いつでも前向きにね♪
ブンブンブンブン。
「う……」
「あ♪ 目が覚めたみたい♪」
先ほど魔法で女となってしまった人の目が覚める。
決して私が肩をもってブンブンした訳じゃないよ♪
マヒちゃんがちょと引いた感じで見てるけど気にしない。
「んあ? いったい俺は……」
「貴方はねぇ? ここにいる少女カナちゃんに負けたのぉ」
「――ッ! 負けちゃいねえ! 不覚をとっただけだ!」
「そんな顔で怒られてもな~♪」
ドンッ
私は魔法であらかじめ自分専用の四次元空間に入れておいた鏡を取り出した。
さっきの音は鏡を女の人の前に置いた音。
ちなみにさっきの何も持ってきていないという話は嘘だったりする。
ちゃんと旅に必要な服とタオルと枕を持ってきている。
鏡を入れて四種類かな♪
「!? 誰だこいつ!?」
「貴女よ♪」
「はぁ!? 俺は男だ!! って声が!?」
いまさら~?
この人鈍いかも~……。
ま、いっか♪
私の旅のお供にするって言ったし♪
私に二言は無いわね♪
『私』ではなく『男』であって、更にカナは『女』だから、その言葉はおかしいのだが……。
「私が可愛くしてあげたんだよ♪ ポニテに胸も大きいから問題ないよね♪」
「大ありじゃあ! こんな姿じゃマトモに生活出来ねぇだろうが!!」
「カツアゲしようとしてた人が言う台詞じゃないですぅ」
マヒちゃんが地味にツッコむ。
カツアゲって何?
食べ物?
なんかおいしそ~♪
にしても……何か食べ物ないかな~?
ホントにお腹空いてきた~!
「マヒちゃんお腹空いた♪」
「そ、そうでしたぁ! えっと……貴女、名前は何ですぅ?」
「言うと思うかぁ? めでてー野郎だな」
「な!? ちゃんと名前を教えてくれないとどうやって呼べばいいかわからないですぅ!!」
「はぁ? 呼ばなくていいっつぅの!! てか元に戻せ!!」
「そんなの名前を教えてくれたら考えてあげますぅ」
「いうわけねぇだろ!!」
暇だな~……。
お腹空いたな~……。
まだかな~……?
目の前で二人が言い争っているのを暇そうに私は見続ける。
実際私は名前なんて適当に決めちゃえばいいと思う。
だって知らない人なんだよ?
私だったら適当に言うな~。
……あれ?
この人って私のお供だよね?
なぜかカナの中では既に決まっているようだ。
だれも肯定していないのだが……。
そして女の人の名前は無いよね?
男の人の時はまだしも……。
じゃあ私が決めよ♪
「う~ん……」
「まってカナちゃん! いったい何を考えてるの!?」
「え? 私の旅仲間にするから私が決めちゃえばいいかなって♪」
「なんでテメェがきめんだよ!! つか何だ! 旅仲間って!!」
「私が決めたの♪」
「勝手に決めんな!!」
「勝手に決めるわ♪」
「はぁ!? テメェ何言ってんだよ!? 意味わかんねぇぞ!?」
「わ、私もそれは共感するですぅ……。カナちゃんは少し……いや。かなりズレてると思うですぅ」
あれ?
なんか二人して私のことバカにしてるのかなぁ?
ズレてるかぁ……。
村からでたこと無いから一般常識が無いんだよね~……。
ま、いっか♪
それが私だもんね♪
いつでも前向き♪
それがカナちゃんくおりてぃ♪
と、三人で騒いでたら……。
――にゅ。
「「「……?」」」
にゅっと出てきた蛇さん。
村でも蛇はよく見たけど……。
その大きさは普通サイズ。
そして今、目の前にいるのが巨大サイズ。
うん♪
木なんて簡単に丸呑みしちゃいそう♪
「うわ~♪ すご~い♪ こんな蛇いるんだね~♪ 村にはこんなおっきなのいなかったよ~♪」
素直に感心しているとブルブル震えている二人から……。
「「そ、それは幻魔だよーーーー!!!!」
「へ?」
『ニンゲン……ミツケタ! エモノ!』
へ~♪
こんなのいるんだ♪
マヒと元男は怖がって2人で抱き合っている中、カナはまったく緊張も怖がってもいない。
ってかむしろ楽しんでるカナであった……。
はい。
今回もかなり適当なカナさんです。
……なんかこの外伝、好き放題できてしまうような気がしてきました……。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




