臣である父の命令で、鷹宮との結婚が決まる。結婚後、死産と流産を経験したことで、皇太子妃の辞退を申し入れている。
●タケル(竹流) 王太女付き近衛 → 女王付き近衛隊長
十八歳。咲夜の近衛で幼馴染。白い小鳥。人間の姿は、茶髪碧眼。
槍や棒が得意。何事にも飄々とした態度を取る。風のよう、と咲夜に評されている。
事前に女王の真実を知らされ、咲夜の試練の見届け役になることを選んだ。いつでも人の姿に戻れるが、再び小鳥になることはできないため、戻らないでいる。
●紗乃 ? → 時親の館の使用人 → 侍女 → 咲夜の侍女
年齢不詳。時親の館にいる侍女。黒髪黒眼。
久馬羅との戦争で夫を亡くし、路頭に迷いかけたところを時親に拾われた。使用人となるが、教養の高さから、すぐに侍女に取り立てられる。咲夜が来てからは、咲夜の侍女になる。
時親に唯一、真正面から物申すことができる存在。その出自は謎が多い。
●平重孝 時親の乳兄弟 → 時親の重臣
二十五歳。大柄な髭男。黒髪黒眼。
時親の命令を淡々とこなす腹心の部下。元は時親の乳兄弟で、都に暮らしていたが、時親が辺境に赴くことになった時に共についてきた。時親と違い、弓はそれほど得意ではなく、刀での戦闘が得意。
●月の女王
年齢不詳。二百歳は越えていると思われる。
月の国を治める女王。咲夜の祖母。厳格で優秀すぎる女王。かつて王太女だった娘を、試練の儀で失っている。
咲夜の神力を封印し、地上に落とした。




